ごみの分別、できていますか?
わたしは京都市生まれで途中離れた期間がありつつ、2009年から今に至るまではずっと京都市内で暮らしています。
が、未だに、ゴミの分別や、いつ・どこで回収しているのか、よく分かっていませんでした。
ごみの分別ってそもそもややこしいし、京都市の公式サイトは情報がカオスで分かりにくいし、それに、年々いろいろと変更があるため、最新情報も欠かさずチェックしなければいけない。
そんなわけで、細かい資源回収はわかる範囲でしかやっていなかったのですが、今回、改めて調べてみました。
せっかくなので、全京都市民に共有したいと思います。
2022年3月公開以降、随時追記してまいります。(2024年3月追記)
- ごみ・資源の回収場所
- ごみ・資源の分類
- 燃やすごみ 週2回
- 缶・びん・ペットボトル 週1回
- プラスチック製容器包装+プラスチック製品 週1回
- 小型金属・スプレー缶 月1回
- 雑がみ 月2回
- 古紙・ダンボール 資源物回収orコミュニティ回収
- 紙パック 資源物回収orスーパーの回収ボックス
- 使用済み天ぷら油 資源物回収
- 古着 資源物回収orコミュニティ回収
- 乾電池・ボタン電池・充電式電池 資源物回収or家電量販店等
- 蛍光管 資源物回収or家電量販店等
- 水銀体温計・水銀血圧計 資源物回収
- 小型家電 資源物回収
- 記憶媒体類 資源物回収
- インクカートリッジ 資源物回収or家電量販店等
- リユースびん 資源物回収or酒屋
- 刃物類 資源物回収or燃やすごみ
- 使い捨てライター 資源物回収
- 大型ごみ・持ち込みごみ 電話・インターネット受付あり
- ごみ分別事典も活用しよう
- アプリも活用しよう
- ガーデナー向け情報:京都市では「土」が捨てられます
- まとめ
ごみ・資源の回収場所
まず、ごみや資源をどこに出せばいいのか、そこから整理しておきましょう。
主に、以下の4種類の回収場所があります。
- 近所の回収拠点(近所の、家庭ごみを出す場所、資源ごみ収集場所)
- 資源物回収拠点(区役所等)
- コミュニティ回収(町内会やPTAなどの団体で実施)
- 民間の回収ボックス
少し詳しく説明しておきますね。
近所の回収拠点
家庭ごみを出す場所です。たいていは「資源ごみ収集場所」を兼ねています。
こんな感じの看板がかかっていて、ごみの日が明記されています。
ここでは、燃やすごみ(家庭ごみ)のほか、【缶・びん・ペットボトル】【プラスチック製容器包装】【小型金属類・スプレー缶】【雑がみ】を出すことができます。
なお、それぞれの分類の詳細については後から詳しく説明します。
資源物回収拠点
近所のゴミ捨て場(資源ごみ収集場所)で回収していないものは、「資源物回収拠点」に持ち込むことができます。
ただ、拠点はそんなに多くなく、うちの周りだと区役所に持って行くか、移動式回収(年に数回?)に出すという感じで、まあまあ不便です。
対象となるのは以下の品目です。
- 古紙
- 紙パック
- 使用済み天ぷら油
- 古着
- 乾電池
- ボタン電池
- 充電式電池
- 蛍光管
- 水銀体温計・水銀血圧計
- 小型家電
- 記憶媒体類
- インクカートリッジ
- リユースびん
- 刃物類
- 使い捨てライター
回収拠点ごとに回収している品目が違うのでややこしいのですが、こちらの「資源物回収拠点マップ」から検索して調べることができます。
たとえば京都市役所の回収拠点はこんな感じ。
正面から入ってすぐ左に、回収ボックスが設置されています。
小型家電については分庁舎のほうで回収しています。
「分庁舎って何?」と思いつつ地図の場所に向かってみると、きれいな分庁舎がありました。
入ってすぐのインフォメーションの横に、回収ボックスがありました。
コミュニティ回収
町内会やPTAなどの団体が実施するコミュニティ回収というものがあります。
必ず実施しているとは限りませんが、実施していれば活用しましょう。
回収対象品目は以下のとおりですが、コミュニティで品目を選べるので、回収品目はコミュニティによって異なります。ただし、雑がみと古着は必須品目だそうなので、どこのコミュニティ回収でも回収しています。
- 古紙類(ダンボールや雑がみ、古紙)
- 古着類
- 缶類
- びん類
- その他
町内会の回覧板や、子どもがいれば学校からのお知らせなどで案内があると思いますので、チェックしてみましょう。
なお、コミュニティ回収を実施している場所が無い場合は、資源ごみ収集場所にダンボールを出すこともできます。
※2023年追記:コミュニティ回収を実施している地域でも、その情報が入ってこないケースもあります。「ローカルルール」的に、ずっとその土地に住んでいる人にしかわからず、外部から引越してきた人は近所の人に聞かないとわからないような状態・・・。町内会の人に聞いてもわからないけど、「よくわからないけど○曜日にみんなダンボール出してるよ」みたいな感じのところも。こういう、「コミュニティ回収はあるけど実態が不明」な場合も、雑がみ回収でダンボールを出して大丈夫です(まち美化事務所に確認済)。
民間の回収ボックス
その他の方法として、民間が実施している資源回収ボックスを利用するという方法もあります。
たとえば、スーパーでは食品トレイや紙パック、ペットボトルなどの回収をしていることが多いですよね。
家電量販店やホームセンターでは、電池類や蛍光管、小型家電の回収をしていることもあります。
ここまで紹介した回収場所をうまく活用すれば、ごみを減らし、さまざまな資源を適切に回収してもらえるようになるでしょう。
ここからは、それぞれの分類の詳細について説明します。
※がんばって調べましたが間違っていることもあるかもしれません。間違いを見つけた方は教えていただけるとありがたいです。すぐに修正します。
ごみ・資源の分類
京都市で回収しているごみや資源にはどのような種類があるのか、整理しておきます。
- 燃やすごみ
- 缶・びん・ペットボトル
- プラスチック製容器包装
- 小型金属・スプレー缶
- 雑がみ
- 古紙・ダンボール
- 紙パック
- 使用済み天ぷら油
- 古着
- 乾電池
- ボタン電池
- 充電式電池
- 蛍光管
- 水銀体温計・水銀血圧計
- 小型家電
- 記憶媒体類
- インクカートリッジ
- リユースびん
- 刃物類
- 使い捨てライター
以下から、詳細解説です。
燃やすごみ 週2回
いわゆる家庭ごみです。
基本的には、以下から紹介するさまざまな資源の、いずれにも該当しないものが、家庭ごみとして捨てられることになります。
生ごみや、雑がみに該当しない紙類(コーティングされたものや個人情報の記載がある紙等)など。
黄色い指定ごみ袋に入れて、お近くのごみ収集場所に出します。指定の曜日(週2回)、朝8時までに出します。
缶・びん・ペットボトル 週1回
飲み物の空き缶やびん、ペットボトルです。
缶・びん・ペットボトルは分ける必要はなく、まとめて「資源ごみ」用の指定ゴミ袋に入れてお近くのごみ収集場所に出します。
その際、ペットボトルのラベルとキャップは取り除くこと。缶やペットボトルはつぶさずに出すこと。
週に1回の収集日に、朝8時までに出します。
プラスチック製容器包装+プラスチック製品 週1回
プラスチック製容器包装とは、たとえばカップ麺の容器や、それを包装してあったフィルム、コンビニ弁当の容器、発泡スチロールなど。
プラスチックスプーンなど、プラスチック商品そのものは対象にならないのでお気を付けください(ややこしいからプラスチック全部まとめて回収してほしいですよね~)。
2023年追記:2023年4月から、プラスチック製品全般が回収対象になります!よかったね!!
参考:【広報資料】令和5年4月からのプラスチック製品の分別回収の実施について-京都市情報館
指定の資源用ごみ袋に入れて、お近くの回収場所へ、指定の曜日に週1回出します。
小型金属・スプレー缶 月1回
フライパンや鍋、おたまなどの金属製の調理器具や、金属製のスコップなど、おおむね30cm以内の、小さな金属製品です。
スプレー缶は、ヘアスプレーなどの缶や、カセットボンベが対象です。いずれも使い切ってから捨てます。プラスチック部分は分別しておきます。
指定袋に入れる必要はなく、中身が見える袋に入れて、表に「金属」と書いて、お近くの収集場所に出します。
収集日は月に1回、たとえば「第2水曜日」のように、エリアごとに決められています。収集日については収集場所の看板に記載されています。
雑がみ 月2回
雑がみとは、ダンボールでも古新聞でもない、それ以外の紙のことを指します。ややこしいのですが、レシートなどの感熱紙や、コーティングしてある紙などは対象外。個人情報が載ってるのもNGなので、家庭ごみとして出すか、個人情報だけ切り取る・塗りつぶすなどして対応します。
また、実際には、ダンボールも出してOKです。
京都市では長らくダンボール回収が整備されておらず民間業者の回収に委ねられていました。そのため外部から引越してきた人たちは本当に困ったと思うし、わたしも数年間京都を離れて大人になってから帰ってきたときにはそのいい加減さに驚きました(京都市民はごみの分別も雑な人が多いです)。
ダンボールは後述する通り、コミュニティ回収を実施していればそちらで回収するようになっているのですが、コミュニティ回収が無い場合は民間の回収業者の巡回を待つか、雑がみとして出すことができます。
「民間の回収業者の巡回」はいつ来るかわからなくて何日間も置きっぱなしになってしまうこともあるし、直接声をかけても回収してくれないことも多いらしいので、わたしは雑がみの日に出すことをおすすめします。
コミュニティ回収があればそれが一番ではありますが。
さて、雑がみはいろいろあってややこしいですが、こちらのページに「雑がみ辞典」というものが掲載されているので、詳しくはこちらを確認してください。
全部を覚えるのは至難の業なので、わたしは自分が覚えている分だけを、雑がみとして分別しています。
雑がみは、紙袋などに入れて、お近くの収集場所に出します。月2回の指定曜日に出します。
古紙・ダンボール 資源物回収orコミュニティ回収
古紙やダンボールは、近所の収集場所ではなく、資源物回収拠点やコミュニティ回収で出すのが基本となります。
が、地域のコミュニティ回収や古紙回収業者による回収を利用できない場合は、雑がみの収集日に出せます。その場合は雑がみと同じように、紙袋やダンボールに入れたり、ガムテープでまとめたりして出してください。
もちろん、小さく畳んでごみ袋に入れてしまっても大丈夫です。雑な京都市民はそうしている人も多いです。
引越してきてコミュニティ回収の有無がわからない場合は、不動産の仲介業者に聞いてみてもいいと思います。わたしは引越回数が多いですが、ごみ出しの情報提供は物件によってまちまち。教えてくれない場合は基本は京都市のルールにのっとっていれば大丈夫。不安なら地域の「まち美化事務所」に問い合わせるのが確実です。
紙パック 資源物回収orスーパーの回収ボックス
牛乳パックなどの紙パックは、拠点回収に持ち込むことができますが、区役所まで持って行くよりも、スーパーの回収ボックスに行くほうが断然ラクだと思います。
わたしはネットスーパーを利用することが多くあまりスーパーに行かないので、ネットスーパーで回収してくれたらいいなぁと思っています。
使用済み天ぷら油 資源物回収
拠点回収に持ち込みます。
天ぷら油回収は、資源物回収マップで調べるとけっこう拠点があるので、持ち込める場所が見つかりやすいかと思います。
古着 資源物回収orコミュニティ回収
古着も拠点回収が利用できます。また、コミュニティ回収でもOKです。
古着に関しては、メルカリやヤフオクで売る、リサイクルショップで買い取ってもらう、寄付するなど選択肢がいろいろありますので、服の状態によって判断してもいいですね。
ユニクロGUの服ならショップ内にある回収ボックスに入れてもいいですね。
乾電池・ボタン電池・充電式電池 資源物回収or家電量販店等
電池類は拠点回収が利用できますが、家電量販店やホームセンターに設置されている回収ボックスを利用することもできます。
ただ電池の種類によって回収してたりしてなかったりということがあるので、表示をよく見てから入れてください。
蛍光管 資源物回収or家電量販店等
蛍光管とは、昔ながらの蛍光灯のことを指します。電球は家庭ごみ、LEDも家庭ごみだそうです。
蛍光管も基本的には拠点回収に持ち込みますが、ホームセンターや家電量販店で回収していることも多いです。
水銀体温計・水銀血圧計 資源物回収
昔ながらの、水銀が使われている体温計や血圧計のことです。拠点回収で回収してもらえます。
今どき、使っている人はいるんでしょうかね?
小型家電 資源物回収
30cm×40cm×40cm以内の大きさの家電が対象です。
ドライヤーや電気シェーバーはもちろん、トースターなんかもサイズにおさまれば回収してもらえます。
小型家電も拠点回収を利用するのが基本。
メルカリ等で売る、リサイクルショップで買い取ってもらう、といった方法もあります。
また、家電量販店やホームセンターで引き取ってもらえることもあります。
記憶媒体類 資源物回収
記憶媒体類とはCDやビデオテープのことを指します。
拠点回収に出すのが基本です。
インクカートリッジ 資源物回収or家電量販店等
インクカートリッジも、拠点回収に出せるほか、家電量販店やホームセンターで回収していることも多いです。コミュニティ回収で扱っているところもあるかもしれません。
リユースびん 資源物回収or酒屋
一升瓶やビール瓶が該当するようです。拠点回収が利用できます。
酒屋さんでも回収しているところが多いと思われます。
刃物類 資源物回収or燃やすごみ
包丁やナイフなどの刃物は、拠点回収が利用できます。
家庭ごみとして捨てる場合は、新聞紙などに包んで危なくないようにしてから捨ててください。
刃物類を回収している拠点が少ないので、無理に資源として出さなくてもいいんじゃないかと思います。
使い捨てライター 資源物回収
使い捨てライターは資源として、拠点回収が利用できます。
大型ごみ・持ち込みごみ 電話・インターネット受付あり
大型ごみは、事前に予約した上で、指定のシールを貼って、指定された日時にだします。
いつのまにかインターネット受付ができるようになっていました。
シールはコンビニ等で購入できます。
また、はじめてインターネット申し込みをする場合は、申込後に電話もしなければならないので忘れないでくださいね。
ごみ分別事典も活用しよう
京都市では「ごみ分別事典」というものを作っており、何がどのごみ・資源に該当するのかを簡単に調べられるようになっています。
ごみの分類と回収場所・日さえわかれば、分別もそこまで苦じゃないかなと思うので、ぜひ活用しましょう。
ごみ分別事典
https://www.gomisaku.jp/0197/?lang=ja
アプリも活用しよう
2023年2月から、「さんあ~る」というアプリが導入されました。
従来の「こごみアプリ」は2023年3月31日で終了とのことです。
以下情報は資料として、削除せず残しておきますが古いです。
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ごみ出しをサポートしてくれる「京都市ごみ半減・こごみアプリ」というものがあります。
近所の収集場所で収集できるもの(燃やすごみ・缶びんペットボトル・プラスチック製容器包装・小型金属類スプレー缶・雑がみ)については、前夜と当日に通知を送ってくれる機能もあります(オンオフ選べます)。
コミュニティ回収についてはフォローしてくれませんが、拠点回収については、品目ごとに近くの回収拠点を表示してくれます。
大型ごみや持ち込みゴミなど特殊なゴミについても、詳細ページがリンクされているので調べやすいかと思います。
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ガーデナー向け情報:京都市では「土」が捨てられます
ガーデニングをしていると、「土」の処分に困る人が多いようです。多くの自治体で、土は回収してくれません。土は自然のものであって、ごみじゃないし、回収すべき資源でもないからです。
ところが京都市では、ごみとして捨てることができます。
1回あたりゴミ袋2袋程度であれば、家庭ごみ(燃やすごみ)として出せるんです。もっと多い場合でも、大型ごみとして出せます。
『正しい 資源物とごみの分け方・出し方』というわかりやすい資料があるのでぜひ保存しておいてください。
http://kyoto-kogomi.net/wp-content/uploads/2019/06/handbookjpshuusei.pdf
わたしは土は捨てずにリサイクルして使用しています。生ゴミコンポストにも取り組んでいるので、生ゴミに混ぜたりもします。
まとめ
ごみの出し方は分別もややこしければ、出す場所や日時もよくわからなくて、わからないからつい黄色のごみ袋に突っ込んでしまうというのが京都市民あるあるです。
でも調べてみると、資源として回収しているものがけっこうたくさんあり、真面目に取り組めば、燃やすごみの量はかなり減らせるんじゃないかと思いました。
一番多いのは紙類だと思うし、あと、生ごみはわたしは最近コンポストにハマってるので、そうなると本当に、ゴミは少ないです。
今回紹介したのは2023年1月現在のルール。今後、また分類や収集場所が変更になったりもすると思いますが、なるべく市民しんぶんなどに目を通して、情報をアップデートしたいと思います。