仕事の問い合わせに対する、断る・受ける・無視するの判断

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本記事は、noteで有料販売していた記事をブログに移植したものです。

2019年1月8日 10:16

あけましておめでとうございます!

今年1本目のお仕事コラムです。

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ブログやSNSを通じて仕事の問い合わせが来ることがありますが、それは魅力的なものばかりではありません。

予算感やスケジュール感が合わないものなど・・・どのように対応するのが正解だと思いますか?

すべてのメールにきちんと返信している人も多いようですが、そもそも、わたしはほとんどのメールは「無視」しています。

仕事の問い合わせが来たときの対応としては「受ける」「断る」「無視する」の3パターンがあるわけですね。

今回は、問い合わせにどう対応するか、その判断の仕方についてです。

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問い合わせへの対応は、「無視する」が、一番判断しやすいです。

たとえば、ランサーズ経由のメッセージに多いパターンですが、コピペメッセージを大量に送っているようなもの。

もちろん内容が良ければ受けたってかまわないのですが、わたしは大量送信系のメッセージで、返信に値すると感じたものはひとつもありません。

相手だって時間をかけずに「はい次、はい次」って感じで送っているだけだから、わざわざ対応するのは時間のムダ。

むしろ返信しないほうが親切と言える(大量にお断りメールが届くほうが相手もしんどいでしょ?)。

「大量送信系のメールには返事しない」とひとつ決断するだけで、大半の問い合わせメールは無視できることになりますよ^^

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さて無視するメールはこれだけではありません。

「関わるとややこしそう・消耗しそう系」も無視が一番です。

これはクラウドソーシングでプロジェクトに応募するかどうかを決めるときの基準と同じですが、関わらないほうがいい相手に、わざわざ自分から突っ込んでいってはいけないのです・・・。

たとえば、こんなの。

  • 偉そう、上から目線な物言い
  • 日本語ぐちゃぐちゃ
  • 会社名や個人名でググっても情報がない
  • もしくは怪しい情報が出てくる

いわゆる地雷クライアントというやつですね。

地雷クライアントって、悪意あるクライアントのことだと思っている人も多いんですが、わたしとしては悪意があろうがなかろうが、関わるとややこしい相手は全部地雷クライアントです。

どういうのが偉そうか、とか、どの程度の文法ミスなら許すべきか、みたいなのは、その人自身の判断でいいと思います。

わたしも、「日本語怪しめだけど高圧的な人ではないから、こちらが丁寧にヒアリングすればなんとかなるかも。会社自体はちゃんとしたところっぽいし、丁寧にヒアリングする分金額は交渉して上乗せしてもらおう」などと判断していることもあります。

とにかくこれは「自分基準」で、関わるとややこしいかどうか、を本能で察知するよう意識してください。

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「無視」パターンの例をもうひとつ。

自分宛てに書かれたメールで、なおかつ丁寧で日本語も書けてて、ちゃんとしてそうな相手でも、無視することがあります。

それは、やっぱり、「複数に送ってそうなやつ」。

宛名にわたしの名前が入っていたり、「○○の記事を拝見しました」のような個別性の高い内容が入っていたりしても、複数に送ってて、わたしが返信しなくても特に困ったことにはならないかな~と思うものは無視します。

もちろん、受ける場合は返信しますが。

これは、テレビ局とかからの取材依頼に多いパターンです。

これまでの経験上、「本当にこの人に頼みたい!返信ほしい!」っていうメールと「とりあえず○人ぐらいに送ってそのうち誰か返信くれたらいいな」というメールは全然違います。。。

うまく言えないけど、必死な感じというか、情熱が伝わるというか。もう少し具体的な要素で言うと、日付や時間などの数字がきちんと入っているとかの違いがあるかな。

「明日○時頃に打ち合わせがしたい」とか。

情熱的な熱量が感じられず、「わたしが返信しなくてもいいよね」と思うものは、なにもしません。

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では「断る」判断はどうするか?

無視ではなく、ちゃんと「お断り」のメールを返すということですね。

直近の例にあった「わたしに返信してほしそう」「情熱が伝わる」みたいなのは、断るにしてもちゃんと返信します。

たとえ複数の人に送っているパターンでも誠意や情熱を感じれば返信します。

その場合の返事は、基本的には簡潔にこんな感じ。

「○○さま
お問い合わせありがとうございます。
あいにくですが、お受けするのは難しいです。
よろしくお願いいたします。」

相手だって忙しいんだから、長々と書く必要なし。

もしくは、代替案の提案みたいなことをするパターンもあります。

「こういう案件ならわたしよりあの人のほうが詳しいんだよな、あの人ならスケジュールさえ空いてたら対応してくれそうだし」みたいに特定の人が浮かんだ場合は、そうやって返信します。

こういう理由で、○○さんのほうが適任だと思われるので問い合わせしてみてはいかがですか、的なね。

わざわざ仲介することはしないよ。めんどくさい。そこまでやる義理は無い。

まあ時間があれば、○○さんのほうに一言「●●というところから問い合わせがあったから○○さんに聞いたら?って言いました~だから連絡があるかもです~」みたいな。

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次の「断る」パターン。

これは「迷った結果、断ることにした」というパターンです。

メールの内容を検討したうえで、でも、難しいな~と判断した場合、わたしも未練があるので(笑)、返信する。

どういうことかと言うと、こういうことがあるから。

1:交渉により条件が変わり、断らなくてよくなる
2:今回ダメでも次回またいい仕事を振ってもらえるかも

まず1についてですが、わたしが仕事を断るとき、たいていはなんらかの交渉をしてからにしています。

金額がネックであれば、「もし○円以上であればできるのですが、この単価では難しいです」みたいに伝えるわけですね。

条件付きの断りであれば言いやすいから、というのもある(きっぱり断るの、実は苦手)。

で、場合によってはその条件が通ったりするから面白い。

そのまま断ってたらゼロ円だったのが、一言添えたことで単価が上がって仕事がひとつ増えるってことですからね。

次、2のパターンも大事です。

きちんと対応して「今回はスケジュールが合わず残念です」などと書いておく(多分、残念とか悲しいとか、感情を表す言葉を入れておくのがポイントなのかも)。

すると相手も悪いようにはしないし、「この人は誠実に対応してくれる」とか「問い合わせにすぐ返信してくれる」という信頼が生まれるから、次もまた誘ってくれる可能性が高くなるわけですね。

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最後に「受ける」のパターン。

これは、簡単なようで意外と難しいのかもしれません。

わたしが即決で「受ける」を選ぶことは、新規のクライアントならほぼありません。

たいていは前述のとおり「条件付きの断り」だったり、「前向きに検討中、この部分の条件を確認させてください」だったり。

だって、ちゃんと条件をすり合わせておかないとあとでトラブるかもしれないし、金額等に不満をもったまま仕事するのは自分にとっても相手にとってもよくないし。

※仮に不満な点が解消されなくても、相手が誠意ある対応というか、たとえば根拠を示して問題を解消できないことを説明してくれたりということがあれば、受けることもある。

そんな感じで、実は「受ける」の判断をすることはあまりないのですが、ストレートに「断る」ともほとんどないわけで、すべては「条件次第」という感じかな。。。

あと、メールのやりとりを通じて相手の対応をみるのも重要。

前半に出てきた「関わったらややこしそう」かどうかの見極めもやりやすくなりますしね。

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わたしはこんな感じで、問い合わせに対して「無視」「断る」「受ける」を判断しています。

長々と書いてしまいましたが・・・参考になればうれしいです!