自分が食べたフルーツの種を土にまいて育ててみる。子どものころからやってみたかったことです。
わたしはマンション育ちで、親もガーデニングとかするタイプではなかったため、大人になってようやく、あの頃の夢を実現できました。
今回は、ぶどうを種から育てる記録です。
2021年10月、種を土に埋めてみる
昨年10月、丹波ワイナリーというところへ、ワイナリー見学に行きました(バーベキューもできる施設。バーベキューがめっちゃおすすめ)。その際、ぶどうの試食をさせていただいたんですが、中に種があって、そのへんに捨てるのもどうかと思ったので、ポケットに入れておいたんですね。
で、せっかくだから土に埋めてみようと思って、やってみました。
10月12日です。
なお、今回食べた品種は「ネヘレスコール」という、世界最大かつ最古と言われる品種。味は、甘くておいしかったです。
あと、真似する人には注意してほしいんですが、こうやって食べた果物や野菜の種を使って栽培するのはいいんですけど、個人で楽しむだけに留めてくださいね。メルカリとかで売らないようにね。
ネヘレスコールは古い品種なのでまあ売ってもいいんでしょうけど、登録品種だと売ってはだめ。今回は品種がわかってるけど、スーパーで買ったものだと品種名は不明ですよね。品種名が分からないものは売っちゃだめ、と覚えておいてください。植物や肥料の売買については、法律のことをちゃんとわかってないとだめですよー。「よくわからないなら売らない」が正解。
あっあと、ぶどうに限らず果物全般ですが、1本だけで結実しないものもあります。
ぶどうは基本的に1本で結実するそうですが、たとえば「銀杏」は、オスの木とメスの木が必要。また、りんごは、違う品種のものが近くにないと結実しない、とかもあります。
果物の種をまいて実をならせたい!という場合は、事前に調べてから育てるほうがいいですね。
約5か月間、芽も出ないのに水やりを続ける
好奇心から土に埋めてみたものの、それからウンともスンともいいません。
「でも、もしかしたら……」と、淡い期待を込めて、水やりだけは欠かしませんでした。
ちなみに、室内で管理していました。小さな小さなポットを使っているので、外だと冬の寒さで凍ったり、強風で倒れたりすると思う。
ところが!
2月末に、なんと、緑色のものが少しだけ見えているではありませんか!!
ドキドキしながら、祈るような気持ちでさらに数日。2022年3月3日(種まきから142日)の様子がこちらです。
分かりますか?小さな小さな芽……!
めっちゃうれしい~!!
けど、芽が出てからのほうが、枯らしてしまうんじゃないかと思って怖かったです。
芽が出てからは、水やりが多すぎると根腐れしてしまうので、これまでよりは水やりは控えめにしつつ、祈るように、成長を見守りました。
順調に成長し、2022年3月に鉢上げ
3月11日。
ああ、なんか弱そう……。
と思ったけど、3月24日には……
2枚目の本葉が出てきたので、鉢上げすることにしました。
4号ぐらいの小さめの鉢です。引き続き室内で管理します。
水耕栽培のためにLED照明があるので、その下に置いて、たっぷりと光を浴びせました。
2022年4月、屋外デビュー!
春になりだいぶ暖かくなりました。ネヘレスコールの苗も、だいぶしっかりと育ってきたため、ここからは屋外で管理していきます。
これは4月20日の様子。
2022年6月。ゆっくり成長しています。
ぶどうの苗ってこんな感じなんですね。
無事に育ってくれたらいいな。
実がつくのは2~3年後?
ぶどうは、種から育てて実ができるまで、2~3年かかるそうです。
桃栗3年柿8年といいますから、短いほうのような気がしますね。
今は、真夏の暑さが無事に越せるかドキドキしています。
また、随時、成長の様子を記録していきます。
2022年10月、だいぶ成長してきた
夏の酷暑でヒヤヒヤしましたが、ちょっと葉が傷んでいる程度で、10月にはここまで成長しました。
で、鉢が小さいと暑さ寒さの影響を受けやすいし水枯れも怖いので、本格的な寒さが来る前に植え替えました。
8号鉢に植え替えて、あんどん支柱を立てました。
あの種がここまで大きくなったかと思うと感慨深いです。