美しい「買い方」について

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ひとりごと

美しいものしか買わないキャンペーン」をしていますが、美しいものを買うには、その過程まで美しくある必要があるんじゃないか、と思います。

極端な話、いくら美しいものでも、盗んだものだったらだめですよね。人を騙して得たお金で買うのだって美しくないですよね。レジで順番抜かしして買うのも、美しくないですよね。

美しい買い方について、ぼんやり考えていることを、ちょっと書いてみようかな、と。

正規店で買うか、リサイクルショップで買うか

若い頃は、ブランドものは、正規店で購入すべきだ、と考えていました。

一等地にある店舗の上質な空間で一流の接客。客のほうも上品な格好をして上品な振る舞いをする。

それが美しく完璧な買い物で、それが叶うのが、一流ブランドなのだ、と。

これは今でも、美しい買い方のひとつだと思います。

ただ、今のわたしは、リサイクルショップで中古のブランドものを買うことが、美しくないとは思いません。それにはそれの美しさがあります。

どれだけ上質な商品も、中古になった途端に値段が下がりますが、上質な商品を格安で手に入れる手段としてリサイクルショップを利用することは、賢い買い方だと言えます。

リサイクルショップが本物を扱っているかどうか、値付けが適正かどうか、などを見極めるための知識や経験が必要となる分、正規店で購入するより難しい部分もありますが、そのスキルがあれば、それは賢く、美しい買い方ではないでしょうか。

身の丈に合ったモノを買う

身の丈にあったものを買う、というのも美しい買い方です。

身の丈に合わないものを無理に買っても上手に扱えずそのモノの魅力を引き出せないかもしれません。

身の丈に合わないものを購入するために借金をしたり、生活が苦しくなってしまったりして、自分自身の美しさが損なわれるかもしれません。

ただ、「身の丈にあったモノ」というのは、値段が、収入や資産に対して適正か、というのが基準なのではありません。

たとえば、ちょっと背伸びした高級品を買うことで気分が上がったり仕事をがんばれたり、立ち居振る舞いが美しくなったり、といった効果がありますよね。

それが叶うなら、今の自分にとっては少し高額な買い物であっても、身の丈に合っていると言えます。

買い物は水物、タイミングが合わなければ買わない

買い物、モノとの出会いって、タイミングだと思います。

わたしのような不安が大きいタイプは、「ほしいときに売り切れてたら嫌だ」とか思ってつい早めに買ったり多めに買ったりしてしまいます。が、あとになって、やっぱり要らなかったな、ということも多々あるのです。

モノは欲しいピークのときに買うのがもっとも美しい。

「今後欲しくなるかも」という、まだピークが来ていない状態で買うのは、喜びも少なく、まだほしくないものに家の収納スペースも取られて、なんにも美しくありません。

こう考えるようになってからは、たとえ「将来必要になるだろう」と確信に近い感情を持ったとしても、「そのとき買えばいい。そのとき売ってなければ縁がなかったと諦めればいい」と思えるようになりました。

店員さんとの出会いも一期一会

美しいものしか買わない、と決めてしまうと、店員さんとのコミュニケーションが美しいかどうか、まで考えるようになりました。

買い物って、いろんなシチュエーションがありますよね。ベテランの店員さんの流れるようなレジに、こちらもスマートにポイントアプリの提示・クーポンの提示で対応して気持ちよく終わるときもあれば、まったく逆のシチュエーションもある。

店員さんがミスっても、前に並んでいる人がめっちゃ時間かけて小銭を出していても、自分がぼーっとしていて支払いに手間取っても、「まあ、そんな日もある」で流れていく。

けど、「ここで買いたくないな」と思うことも、あります。

スーパーやドラッグストアなど日常の買い物だと、必要なものを買いに行っているので多少嫌な思いをしたりしても「やっぱり要りません」とはなりませんが、贅沢品や嗜好品だと別。

今買わなければならない、という事情がない場合は、「嫌な感じだな」と思ったら無理に買うことはないですよね。

わたしはどうしても「嫌な雰囲気になるのが怖い」と思って、これまでは我慢して買い物をすることが多かったのですが、最近は我慢しません。

かと言って、「なんやその態度は!こんなもんいらんわ!二度と来るかボケ!」とか言うわけではありません。

柔らかい態度は崩さずに「やっぱり、もう少し考えます~また来ますね~」とか言って退店できるようになりました。

多分、ほしいモノのレベル感とか、それこそ「ちょっと背伸び感」とか、その日の自分のコンディションとか、いろんな要素が絡み合った上で、「今ここで期待する接客レベル」というのがあるんですよね。

それに見合わなければ、気持ちよくお金を払えないから、買わない。

これってかなり高飛車のように思われる方もいらっしゃるでしょうけど、別に、買うのはわたしだし、その商品が無いことで困るかもしれないのもわたしなので。

ネットショッピングでも気持ちよく

ネットショップだと店員さんとのやりとりはないけれど、そのウェブサイトのUI(ユーザーインターフェイス。見た目)は大事です。支払い方法の選択肢とか、品揃えとかも、大事ですね。

ネットショップは日常的に使いますが、たとえばヨドバシのアプリは、注文完了するまでの行程が多すぎてげんなりします。楽天はごちゃごちゃしているし、アマゾンは変な商品に引っかからないように慎重に検討する必要があります。

こうした総合型のネットショップではなく、個別のネットショップで、Amazonpayに対応していると笑顔になります(クレジットカード番号を入力しなくていいから)。

ときには、ほしい商品を探すのにすごく苦労することもあり、昔は持ち前のリサーチ力を全力で発揮して、深掘りしてしつこく調べ上げたりしていました。

が、最近はそこまでしなくなりました。ある程度調べた時点で、「これだけ調べても見つからないなら縁がないんだな」と切り替えるようになりました。

とことん調べ上げるのは楽しいですが、疲れます。疲れた頭だと判断力が鈍って、結局変なものを買ってしまうこともありました。

だから、今は、自分自身が余裕を持って、美しい心持ちを維持できる程度にだけ、エネルギーを使います。頭痛を我慢してまで考えたり、指が痛くなるまでスクロールを繰り返したりするのは美しくありません。

最近も、「今はタイミングじゃないのかも」と思って探すのをやめていたものが、後になってフッと見つかったことがありました。こういう体験を成功体験として覚えておいて、今後も、美しい心持ちで買い物をできるようにしたいです。

美しいものに見合う自分で買い物に行く

美しい買い方をするには、自分自身も美しくなければなりません。

ここで言う美しい自分というのは、もちろん、他者との比較ではなく、自分軸での美しさです。

まずはきちんと睡眠をとっておいしいものを食べ、適度に体を動かして作った健康な体。

きちんと手入れした髪や爪。きちんと手入れした衣類。

忙しかったりつらいことがあったり、いつも完璧な状態とはいかないけれど、「最低限このラインは守る」というラインはなるべく死守する(それすら難しいときだってもちろんあるけど)。

自分がほしいものに対して、見合う美しさで、買い物をしたいと思っています。

店員さんの接客でがっかりさせられることはありますが、そういうとき、中には、わたし自身がまったく美しくない状態であることが、よくあります。

他人はわたしの性格や諸事情なんて知らなくて見た目で判断するしかありません。最低限のラインを守った身だしなみで、品物にもお店にも、失礼のないようにしなければいけないな、と思います。

それは何も、高級な服を着るとかそういう話じゃなくて、こぎれいにする、ということ。

こまめに美容院に行けなくても、髪が多少傷んでいたとしても、ボサボサのまま出かけるんじゃなく、丁寧に梳かして、丁寧にまとめる。そういうことです。

わたしは昨年、本当にひどい状態にまで落ち込んで、本当に自分の身だしなみにもかまっていられないぐらいの時期もあったけど、だからこそ余計に、わたしは、身だしなみをこぎれいに整えられるぐらいのメンタルは保ちたい。そのために、メンタルに悪影響が及びそうなことからはなるべく距離を置いて、自分の身を守ることについて、かなり注意深く考えるようになりました。

美しい買い物の話がメンタルの保ち方の話にずれていきそうですが、美しいものに囲まれて、美しく暮らすというのは、それ自体がメンタルを癒やす効果があり、メンタルを鍛える効果もあると思います。

というわけで、今ほしいのは、上等なフェイスタオルです。

近いうちに、良いタオルに巡り合えたらいいな。