クラウドソーシングで月収20万円稼ぐまでの道のり(わたしの場合)

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本記事は、noteで有料販売していた記事をブログに移植したものです。

わたしは、クラウドソーシング「ランサーズ」と出会ったことがきっかけで、Webライターになりました。

まさかこんなに稼げるとは思っておらず、未だに不思議な気持ちです。

わたしが言いたいのは、この2つです。

・わたしもはじめは未経験の完全初心者だった。1つずつの積み重ねで今がある。誰でも、やってみれば20万円ぐらいなら稼げるはず!

・一方で、簡単に稼げるわけじゃない。どんな仕事も、「これさえやればウハウハ」なんてことはなく、努力することが大事。「誰にでもできる」けど、「簡単にできる」とは絶対言わない。

この2つのことをお伝えするために、わたしがランサーズに登録し、月20万円稼げるようになるまでの道のりを紹介いたします。

ランサーズとの出会い

2012年、わたしは会社員として働いていました。当時はシングルマザーでして、1人で息子を養っていかなくてはなりませんでした。

しかし、会社の業績が悪くなっており、わたしの給料も減っていきました。

「転職した方がいいかもしれない」と考えだしたとき、たまたまネットで見つけたのが「ランサーズ」でした。

詳しいことは忘れましたが、多分「ライターになりたい」とか「副業」みたいなキーワードで検索していたのだと思います。

ランサーズのサイトを見てみると、

どうやら、ここに登録しておけば、文章を書く仕事をさせてもらえるようだ

ということが分かりました。

どっちみち、息子(当時6歳)は21時に寝てしまいます。21時以降は自分の時間なので、せっかくなら副業をしてみよう、と思ったわけですね。

9月21日からの10日間

わたしがランサーズに出会い、登録したのが2012年9月20日でした。

翌日の夜から、わたしはランサーズのサイトをあちこち見て、簡単な記事作成のお仕事を始めてみました。

タスクと呼ばれる仕事ですね。

「引越しの経験について教えてください」とか「好きなブランドについて教えてください」のような、体験談の記事作成です。

毎日、息子が寝た後の時間を使って、少しずつ稼いでみました。

はじめてやったタスクの報酬は120円。

「1日120円稼げば、10日で1,200円、1か月やれば3,600円になる!」

時間給に換算してしまうとかなり安いですが、夜21時以降は本来ならお金は発生しません。家にいるのですから。

でも、ランサーズを使えば、本来ゼロだったはずの時間に100円でも200円でも稼げるわけです。

正直、ネットの副業って怪しいものが多いですよね。

いや実際、稼げないものばかりなんですよ。アフィリエイトとかブログとか、稼ぐ方法はあるんですけど。

いずれも、稼げるようになるまでには時間がかかりすぎますし、切羽詰まっているシングルマザーが手を出すべきものではありません。

ランサーズのタスクは、大きな収入にはならないけれど、着実に、月に5,000円か1万円ぐらいは稼げることが分かりました。

1か月で3万円になる

タスクを1週間ほど使い続けると、ランサーズの使い方にも慣れてきます。

手がけるタスク案件を選ぶのも上手くなってくるので、効率が上がります。

すると、1日で1,000円ぐらいは稼げるようになったんです。

「1日1,000円ということは、1か月で3万円!副業としては十分だわ!」

わたしはうれしくなって、ますますタスクにのめりこんでいきました。

仕事中も、スマホでポチポチタスクをこなしたこともあります。

※接客業だったので、ヒマなときはみんなゲームとかしているような環境でした。

ちなみに、9月21日からタスクを始め、月末までの10日間で4,220円稼げました。

当時のパソコンスキル

ここで、いったんわたしの当時のパソコンスキルについて言及しておかなくてはなりません。

「わたしはパソコン全然できないし」という方にも安心していただきたいですし。

わたしがパソコンを買ったのは、2011年の夏です。つまり、ランサーズに登録したときには、まだ1年間ぐらいしかパソコンを使っていません。

職場で簡単なデータ入力ぐらいはしておりましたが、それ以上のスキルはほとんどありませんでした。

あとは、見よう見まねでエクセルの表を作ってみたりしていた程度ですかね。

わたしは当時通信大学に在籍しており、レポートを書くためにパソコンを買っていました。

だから、一応ワードでレポートが書ける程度のスキルはあったわけです。

と言っても、ワードのファイルを開いて文章を打って、それを保存するだけの簡単なことしかできません。

タイピングスピードは、おぞましく遅かったです。ブラインドタッチ(タッチタイピング)なんてもちろんできません!

本当に、人差し指だけで恐る恐る打つような、そんなレベル。

そんなところから、今ではタッチタイピングもできるし、それどころか「めっちゃ速いですね……!」と言われるぐらいにまでなりました。

こんなの簡単です。数をこなせば誰でも速度は上がります。

画像を編集するとか原稿をサイトに入稿するとか、そういったことも1つ1つ習得していけばいい話です。

わたしも、クライアントに教わりながら、少しずつ覚えていきましたよ。

とりあえずネットに繋がったパソコンさえあれば、稼げるようになります。

※パソコンが無い人も、まずはスマホを使って稼いで、パソコン購入費に充てるという段階を踏めばだいじょうぶです!

プロジェクトとの出会い

初めて「プロジェクト」に挑戦したのは、9月の末でした。

ランサーズに登録したとき、プロフィールページにも今までの経歴を細かく書いていたため、突然指名でのお仕事が来たのです。

それは、生命保険に関する記事を書くお仕事。

保険会社での勤務経験があったため、「ぜひ書いてほしい」とのことでした。

とは言え、報酬は20記事で500円。つまり、1記事あたりたったの25円です!

生活費を稼ぐためには単価を気にすることも大切ですが、はじめの数件は採算度外視で請けてもいいと思います。

はじめはこちらも不慣れですし、「プロジェクトのやり方を覚えるための練習になる」と思えば安くても気になりませんでした。

というか、当時は相場も分かっていなかったですしね。

タスクばかりしていると「プロジェクトって難しそう」と思ってしまうのですが、そうでもありません。

一度やってしまえば流れは分かります。

10月に入ってからは、タスクを中心にこなしつつ、たまにプロジェクトに提案していく、というスタイルになりました。

その結果、10月の報酬は34,404円。

高校生のアルバイトぐらいの稼ぎにはなりました。

※プロジェクトの「直接依頼」について
プロジェクトという仕事方式では、基本は募集に対してランサーが応募し、その中から1人選ばれる、というのが基本です。

一方、クライアントが「ぜひこの人にお願いしたい」という相手がいる場合は、直接その人だけに依頼をかけることもできるんですよ。

後述しますが、この「直接依頼」が増えるほど、生活していきやすくなります。

副業で6万超えの報酬に

転職を考えていたわたしは、10月末の時点で「仕事を辞めよう」と決意します。

別に、ライターになろうとは思っていません。

「ランサーズで稼ぎながら次の仕事を探そう」と思っていただけです。

10月末に職場に退職の意志を伝え、11月末で退職することになりました。

有休がもらえるようなちゃんとした会社ではありませんでしたから、有休消化なんてものもなく、普通に11月末まで働きました。

もちろん、夜はランサーズで副業です。

タスク+少しプロジェクト、というやり方で、最終的に11月は61,629円となりました。

普通に働きながら6万の副収入って、かなり大きいですよね!

もちろん、残業が多い仕事の人だと副業に割く時間も少ないので無理ですが、わたしのように1日2時間程度時間がとれる人なら十分可能です。

わたしだって毎日2時間やってたわけじゃないですよ。だいたいですが、週に5日程度、ランサーズの案件に取り組んでいたと思います。

月収10万円を超えた12月

仕事をやめ、12月からは無職になりました。9月下旬にランサーズに登録し、3か月後ですね。

すぐに次の仕事を探さなくてはなりませんが、ランサーズの収入があるので飢えることはありません。

11月は働きながら6万円稼げたので「昼間もがっつり取り組めば10万は超えそうだ」と思って取り組んでいました。

11月に請けたプロジェクトのうちいくつかは「12月も書いてください」とリピーターになってもらえたので、仕事探しには苦労せずに済みました。

12月の収入は、112,600円になりました。

思ったとおり、10万を超えたのです!

ランサーズに登録して1件50円や100円の仕事をしていたときは、10万円以上稼げるなんてとても思っていませんでした。

でも、タスクをこなしているうちに、徐々に文章を書くスピードが上がっていきます。

プロジェクトに挑戦し始めると、何人かのクライアントはリピーターになってくださいます。

1件3万円程度の案件でも、それが3件、4件と増えてくれば10万円以上の収入になりますよね。

当時やっていた仕事内容

プロジェクトで請ける案件は、1記事だけというものよりも、「10記事」や「50記事」など、まとめて依頼されるものが多いです。

たとえば、「20記事で1万円」のような感じです。1記事あたり500円と単価は低いですが、書く内容は簡単なものが多いんですよ。

「引越しに関する記事」という依頼なら、「引越しにかかる相場」や「引越しで荷造りするときのコツ」などクライアントと相談しながら書く内容を決めていきます。

そして、1記事500円のような仕事でも、慣れてきたら徐々に速く書けるようになります。

はじめは1時間かかっていても、慣れれば30分で書けます。

30分で1記事書ければ、時給にして1,000円。とりあえず、アルバイトするのと同じぐらいの収入が得られるようになります。

さらに、家で仕事ができるので、子供がいるからと言って時間を制限されることもありません。

通勤も無いので、空いた時間はすべて仕事に使えます。

わたしはスキルも実績も無い状態からライターを始めたのでこういった低単価の仕事ばかりでした。

それでも、アルバイトするのと同じぐらいの時給は稼げて、なおかつ実働時間は自由に増やせるので、生活費を稼ぐ程度ならなんとかなるということが分かりました。

4か月で20万円稼げるように

9月にランサーズに登録し、11月末に仕事を辞めました。12月には報酬が10万を超え。

そして1月。とうとう、月収が20万円になりました。

正確には190,760円だったので20万円弱、ですけどね。

それ以降は毎月20万円をコンスタントに稼げるようになりました。

20万円稼ぐと言っても、これまで通りプロジェクトに取り組むだけです。

11月・12月に請けた仕事が継続案件(リピーター)になっていったため、1月にはほとんど新規開拓はしていません。

リピート率は6割ほど。10件請ければ6件は翌月以降もリピートになるという計算です。

プロジェクトに挑戦し始めた当初は、自分にできそうな案件を探すのに時間がかかっていました。

でも、リピーターからの直接依頼が増えるほど、自分で案件を探す必要はなくなります。

だから、どんどん効率よく稼げるようになるのです。

月収20万円に到達したとき、「これなら本業にしてもいいのでは?」と思えるようになりました。

なにより、ランサーズからの仕事が忙しくて、転職活動をする暇もありませんでしたし……。

こうして、わたしはランサーズに登録してから、4か月で月収20万円稼げるようになったのです。

20万円稼げるようになったその後

2013年1月に月収20万円弱。

2月、3月、4月と、コンスタントに20万円強稼げました。

それどころか、手一杯になってしまって、依頼を断ることも出てきてしまいました。

その後は、30万円稼げるようになりました。プライベートで忙しくて10万円台にセーブすることもありました。

そして今では、月収50万円程度になっています。
※2016年7月執筆当時

正直、会社員にはありえないぐらいの勢いで収入が増えていくので、来年の今頃がどうなっているのか楽しみです。

収入が増えていくのは「仕事が増えたから」ではなく、単価が上がったり、ライティング以外のこともできるようになったから、です。

文字単価が1円、5円と上がっていけば、それだけ収入も増えますよね。

また、ただ書くだけでなく、指定されたサイトに記事を投稿するなど、ライティング以外の作業もまとめて請け負うことで報酬を増やすこともできます。

さらに、わたしの場合は講師業などもしておりますので、収入源は増えていきます。

これからランサーズをやってみようかな、という人にとってはあり得ないぐらいの夢物語だと思います。

わたしだって、自分がまさかライター業で生計を立てるようになり、それどころかひと様に教えるなんて、思っていませんでした。

Webライターは、未経験でも始められるのに、キャリアアップが可能な職種です。

わたしのように収入源を増やしていくやり方もあれば、もっとライティング自体を極めて専門的な原稿を書くようになっていく、というやり方もあるでしょう。

わたしはいつも、目の前のことを夢中でやってきただけです。

夢中でやっていると1つずつできることが増えていき、3年経った今、いつのまにかできることがたくさん増えていたのです。

いきなり「月収50万!」なんて夢を見てしまうと目の前のことがおろそかになってしまうでしょう。

ですからまずは、

・クラウドソーシングに登録してみる
・タスクをやってみる
・できそうなプロジェクトに挑戦してみる

と、今の自分にできることを、1つずつやってみてほしいと思っています。