訪問着の着付けを、独学・2か月でマスターした方法

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快適な暮らし

「いつか着付けをマスターしたい」

そう思いながら、気づいたらアラフォーになっておりました。

このまま着付けができないまま年をとってそのまま死んでいくのかしら、、、なんていう気もしていましたが、このたび、着付けをマスターしました!

と言っても「あらゆる着物・帯に対応できる」とか「人に着付けることができる」とかいう話ではありませんが。

とりあえず、訪問着(帯は袋帯を二重太鼓)をマスターしました。

練習期間は約2か月。
着付け教室などは一切利用せず、独学(本、YouTube)で学びました。

その方法や、感想などをまとめます。

前提【1】「親友の結婚式」という期限・目標があったから頑張れた

まず、今回わたしが2か月という短期間で訪問着着付けをマスターした前提を共有しておきます。

ひとつめの前提としては、「親友の結婚式」という目標がありました。

結婚式の3か月ぐらい前に、たまたまリサイクル着物を見て、「安い着物を買って練習してみようかな?」と思い立ちました(この時点では結婚式に着ていくとかは考えてなくて、純粋に着付けに挑戦しようかなと思っただけ)。

いろんなリサイクル着物を見ているうちに素敵な訪問着を見つけて、それも安かったので思い切って購入し、「うまく着られるようになったら、結婚式に着て行こう!」と思いました。

「もしマスターできなければプロの着付けを予約すればいいや」と。

でも、やっぱりこういうのは締め切りがあるほうが頑張れますよね。
ダイエットでも外国語習得でもそうだと思います。

前提【2】浴衣の着付けはできた(着物の超基礎はあった)

ふたつめの前提として、わたしは浴衣の着付けはできました。
これまでに着付けに挑戦したこともあったので、うっすらぼんやりと、着付けの超基礎はあったという感じです。

ただ、浴衣や木綿着物と、絹の着物は全然違います。
つるつるすべるから、浴衣で慣れているとやりにくい。

帯も、半幅帯しか持っていなくて、結び方も文庫・貝の口・かるた結びぐらいしかできませんでした。

友人の結婚式だと、訪問着が基本ですし、帯は二重太鼓が基本(もちろん絶対ではありませんが、訪問着+二重太鼓がスタンダードで無難です)。

2か月で訪問着着付けをマスターしたポイント4つ

では、わたしが短期間で訪問着着付けをマスターしたポイントを紹介します。
以下の4点が本当に大事だと思います。

  • わからなくても何度も手順を見る
  • とりあえず最後までやってみる
  • 振り返り・復習を徹底する
  • 伝統より、自分に合った方法を探す
以下、くわしく。

わからなくても何度も手順を見る

はじめのうちって、テキストを読んだり教材動画を見たりしても、なにがなんだか分からないですよね。

で、「全然わからん」「無理かも」「やーめた」ってなりがち。

でも、はじめは分からなくて当たり前。

いっそのこと、「分からなくてもいいわ」ぐらいの気持ちで、分からなくても何度も読む!見る!

繰り返し教材を見ることで、すこーしずつ知見が染みこんでいきます。

頭では分からなくても、漠然と感覚で捉えられることもあると思います。

わたしは主にYouTubeで学習しました。
特定の動画ではなく、「訪問着 着付け」とかで調べて出てくる動画をひたすら、あれこれ見まくったという感じ。

何の勉強でもそうですが、入門~初心者は、軽めの教材を複数こなすほうが理解が進むものです。

本については、わたしは着付けの本は昔から何度も読んだことはあったのですが、このときは着付けより、着物文化全般について、図書館でいろんな本を読みました。

特によかったのは以下2冊です。

着物業界って、やたらルールに厳しくて口うるさく意地悪な人もいて、着物衰退の原因の半分ぐらいはそういう人のせいだと思います(もう半分は、一部着付け教室や一部呉服屋などの下品であくどい商売方法だと思う)。

でも、上記の2冊は著者の方が本当に感じがよくて、わかりやすくて、着物が好きになる本でした。
本当におすすめです。

とりあえず最後までやってみる

ひとつめが長くなりすぎました。

ふたつめのポイントは、「とりあえず最後までやってみる」です。

実際に着てみると、わからないことだらけ・うまくいかないことだらけです。

だから、すぐ「あ、無理だ」「やーめた」ってなりがち。

でも、完璧主義で挫折するより、てきとー主義で最後までやり通すほうがいい。

めちゃくちゃでも最後までやり通せば、次からは少しぐらいは上達していきます。

序盤で投げ出すのを繰り返すと「序盤だけ少しずつ上達→序盤がマスターできたらようやく次の段階(以下繰り返す)」ってなるので、めっちゃ不効率だし、不効率すぎて挫折すると思います。

わたしの、1回目の結果はこちらです。


部屋が散らかっててすみませんね。ぼかしてるけど。

ちょっと話は逸れますけど、「近況報告」のブログに書いたとおり、いろいろ大変な時期でして、この練習時は事件直後だったので、片づける気力とかなかったんですよね。

あ、着付けの練習をしていたのは3月から5月にかけての2か月間です(5月の結婚式だったので牡丹の着物にしました)。

着付けの練習はできるんかいって感じですが、自分が興味のあることをしているときだけは気が紛れるので(それ以外の時間はぶっ倒れてた)。

話を戻しますね。

画像を見たらわかるとおり、なにもかも、めちゃくちゃです。
途中で嫌になっちゃうぐらいだったけど、嫌でもとりあえず最後までやってみた、という。

でも、とりあえず最後までやってみると、どこができてどこができないのか、分かるようになります。

振り返り・復習を徹底する

みっつめのポイントは、「振り返り・復習」です。

予習も大事ですが、復習のほうがもっと大事です。

前項通り、とにかく最後までがんばって着てみると、問題点がたくさん見つかります。

でも、1回も着ていないときって、そもそも何が問題なのかも分からないんです。
何が問題なのかはっきりしないまま、「全体的にわからない~」状態だと進歩がありません。

はじめのうちは、とにかく「問題を特定する」ことが大事。

問題点をはっきりさせることで、有意義な復習ができます。

わたしの場合だと、はじめは「全然衣紋が抜けない!!」「おはしょりがぐちゃぐちゃになる!」「腰紐の置き場所ミスった!」「帯揚げの結び方がちんぷんかんぷん…」などなど、最初から最後まで問題だらけでした。

でも、それをもとにまたYouTubeを見てみると、「あ~そうやるのね」と納得できますし、そもそも見る動画も、「訪問着 着付け」から「帯揚げ 結び方」のように、より具体的な内容になっていきます。

1回あたりの練習時間は1時間程度でしたが、復習はトータル4時間ぐらいあったと思います(直後に1時間程度、その後はすきま時間などにちまちま)。

伝統より、自分に合った方法を探す

よっつめは、「自分に合った方法を探す」です。

着物というといろいろと厳しいルールやマナーがあって、「でも伝統文化だから仕方ないよな」とか思いがち。

でも、ちょっと勉強してみれば分かりますが、現在言われてるような着物のルールやマナーって、明治以降のものが大半です。

現在は正装の基本であるお太鼓結びだって、もともとは芸者さんがお祭りのときに始めたもの(しかも江戸時代の後期)。

そんな感じなので、あんまり伝統だのしきたりだの、気にしなくていいかなって。

それより、自分に合った方法で着るほうがいい。

着付けのやり方も人によってけっこう違うので、いろんな動画を見ながら真似して、自分がやりやすい方法を取り入れたらいいと思います。

実際に着物を着た回数はたったの6回だった

以上4つのポイントを守りつつ、約2か月にわたって練習してきました。

……と言っても、実は着物を着た回数としては、たった6回だけなんです。

そもそもこの期間、とにかく体調が悪かったのと、それでもやらなければならないことがいろいろあって余計に疲れたのと。
本当に、心身ともに余裕がない中でよく挑戦したな、と思いますが、過酷な状況だったからこそ、良い気晴らしになったのだと思います。

1回あたりの練習時間は1時間程度です。

はじめのうちは最後まで着るというだけで1時間かかっていました。

でも、3回目ぐらいからはどんどん時間が短縮されていき、その分、「ここはどうやるんだろ?」とその場で検索してやり直してみる、という余裕も生まれました。

それでも1時間ほど練習しているとへとへとに疲れるので、その後は体を休めながら、復習時間にしました。

練習後はなるべく早く復習したほうがいいので、すぐにみっちり復習するようにしていました。

6回目の仕上がりはこんな感じです。

まだまだ不安だらけの仕上がりですが、これは「とりあえず最後まで着た!」というところを撮影しているのでこんなもんです。

3回目以降は毎回、とりあえず着終わったら撮影して、おかしなところを確認してやり直しました。

実際には手直しするたびに撮影して、撮影しては手直しして……と繰り返しながらなんとか形にする、という感じでした。

さすがに、独学で、2か月で、たった6回の練習では、これぐらいが精いっぱいですね。
でも十分だと思います。

スマートにささっと着られたらいいなとは思いますが、それは今後の課題ということで。

本番前日に準備を完璧に、当日は余裕をもって

ギリギリまで、「やっぱりプロに着付けをお願いしようかな……」と悩みました。
それぐらいギリギリな戦いでした。

でも、6回目の練習の最後にはかなり良い仕上がりになったし、「最悪、当日うまく着られなかったらワンピースで行けばいいや」と思って、とにかく挑戦することを選択しました。

その代わり、準備は万端に。
これは着物に慣れた人もきっと同じだと思いますが。

普段着の着物ではなくフォーマルですから、ある程度マナーやしきたりなどは気にする必要があります。
(そのへんの「守るべきマナー」もわきまえてこその和装だと思います)

着付け小物はすべて手に取りやすい場所にセットして、バッグや持ち物も準備。
草履を玄関に出しておくのも忘れずに。

当日も、余裕をもって着付けを始められるように早起きしました。

1時間あれば十分だと思っていましたが、1時間半みて準備を始めました。

結果的には出発までに十分な余裕をもつことができて、落ち着いた気持ちで式場に向かうことができました。

2か月あれば、訪問着着付けはマスターできる!

当日の様子、ちょっと写真がわかりにくいですが、こんな感じです。

友人代表スピーチです。

会場はソウドウ(The SODOH)。
京都らしさ溢れる、人気の結婚式場です。

ヘアセットはプロにお願いしましたが(着付けもやってるところ)、担当のお姉さんに着物、褒めてもらえました。わーい。

正直、衿まわりはこまめに引っ張っていましたし、お手洗いに行くときは緊張感がハンパなかったですが、それでも、なんとか1日訪問着で過ごすことができました。

達成感はすごいです。

まあ、もしこれが親族ポジションでの参列だったり、会場がオークラやウェスティンだったら、プロの着付けをお願いしたのはもちろん、リサイクル訪問着ではなく豪華なものをレンタルしたと思います。

京都にはリッツやハイアットなどなど高級ホテルはたくさんありますが、京都の場合、それよりも歴史というか、やっぱりオークラ(旧・京都ホテル)、ウェスティン(旧・都ホテル)とかは格が高いみたいなイメージがある。

特に年配の方はそういうイメージを持っている人が多いので、そういう式場に行くときは、よりコンサバに、よりきっちりと、服装を決めるようにしています。

今回はそういった格式高い会場ではなくアットホームな結婚式だったので、ちょうどよかったかな。
和装はわたし1人だったのでちょっと目立っちゃったかもしれないけど。
そもそも友人代表スピーチするし、目立つのも当たり前だし、まあいいですよね。

反省点など

着付けマスターチャレンジは成功してよかったのですが、反省点もあります。

というか、参考にしようと読んでくださってるかたにアドバイスするとしたら、これです。

「着物・帯・長襦袢は自分のサイズに合ったものを用意する」

わたしはすべてリサイクル着物で購入したんですが、サイズがちょっと合ってなかったんですよね。

購入した時点ではサイズの重要性をそこまでわかっていなかったので……。

玄人なら自分の体型に合わせて上手に着付けることもできるのでしょうが、初心者には大変です。

もちろん、だいたいのサイズは気にして買いましたが、わたしが購入した訪問着は、幅がけっこう広かったんですよね。

ふくよかな方向けの作り。
それを自分の幅に合わせて着付けるのが大変でした。

身丈も少し長くて、おはしょりが多く出るのも大変でした。

帯も、昔のものって長さがバラバラで、わたしが気に入った帯は少し短めでした。
着物とは逆に、スリムな方向けという感じ。

だから普通に二重太鼓にしようとすると足りなくて、それはそれでいろいろ動画を調べて、なんとか形にしました。

結果的にはなんとかなったので良かったですが、それでも、今もう1回着物を選び直すとしたら、もっとサイズを調べて選ぶと思います。

身丈だけじゃなく、前巾・後巾、裄などなどいろいろ気にするべきサイズがあります。
できればネットではなく、店舗で羽織ってみてから買うのがオススメです。

****

というわけで、今回はとってもハードな挑戦をしましたが、無事に目標達成です。

コロナで出かける機会自体がほとんどなく、着物でお出かけするような用事もないのが寂しいですが、着物でお出かけできる機会を待ちながら、たまには練習がてら、着物を着たいと思います。

おまけ:訪問着着付けに必要なもの一覧

わたしが訪問着着付けに使ったものをまとめておきます。

  • 足袋(白色)
  • 和装ブラ
  • レギンス(すててこ等でも良い、もちろん専用の肌着でも良い)
  • 長襦袢
  • 半衿
  • 衿芯
  • 訪問着(季節に合った柄、夏なら単衣、それ以外の季節は袷)
  • 腰紐5本(1本は衣紋抜きに使う)
  • 伊達締め2本(長襦袢と訪問着それぞれ)
  • コーリンベルト2本(長襦袢と訪問着それぞれ)
  • 袋帯
  • 帯板
  • 帯枕
  • 帯揚げ
  • 帯締め
  • 草履
  • 和装バッグ

結婚式に参列するなら、足袋・長襦袢・半衿・訪問着・袋帯・帯揚げ・帯締め・草履・バッグについては、きちんとTPOに合ったものを選びましょう。

半衿と帯揚げは、白地に金糸で刺繍があったりすれば結婚式っぽいです(多分)。
わたしもその都度調べながら選びましたが、わたしは専門家ではないので、あまり鵜呑みにしないでくださいね。

まあでも、結婚式の主役は結婚する二人なので、友人であれば、悪目立ちさえしなければある程度自由にしていいと思います。

よかったら参考にしてください。