高校受験体験記【2】私立高校の受験制度の仕組み、京都市の場合まとめ

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日記

前回は京都の公立高校の受験制度について紹介しました。

高校受験体験記【1】京都の公立高校の受験の仕組みまとめ。昔とは違います!
2020年度に子どもの高校受験を体験したなつみとです。 高校の受験制度なんてさっぱり分からないし、親もイチから勉強しなければならず、けっこう苦労しました。 なので、これから高校受験を迎える親御さんのために、わたしが得た知識や経験...

今回は私立高校の受験制度について紹介します。

と言っても私立高校は基本的に「学校によって異なる」部分が大きいので、その点はご了承ください。

私立高校の受験は推薦・専願・併願の3種類

私立高校の受験スタイルは、推薦・専願・併願の3種類です。

  • 推薦:学校から推薦してもらう方法で、受かりやすい
  • 専願:合格したら絶対に通うという約束のもと、併願より受かりやすい
  • 併願:第一志望が別にある場合のすべり止め的な受け方

推薦は、学業や部活の成績が基準を満たしていれば、とっても有利です。

第一志望が私立高校で、その高校の推薦がもらえるのであればかなりラクだと思います。

また、内申点がすごく悪い場合、担任からは「偏差値が低い高校の専願」をかなり強く勧められることになります……。

公立高校が第一志望の場合も、併願で私立を受けるパターンは多いと思われます。

なお、試験の内容は高校やコースごとに全然違います。

試験は1次・1.5次・2次の3回

私立の入試日は、3回あります。
と言っても2次募集はほとんどなくて、1.5次募集についても実施しない高校が多いイメージです。

1次でほぼ決まってしまうわけですね。

ちなみに、1次試験は2月10日ぐらいに実施されます(2020年度は2月10日・11日)。

2月10日だけの高校もあれば、10日と11日の2日がかりで実施する高校もあります。
また、2月10日か11日か選べる、という高校もありました。

1.5次試験は、2月20日前後に実施される高校が多かったですが、1次試験と違って高校によってバラバラです。

つまり、私立高校の場合は1次と1.5次だけでも、選び方次第では3校でも4校でも受けられるわけですね。

私立高校の試験内容

私立高校の場合、公立と違って試験内容も学校ごとに全然違います。

なので学校ごとに確認するしかないわけですが……。

ひとつ言えるのは、学校説明会には絶対行ったほうがいい!ということ。

学校の雰囲気を知るためにももちろん行ったほうがいいんですが、説明会では試験形式の解説もありますし、過去問の配布やポイント解説なども学校によってはあります。

過去問は買うと高いですが、説明会に行けば昨年分ぐらいはもらえます
学校によっては2年前・3年前の分まで配布してくれるところもありました。

また、学校の公式サイトで過去問を公開している学校もあるので、そちらも要チェックです。

それから、内申点についても、公立とは違う扱いになる高校も多そうです。
公立では3年間の合計が対象ですが、私立では「3年の2学期のみ」を対象としている学校もあります。
つまり、3年になってから本気出したタイプの子であれば、私立のほうが有利になる可能性があるということです。

このように、公立高校とは試験内容も形式もまったく違うので、志望校を絞り込む段階で、各校の試験についてよく調べてみることをオススメします。

私立高校でかかる費用

京都でも、授業料の実質無償化が始まったので、昔に比べるとだいぶ負担は小さいと思います。

ただ、あくまでも「授業料(およびそれに準ずる費用)」が対象なので、それ以外の費用は普通にかかります

まだよく分かってないので分かり次第追記しますが、「施設費」とか「設備費」みたいな名目の費用は、授業料に含まれるっぽいです。
学校によって書き方も違うからよく分かりませんが。

でもそれ以外の、「制服代」「入学金」「教材費」「PTA会費」などは普通にかかります。
修学旅行費なんかももちろん。

それから、私立高校の場合は「協力金」などの名目で寄付金を払わなくてはならない場合もけっこうあります。
1口10万円とかで、最低1口は払う、みたいになってたりするので怖い……。

ちなみに、受験料はどの私立でもだいたい2万円だと思います。
公立は2,200円ですからえらい差です。

とはいえ、私立高校の場合は特待生制度が充実しているので、成績によっては公立よりお得になる可能性もあります。

公立+塾・予備校の費用を考えれば、特待生で私立の特進コースに進み、塾が要らないぐらい手厚くみてもらえたり指定校推薦がもらえたりしたら、大学進学もとってもラクになります。

私立高校の選び方

私立に限らず、高校を選ぶ際には本人の興味関心(部活・勉強)を優先にするべきですが、私立の場合は、それに加えて以下の要素も必要だと思いました。

  • 費用面
  • 高校の理念

まず費用面ですが、私立だと本当に、学校ごとに全然違います。

授業料が実質無償化と言っても、補助金より授業料のほうが多ければその分は負担しなければなりません。
諸費用が多岐にわたり、それぞれがすごく高額になっている高校もあります。
前述のとおり、寄付金が必要だったりもします。

あと、iPadはどこの高校でも購入が必要な感じでした。

逆に、特待生制度によって、負担がかなり軽くなる場合もあります。

本人のやりたいことも踏まえつつ、迷ったときは費用面もしっかり吟味して決めるのが良いと思います。

入試説明会では個別相談の時間もありますし、その際に学費の相談もできるので、しっかり確認しておくのが良いでしょう。

そしてふたつめが「高校の理念」。

私立高校は、公立以上に各校の特色があります。

校風が合わないと、高校生活もしんどくなると思います。

我が家は私立だけで6校の説明会に行ったんですが、本当に、高校によって全然違います。

たくさん行って本当に疲れましたが、子どもに合った高校が選べたんじゃないかなと思っています。

まとめ

私立の高校は、公立と違って学校ごとに全然違いますが、私立全体で共通している部分についてはこんな感じです。

あとは実際に説明会に行ったりして情報収集しながら、志望校を絞り込んでいってください。