文章を構造としてとらえること、流れを作ること

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本記事は、noteで有料販売していた記事をブログに移植したものです。

2017年11月3日 20:28

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あまり文章術については書かないんですが、たまには。

文章術って、すでに良い本がたくさんあるので、それ読んだほうが早いんですよね。。。

ただ今回言いたいのは、文法的な話とかじゃなくて、「構造」の話と、「流れ」の話。

まず、「構造」について。

文章表現が上手な人でも、記事を書くのが上手くない人がいます。

文法的には正しく、むしろきれいな表現ができるのに、文章全体が読みにくかったり何も伝わってこなかったり。

そういう人は、文章を構造としてとらえられていないんですよね。

「構成」ができていないということです。構成なんて考えずに一筆書きしちゃうような人も、ライターでもけっこういる。

そうじゃなくて文章も、ちゃんと設計図を作ってあげないといけません。

文や段落にはそれぞれ役割があります。「この段落では結論を書いていますよ」「この段落では詳細説明をしていて、次の段落で具体例を示していますよ」といったことを意識できているでしょうか。

構成を作っても、それがきちんと構造化できていない人って多いんです。ただ書きたいことを羅列しているだけっていうか。

そうじゃなくて、それぞれの役割について意識して、それらが不自然でない並びになっているかとか、わかりやすい順番になっているかとか、考えたいですね。

Webライティングの場合はタイトルだけでなく中見出しや小見出しを入れますが、ここの構造化をちゃんと意識できていますか?

ぐちゃぐちゃになってるとマズイです。

不安な人は、有料になりますが記事添削・個別相談もご利用ください。
記事ができてなくても、構成だけ見せていただくのでも大丈夫です。そこから一緒に、きれいな構成の作り方を考えましょう。

さて次に、「流れ」。

文章の構造がきちんと作れていても、流れが悪くなっている記事はあります。

記事はひとつの流れで最後まで読めるはずなんですが、ぶちぶち切れているような文章になっていたり、読者がついていけなくなっていたり、もしくはミスリードを起こしてしまうようなこともあります。

まず気を付けなければならないのは、接続詞です。

接続詞には「順接」とか「逆接」とか、それぞれ意味がありますよね。なかなか間違えないところではあるんですが、たまに間違えてしまうことはあると思いますし、油断すると間違いに気づけないことがあるので気を付けてください。

また、接続詞は多すぎるのもよくありません。なくても通じるところは消してしまったほうがいいですよ。

次に、段落同士の「つなぎ」です。唐突に話題が変わっていないでしょうか。もう話が終わったような雰囲気が出てないでしょうか。読者がそこでページを閉じてしまわないでしょうか。

流れがスムーズでないなと感じたときには、シンプルに「次に、○○について解説します」などとアナウンスを入れるのがおすすめです。

また、「読者は○○について知りたいはずだから○○について先に書いたほうがいいんだけど、これを説明するには先に△△について説明しなくちゃいけない」みたいなときには、その旨もアナウンスします。

「○○するなら、先に△△について知っておく必要があります。ここからは△△について説明し、その後○○についてお話ししますね」「△△についてもうご存じの方は、○○のところまで進んでください」なんて書いてしまえばいいです。

なぜかこういうアナウンスを入れるのがダサいとかかっこ悪いと思ってしまう人もいるのですが、そんなことはありません。

ポエムを書いてるわけじゃないんですからね。仕事内容にもよりますが、Webライターが仕事で書く記事の多くに関しては、読者は「読みたい」のではなく「知りたい」のです。

読書を楽しみたいのではなく、自分が知りたい情報について知りたい。だから、読者が知りたい情報にスムーズにアクセスできるように、こちらが案内すべきだ、とわたしは考えています。

読みやすい文章というのは、文章の構造が最適化されていて、なおかつ全体の流れがスムーズでよどみがないものです。

くれぐれも、「なんとなく」や「雰囲気」で書かないようにしましょうね!