どうも。Webライター歴12年目、Webライティングコーチ8年目のなつみとです。
記事構成の作り方はWebライティング講座でも扱うんですけど、構成で気をつけてほしいことについて、ちょっと書いてみます。
記事を書くときにはいきなり書き始めるのではなくて、先に骨子となる「構成」を作ります。
構成を決めてからじゃないと、文章が迷子になったり、意味不明になったりするからです。
記事構成の作り方、基本的な手順
簡単にですが、記事構成の作り方の手順を紹介しておきます。
- 記事の目的を確認する(誰が、どうなるための記事?)
- 目的を達成するために必要なトピック(要素)を書き出す
- トピック(要素)をグルーピングしたり、並べ替えたりして整える
- 必要に応じてトピック(要素)を見出しにする
また、たいていは「導入文(リード文)」「本文」「まとめ」の構成になることが多く、構成を考えるのは「本文」の部分になります。
各見出し(トピック)の粒度(解像度)を揃える
まず、各見出し(トピック)の粒度(解像度)が揃っているか、確認してください。
たとえば、「京都市左京区のおすすめカレー屋さん3選」みたいな記事だったら、カレー屋さんを3つ選びますよね。
1つだけケーキ屋さんが混ざることは無いですよね。
また、個人店・個人店・チェーン店、みたいな選び方もしないと思います。
本格インドカレー店・本格インドカレー店・CoCo壱番屋、みたいな選び方をしたら、バランスが悪いですよね。
ものすごく分かりやすい例で紹介したけど、実際の構成ではもう少し判断が難しいケースが多いので、全体を見て粒度(解像度)が揃っているか、バランスを見てください。
各見出し(トピック)のボリュームを揃える
各見出し(トピック)内の、ボリュームも重要です。
これも結局、ボリュームに差がありすぎると、内容の深さとか濃さが変わってしまって、バランスが悪くなりますよね。
前述の例のような、「カレー屋3つ」みたいな並列関係の見出しだとしたら、500字・500字・1000字、みたいなバランスだと、「3店目を宣伝したいだけの記事なのかな?」って思いませんか?
まあ、宣伝したいなら別にいいんですけど。
でも宣伝ならはっきり宣伝として書いたほうが読者は安心して読めるし、客観的な記事を気取りたいならやはり、3つとも公平な扱いにしたほうが、記事の信用度は上がります。
なお、見出し同士の関係が並列ならボリュームに気をつけてほしいですが、手順を説明するような記事など、見出し同士のボリュームを揃える必要がない記事も、もちろんあります。
書き終えたあとに全体のバランスを整える
構成を決めてから執筆をしても、執筆中に「ここに見出しを追加したほうが分かりやすいかも」とか思って足すこともあるかもしれません。
で、書き終えたあとに読み返して誤字脱字は修正したのに、見出しのバランスがチェックできていないケースがあります。
書き終えたあとにも、見出しの粒度(解像度)のバランスを再確認してください。
特に、やっぱり並列関係にある見出しの場合、こういう状態だとバランスが悪いと思ってください。
<h2>カレー屋1</h2>
<h3>食べた感想</h3>
<h3>基本情報</h3>
<h2>カレー屋2</h2>
<h3>食べた感想</h3>
<h3>基本情報</h3>
<h2>カレー屋3</h2>
<h3>食べた感想</h3>
<h4>カレーは10種類から選べる</h4>
<h4>バターチキンカレーがおすすめ</h4>
<h3>基本情報</h3>
<h2>まとめ</h2>
おいおい、カレー屋3だけh4まであるやん!
っていう。これも、こういう簡単な記事ならあきらかにおかしいのはわかると思うんですけど、ボリュームの大きい記事だと、書き手が迷子になっちゃって、バランスが悪いことがあります。
書きたいこと・書きやすいことが偏っているときは特に注意
構成で失敗するのは、リサーチが甘いからだと思います。
リサーチが甘いから、自分が書きやすいところ、書きたいところばかり充実させて、自分がよくわからないことはいい加減に流してしまったりする。
自分が得意なジャンルだとしても、というか得意ジャンルだからこそ、「調べなくても書けそう♪」と思ってしまうと、構成のクオリティが悪くなってしまうんですよね。
とはいえ、わたしのWebライティング講座では、こういう失敗も存分にしてほしいと思います。
失敗をたくさんしないと成長しないので。
失敗はポジティブなものだと捉えてくださいね。
クライアントワークで失敗すると信用を失いリピートにつながらないので、受講中に、たくさん失敗してほしいです。