ルンバi2レビュー。最新のルンバを使ってみてわかった最適なロボット掃除機の使い方

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快適な暮らし

※アイロボット ファンプログラムの企画でルンバのモニターに参加しています。
※モニターとしてお借りしたiRobot ルンバ i2を使った感想です。

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掃除って大変です。一人暮らしの小さな家ならまだしも、家族で住んでいる家は広いし、家族の人数分の汚れが溜まるし、とても1人では掃除できません。はっきり言ってうんざりしています。専業主婦になった覚えもないのになんでわたしの仕事になってるんだ?といまいち納得もできていません!

愚痴を言い出すと止まらないと思うので自重して、ルンバの話をしましょう。

2022年7月から、アイロボットファンプログラムのモニターとして、最新のルンバi2を使わさせてもらっています。

そのレビューを中心に、ロボット掃除機の最適な使い方について考えてみたいと思います。

ロボット掃除機でできること

まずは基礎知識的な話で、ロボット掃除機全般(ルンバに限らず)、なにができるのかを整理しておきます。

  • 床掃除(掃除機として床のゴミを吸い取る)
  • 拭き掃除(機種による。拭き掃除単体のものや掃除機機能と両方搭載されているメーカーもあり)
  • 障害物を乗り越える(対応できる障害物の種類は機種による)
  • 階段など大きな段差を検知して落ちないように動く
  • 特に汚れているところを念入りに掃除する(機種による)
  • Wi-Fiにつないでアプリで操作する(機種による)
  • スケジュール設定して決まった曜日や時刻に自動で運転する
  • クリーンベースに自動でゴミ捨てする(機種による)
  • マップを作成し、学習する(機種による)
  • マップ上で掃除する部屋を指定したり禁止エリアを設定したりする(機種による)

逆に、できないことは以下のとおり。

  • 小さな隙間など、ロボット掃除機が入れない場所は当然掃除できない
  • 人間ではないので、おもちゃの小さな部品なども容赦なく吸い取る
  • 乗り越えられない障害物もある(エラーで立ち往生してしまう)

ルンバi2でできること・できないこと

ここまでは全般的な話でしたが、今度はルンバi2自体の機能について。

ルンバi2ではこんなことができます。

  • 床掃除
  • カーペットなどちょっとした段差を登る・越える(ケーブルの回避は不可)
  • 階段など大きな段差を検知して落ちないように動く
  • 汚れているところを念入りに掃除する
  • Wi-Fiにつないでアプリで操作する
  • スケジュール設定で指定した曜日や時刻に自動で掃除する

逆に、以下のことはできません。

  • マップの学習(毎回のマップ作成のみできる)
  • マップ上でエリア指定
  • クリーンベースに自動ゴミ捨て(クリーンベースが無い。別で購入はできる)
  • 電気コードやケーブルは回避できない(吸い込んでエラーが出る可能性が高い)

実際に使ってみての感想と、ロボット掃除機に求める機能とは

ルンバi2を約2か月間使ってみての感想を一言で言うなら、「これで全然いいな!」です。

ルンバi2は最新機種ではありますが上位機種ではなく、ルンバの中ではお手頃価格の機種です。そのため機能もシンプル。

マップ学習などの機能はなく、吸引力も最上位機種に比べると劣るのですが、それでも、十分だと思いました。

わたしはこれまで、ルンバ600シリーズという、昔の安い機種を使っていて、それはWi-Fi機能もないぐらいで、本当にごくごくシンプルに「掃除するだけ」のルンバでした。600シリーズとどうしても比較してしまうので、i2がめちゃくちゃ優秀に思えます。

左が600シリーズ、右がi2

ロボット掃除機に求める機能は人それぞれ違うと思いますが、わたしのニーズをまとめるとこんなところだろうと思います。

  • 多少の段差は乗り越えてちゃんと全体的に掃除してくれる
  • Wi-Fiにつないでアプリで操作できる
  • スケジュール機能で掃除を自動化できる
  • お手入れが楽

お手入れについてですが、ロボット掃除機も、ダストボックスのゴミを捨てたり、フィルターを掃除したり、フィルターやブラシが劣化したら交換したり、、といったお手入れが必要です。

でも、たとえば「毎回使うたびにごみ捨てをする」とか「週に1回フィルター掃除をする」とかだと、たまったもんじゃないですよね。床掃除が楽になっても掃除機の掃除をせなあかんのかい、ってなりますよね。

i2の場合はクリーンベースはついていないので基本的には本体のダストボックスに溜まるゴミを人間が捨てなければならないのですが、我が家の場合(一戸建ての1階部分のみ)、10回に1回ぐらいの頻度でゴミ捨てしていれば大丈夫っぽいです。(ダストボックスが満杯になったら赤ランプが点灯して教えてくれます)

また、消耗品については交換が必要ですが、アプリ上で消耗品の使用時間目安も確認できるし、アプリから購入サイトへのアクセスもスムーズなので、人間が「そろそろ交換かな…」とか心配する必要はありません。

あと、600シリーズとの差で一番感動したのが、メインブラシ(デュアルアクションブラシ)。古いルンバだと普通の掃除機と同じような素材のブラシが付いていましたが、i2など今どきのルンバは、「ゴム製」のブラシです。

ゴム製だと、ブラシに髪の毛が絡まらないんです!!わたしはロングヘアなので、ルンバのブラシのお手入れが本当に苦痛でした。

普通の掃除機でも、ブラシ部分に髪の毛が絡まるの、全然取れないですよね。でもゴミ製のブラシなら髪の毛が絡むとしても隅っこにくるくる巻きつついてるだけなので、パーツをぽんと外すとつるんと髪の毛も取れます。この差はめちゃくちゃ大きいです。

この部分に髪の毛が巻き付くが、するんと簡単に取れる

クリーンベースを別途購入する場合は定価44,000円(!)。クリーンベースがあればゴミ捨て頻度は1か月に1回どころか、家によっては1年に1回とかになるらしいです。もちろん、ほしいっちゃほしいです。

まあ、仕事が以前みたいに忙しくなり収入が増えたら、クリーンベースは迷わず導入するかな。

でも現状としては、i2の機能で十分満足しています。

ちなみに、わたしがもともと欲しかったのはi7+という機種で、これはクリーンベースがはじめからついているのと、カメラセンサーがついていて、電気コード等の障害物も検知して回避してくれるんだそう(と言っても実際には絡まってしまうこともあるみたいですが)。心配な点としては、カメラセンサーなので、暗い部屋では力を発揮できないという話も目にしました。明るい時間にしか動かせないというのもどうなのかなーって思いますね。

というわけで、機能的にはi2で満足していて、マップ学習やエリア指定ができなくても、うちの場合は特に困らないな、というのが感想です。

多分、小さいお子さんがいる家庭で頻繁に特定の部屋が汚れる、みたいな場合は、日常の掃除に加えて、スポットでこの部屋だけ、みたいな掃除ができるほうが便利そう。小さいお子さんがいる家庭では、i3以上の上位機種がいいだろうなと思います。

あ、小さいお子さんがいる場合は水拭きもできたほうがいいだろうから、ブラーバも買うか、もしくは水拭きの機能も搭載されているDEEBOTやRoborockなどを検討しても良さそうです。

ロボット掃除機の最適な使い方とは

もう少し踏み込んで、ロボット掃除機の最適な使い方について考えてみます。

スケジュール設定で自動化する&最適な時間帯は?

ルンバってそもそも、掃除機をかける手間をなくすというだけでなく、「床掃除を完全に機械任せにする生活を提案する商品」だと思うんです。

なにが言いたいかというと、毎回「掃除機かけよう、ピッ」とルンバのボタンを押すのではなく、スケジュール設定して、人間がなにもしなくても勝手に掃除してくれる、つまり人間は掃除しなくていいどころか掃除のことを考える必要すらない、ぐらいのところを目指してるんじゃないかなって。

もちろん毎回手動でピッするのでも十分楽なんですけど、せっかくならもっと楽に、もっと自分の時間や脳のリソースを掃除以外のことに使えるほうがいいなと。

ということは、ルンバの最適な使い方としては、スケジュール機能を使って日常の床掃除を完全に手放すことだと思うんですよね。

なので我が家でもスケジュール機能を使っています。今のところ、「月・水・金の23時30分」に設定しています。だいたい30~40分間で完了しています。

家族全員が日中仕事などで不在の家庭であれば日中誰もいない時間帯に設定するのがベストだと思いますが、うちの場合は普通に日中に在宅しているので、夜のほうがいいんですよね。

かと言って深夜だと睡眠の妨げになるので、わたしが寝室に行くぐらいの時間にルンバが動くように設定しました。

曜日は毎日でもいいんでしょうけど、ペットがいるわけでもなくそんなに汚れないので、1日おきぐらいでいいかな、みたいな。どうしても汚れが気になるときはスポットで運転すればいいですし。

和室は諦める

ロボット掃除機が和室を掃除できるかどうかは意見が分かれるところみたいですが、わたしとしては無しかな・・・。

和室も走らせてみましたが、ルンバは畳の目なんか一切無視するので、けっこう表面を削り取ってしまうんです。ダストボックスに溜まった畳のカスを見てびっくりしちゃった。

和室もルンバで掃除できたらだいぶ楽なのですが、畳がボロボロになるのはつらい。和室だけは手動で掃除機をかけています。

アレルギー持ちなので、畳の掃除って時間かかるんだよな・・・。いつか、畳の目に沿って掃除できるルンバが発売されますように。

ちなみに掃除機はマキタの充電式掃除機を使っていて、かなり気に入っています。階段とか2階はマキタの掃除機を使っている。

サイクロンアタッチメントを付けているのでごみ捨てがめちゃくちゃ楽ちんです。

完璧な掃除は諦める

ルンバi2も、昔のルンバに比べると吸引力は上がっているし、賢くもなっているからだいたいきれいに掃除してくれるんですけど、それでも完璧ではありません。

ブラシで小さなゴミをふっ飛ばしてしまって、吸い込めてないことがたまーにあります。特に狭いところや部屋の隅はゴミが残りやすい。

これは諦めるしかないな。

多分、最上位機種のs9+だと、部屋の隅は得意っぽい。

i2では完璧な掃除とは言えないけど、だいたいきれいになっているので、普段の掃除としては十分です。来客があるときは手動で掃除すれば良いし。

自動ゴミ捨て機能(クリーンベース)はあったほうがいい

i2にはクリーンベースは付属していませんが、どちらかといえばあったほうがいいです。

前述のとおり、クリーンベースがあれば本体のダストボックスから自動でゴミ捨てしてくれて、1か月に1回とか数か月に1回程度、クリーンベースに溜まったゴミを捨てるだけ。

でも単体で買うと44,000円するし、i3+やi7+などはじめからクリーンベースが付属している機種ははじめから高いし。(「+」がついているのがクリーンベース付きという意味です)

仕事が忙しくなったらクリーンベースも買います。

障害物回避はあったほうがいいが家を片付けるほうが絶対いい

上位機種のi7だと障害物を回避する機能がついているのでほしいなと思っていたのですが、普通に、床に障害物が無いのが一番なんですよ。身も蓋もないことを言いますが。

うちはフローリングの床で、カーペットの類も基本的には敷いておらず、ピアノを置いている場所だけ床を保護するためのカーペットがあるだけ。

右手前に見えるのがカーペット

ホットカーペットなんかがあると、ホットカーペットの操作部分に引っかかることが多いと思います(以前住んでいた家ではよくあった)。

ロボット掃除機で床掃除から解放されたいなら、まず家の床をロボット掃除機に最適化するところから始めたほうがいいです。

モノが多い家もロボット掃除機には向かないですね。

障害物ですぐ立ち往生してしまう環境だと、結局人の手でルンバを移動させてやらないといけなくなって「これなら自分で掃除したほうが早かった」ってなると思います。

まとめ

ルンバi2を使ってみて、やはり我が家にロボット掃除機は必要だと思いました。

スケジュール設定で床掃除の負担を極限まで軽くするのがわたしにとっての最適な使い方。

マッピング機能も便利だろうなぁとは思いますが、スポット掃除をすることって滅多にないので、そのときぐらいは手動で掃除すればいいかな、と。

一方で、スケジュール機能で自動化するだけでなく適宜スポット掃除をしたい家庭(幼児さんがいる家庭など)は、i3やi7のほうが合っているでしょう。

また、そもそもモノが多くめっちゃ床置きしていて片付けが苦手な人は、ロボット掃除機を買っても宝の持ち腐れになる可能性大。

って感じかな。

わたしにはとても合っていることがわかってよかったです。