「きもの」を知る。歴史・文化・費用や楽しみ方などわたしなりに調べてみて思ったこと

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概論シリーズ

「きもの」って、憧れますよね。

一方で、「高額」「厳しいルールがいろいろある」など、ネガティブなイメージもあるかもしれません。

わたし自身は、着物が好きで、自分なりの楽しみ方を見つけて楽しんでいます。

そこでこのページでは、「きもの」のしきたりやルール、費用、歴史などを簡潔にまとめた上で、自分に合った楽しみ方を見つける方法について、提案したいと思います。

あ、本を買うとしたらこの2冊がオススメです。

着物の初心者の方が、着物を着ることについて全般的に・わかりやすく紹介されている本。

きものの歴史や文化についても紹介されていて、着物文化への親しみとリスペクトが持てるようになる本。

きものの楽しみ方には種類がある

きものについて調べたり買ったり着たりする中で、わたしが思ったのは、「きものって、一言でくくってはダメだ!」ということ。

洋服だって、流行を追いたい・質の良いものを着たい・たくさん欲しい・究極の1着を探したい、などなど、いろんな方向性の考え方がありますよね。

きものの場合も、いろんな切り口があります。
ざっくり、4種類紹介してみます。

高級品として楽しむ

ひとつめは、高級品として楽しむ。

ハイブランドのバッグや宝飾品、高級車などを買う感覚が近いです。

一流の呉服屋で一流の接客を受け、一流の素材を使ったきものを買い、一流の場所へ出かけるときに着る。
みたいな。

一般的に、「きもの」というとこのイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
少なくともわたしはそう思っていました。

伝統文化として楽しむ

ふたつめは、伝統文化として楽しむ。
単に、文化(カルチャー)としても。

製法だとか産地だとかを知って楽しむ感じ。
伝統を重んじる、職人さんの仕事へのリスペクトが強い、みたいな。

きもの文化に詳しい人と話すときは緊張します。

ワインとか日本酒に詳しい人とか、そういう方向性ですね。

わたしは浅く広く学ぶタイプなので、マニアックな人のことは尊敬しつつ、緊張しちゃいます。

おしゃれ着として楽しむ

みっつめは、おしゃれ着として楽しむ。

KIMONO姫(っていう雑誌)とかそういう。
アンティーク着物を買って、堅苦しいマナーにとらわれず、自由に、モダンに楽しむような感じ。

海外の方が着るきものはこういう方向性が多いと思います。

大正ロマンな色鮮やかなきものとか、洋風の小物を合わせたり。

「(蔑称としての)着物警察」に狙われやすいタイプでもありますかね。

普段着として楽しむ

よっつめは、普段着として楽しむ。

昔ながらの着こなしを、日常的に、自然に、無理なく取り入れるようなイメージです。

ここで言う「昔」は、江戸時代後期~昭和中期ぐらい。

カジュアルに着る。

おはしょりがどうの、とか言わない、気にしない(し、気にしてもいいし、それも自由)。

わたしのスタンスはこれに一番近いです。

きものの楽しみ方が違えば、選ぶきものも重んじるルールも全然違うので、自分なりの楽しみ方を見つけて、自分と違うスタンスの人を尊重することも忘れないことが、本当の意味できものを楽しむことだと思います。

「きもの」の歴史(意外と新しい)

さて、簡単に、きものの歴史について紹介します。

現在の「きもの」は明治時代以降

きものは「いかにも日本の伝統文化!」って感じがしますが、現代で言われている「きもの」って、意外と新しいんです。

我々が「きもの」と呼んでいるアレは、もともとは「小袖」と呼ばれる「下着」でした。

それが、江戸時代に入ったころから上着を着ず下着だけ着るスタイルになりました。

と言っても着方は今とは違いますし、「おはしょり」が定着したのはなんと、明治に入ってからなんだそうです。

帯の結び方の定番である「お太鼓」も、江戸時代後期に登場したもの。

きものは古着屋で買うのが普通だった

また、きものと言うと「呉服屋」で買うイメージがありますが、それもごく最近、ここ数十年の話ではないでしょうか。

だって、どう考えても庶民には気軽に買えませんよね。
洋服がなかった時代、庶民がどうしていたかと言えば、「古着屋」できものを買っていました。

ちなみに呉服屋とはもともとは絹織物を売る店のことで、木綿などの衣類を売る「太物屋(ふとものや)」という店もありました。

今ではきものを売る店=呉服屋、かもしれませんが、そういうわけではなかったんですね。

最近はリサイクル着物・アンティーク着物を買えるお店もたくさんあり、ものすごく安い値段で売られています。
呉服屋でわざわざ着物を仕立てるのは、それこそ高級ブランドの服を買うのと同じことですし、わたしはそう簡単には買えませんので、もっぱら古着を買っています。

あと、既製品のきものを売るお店もけっこうあり、そういうきものは手ごろな値段で、洋服と同じ感覚で買うことができます。

もちろん、自分のサイズに合ったきものを仕立てるのも、高級品を身につけるとか、伝統文化に親しみたいという動機があれば素晴らしい体験になるかと思います。

織物の種類や染物の種類などを勉強するとなおさら、自分のお気に入りの一着を手に入れたくなります。

歴史は浅いから、あんまり気にする必要なし

結局、現代で言われているきもののマナーやルールって、本当に、ぜんぜん伝統じゃないです。

いんちきマナー講師が作ったトンデモマナーと同じで、きもの教室が勝手に作ったトンデモルールもあります。

結局はTPOに合っていればそれでいいので、普段着として着る場合やおしゃれ着として着るなら、自由に楽しんでいいと思います。

ただ、冠婚葬祭やお茶会の席では、ルールやマナーを確認しておくのが良いでしょう。

きものの種類

次は、きものの種類についてのお話です。

きものは「訪問着」だの「小紋」だの、「袷」だの「袋帯」などいろんな用語が出てきて混乱しますよね。

ここでは初心者が特に混乱しがちな、「格」「季節」「衿」「帯」の4つの切り口で、種類を整理してみます。

「格」による分類

現代で着るきものには、「格」が明確に存在します。
これはいわゆるTPOの話なので、基本をおさえておくのは大事かな、と思います。

きものの格は、こんな感じになってます。

  • 第一礼装:打掛(白無垢・色打掛)、黒留袖(五つ紋)、本振袖(袖が長い)、喪服(黒無地の五つ紋)
  • 準礼装:色留袖(三つ紋だと使える幅が広いが五つ紋にすると第一礼装になる)、訪問着(一つ紋にすると格が上がる)、付け下げ(訪問着の下になるが、明確な基準は不明??)、色無地(一つ紋があればお茶会にも行ける)、江戸小紋(紋付なら準礼装になる)、振袖
  • 盛装:小紋(全体に模様が入っている)、お召(お召縮緬。織り着物の中では最高級)、紬(絵羽模様や無地の場合)
  • 普段着:紬、木綿、ウール(サマーウール含)、浴衣など

あと、そもそもの話ですが、きものの「打掛」とか「留袖」とかの名前の意味について(わかりやすくざっくりと)。

打掛は、今ではほとんど結婚式の花嫁さんが着るイメージしかないですが、あれを打掛と言います。
留袖は、結婚式で新郎新婦の母親が着ているのが黒留袖で、親族が色留袖を着ていたりします。
喪服は、そのまんま喪服。
訪問着は、友達の結婚式や子どもの入学式などの式典とかで着るあれ。
付け下げは、訪問着と区別できない場合も多々あり、似たようなもん(付け下げのほうが地味な傾向)。
小紋以下はおしゃれ着や普段着の扱いになります。

余談ですがきものや帯の買い方について

と言っても、素人が、見ただけで「これは○○ですね」と判断するのは難しいケースがけっこうあります。

訪問着と付け下げの違いとか特に。

だから、これは見て判断するものではなく、商品名にどう書いてあるかで判断するのが普通です。
プロに任せたほうがいい部分ってことですね。

たとえばiPhoneを買うときに、パッとモノを見ただけで「これがiPhone12Proだな」とか分かる人ってあんまりいないじゃないですか。
店員さんか、Apple製品のディープなファンぐらいしかわからない。

普通は、お店で「iPhoneの新製品ください、一番スペックが高いやつ」とか「手が小さいので一番小さいのがいいんですけど、どれですか?」と聞いたりしますよね。

それと同じで、「友達の結婚式に着て行ける着物はどれですか?」とか「着付けの練習用に買いたくて、普段着としても使えるような着物がほしいんですけど」とか、そんな感じでプロに相談して買うのがいいです。

帯や小物類の合わせ方についても、わからないなら相談して買うのが手っ取り早いし間違いないです。

「季節」による分類

きものは、季節によっても着るものが変わります。

以下の種類があります。

  • 袷(あわせ):10月~5月までの、夏以外の季節に着るきもの。裏地がついている
  • 単衣(ひとえ):6月・9月に着る、裏地のないきもの
  • 絽(ろ)、紗(しゃ):7・8月に着る。夏物や薄物(うすもの)と呼ばれる、薄い生地のきもの。麻やサマーウールも夏物に含まれる

と言っても厳密に守る必要はありません。
最近は温暖化で5月でもかなり暑い日もありますよね。
無理に袷のきものを着て汗だくになるより、5月でも単衣のきものを着て涼しく過ごすほうが、見た目も涼しげいいと思います。

必要にかられて着るのではなく、おしゃれ着や普段着としてきものに挑戦してみたい、という方は、とりあえず「袷」のきものを買っておけば、長い期間楽しめます。

「衿」の種類

きものは、衿にも種類があります。

  • 広衿(ひろえり):着用時に自分で折りたたんで衿の幅を決めるタイプ。ほとんどのきものはこれ。
  • バチ衿:あらかじめ衿が折りたたんで縫われているタイプ。浴衣や長襦袢はだいたいこれ。
  • 棒衿(ぼうえり):男性や子ども用のきもので多い、幅が細めのタイプ

こうして整理するとシンプルなんですけどね。

「帯」の種類

帯も、いろんな名称があってわかりにくいですよね。

  • 丸帯(まるおび):白無垢や打掛に使われる帯。あとは舞妓さん。
  • 袋帯(ふくろおび):幅31cm×長さ430cm程度の帯。礼装用の帯で、二重太鼓や飾り結びをするために長く作られている。カジュアル向きの「しゃれ袋帯」もある。サイズは同じ。「京袋帯」は、下の名古屋帯と同じサイズ(格は京袋帯のほうが上)。
  • 名古屋帯(なごやおび):幅30cm×長さ360cm程度の帯。盛装向きだが、織り方によっては礼装にも。染めの帯は基本、カジュアル向き。二重太鼓は結べないが、軽い。胴に巻く部分が半分の幅になっているものも多く、結びやすい。京袋帯も同じサイズ。九寸名古屋帯と八寸名古屋帯がある(サイズは同じ)。
  • 半幅帯(はんはばおび):幅15cm×長さ360cm程度の帯。袋帯や名古屋帯の半分程度の幅。カジュアル向きで、浴衣にも使われる帯。普段着として着る着物であれば半幅帯を使うのが主流。
  • 兵児帯(へこおび):子どもや男性が使う、やわらかくてふわふわした帯。最近は女性の着付けにも使われる。
  • 角帯(かくおび):男性が使う、幅が狭い帯。

このように分類されます。
ただ「長さ」については、実際にはかなりバラつきがあります。

わたしはリサイクル帯をいろいろ持っていますが、本当にバラバラ!

とくに、標準体型でない方は、サイズをよく確認して買わないと、自分がやりたい結び方ができないかもしれません。

きものを着るための装備一覧

ここからはさらに実践編。
きものを着るために必要なアイテムを紹介します。

小物類は、とりあえずセットになっているものを買って、足りないものを買い足していく、というのがやりやすいです。

着物

まずはきもの、必要ですよね。

前述のとおり、まずは「袷」のきものが無難です。
あと、格で言うと「小紋」を買っておくと幅広く楽しめると思います。

普段着がいいなら木綿着物かな。
あと、浴衣から入るのも良いと思います。

きもののサイズは、身丈や裄、巾など気にすべきサイズが複数あるので、お店でしっかり相談して、実際に羽織ってみるのが確実です。

通販などで購入する場合は、以下のページ内にあるツール「しらべ君」が役に立ちます。

京都きもの町

帯は、きものと同時に買うのがおすすめです。

店員さんにコーディネートを相談するのが無難。

普段着なら半幅帯を、小紋なら名古屋帯を買っておくといいと思います。

足袋(たび)

※上記の「小物セット」に含まれています

和装用の靴下ですね。

普段着やおしゃれ着(カジュアル寄り)で楽しむなら、足指ソックスもアリです。

足袋は、ちょっとキツめのサイズを選ぶのが良いそうです。

和装ブラジャー

「ブラトップ」などでも代用できます。

が、胸が大きい方は特に、和装ブラのほうがいいです。

しっかり胸をつぶすほうがシルエットがきれいなのと、着崩れもしにくいです。

肌着

※上記の「小物セット」に含まれています

肌着も、たとえばユニクロのヒートテックやエアリズムの肌着でもいいです。
下は、リラコとかレギンスでもOK。

わたしも和装用のものは使っていません。

長襦袢

下着→肌着→長襦袢→きもの、の順に着ます。

長襦袢は衿もとや袖もとが見えるので、その前提で選びます。

とりあえずは、シンプルな白いものを持っておくといいです。

サイズは、身長の約8割の身丈のものを選びます。

また、「うそつき衿」と言って、長襦袢を省略できるタイプのアイテムもあります。

半衿

半衿とは、長襦袢の衿に縫い付けて使うアイテムです。

衿カバー的な。

昔は、長襦袢は頻繁に洗濯しないので、半衿を使って衿の汚れを防ぎ、半衿だけたまに外して洗う、みたいな使い方をしていたんですね。

今はおしゃれアイテム的な感じで、いろんな素材のものや色、柄がありますし、自分で作るのも楽しいですよ。

とりあえずは白系のものがあるといいと思います。

衿芯

※上記の「小物セット」に含まれています

長襦袢の衿と、半衿のあいだに入れて使う「芯」です。

衿の形をカチッと決めるために使うもの。

腰紐(3本~)

※上記の「小物セット」に含まれています

着付けの際に、長襦袢やきものを固定するために使う紐です。

帯を結ぶときの仮止めにも使うので、4本でも5本でもあると安心です。

着付け用クリップ

着るときに、きものや帯を仮止めするために使うクリップです。

洗濯ばさみで代用できますが、専用のクリップのほうが使いやすいそうです。

わたしは洗濯ばさみを使っていますが・・・。

コーリンベルト

※上記の「小物セット」に含まれています

長襦袢やきものの衿元をきちっと固定するために使うアイテム。
必須ではありません。

わたしも元々、浴衣はコーリンベルト無しで着ていましたが、最近は使うようになりました。

伊達締め(2本)

※上記の「小物セット」に含まれています

長襦袢やきものを固定するためのアイテムで、帯のベース作りみたいなものです。

わたしはマジックテープのタイプを使っています。
帯の小さい版みたいな、結ぶタイプのものもあります。

帯板

※上記の「小物セット」に含まれています

帯の前面の仕上がりをピシッと見せるために入れる板です。

帯を巻く前に取り付けるタイプと、帯を結んでから最後に差し込むタイプとあります。

帯枕

※上記の「小物セット」に含まれています

お太鼓に結ぶときに、お太鼓の形を整えるために使うものです。

ガーゼで巻いて使うのが定番で、あらかじめガーゼがついて売られているものも多いです。

帯揚げ

帯を結んだあと、帯の上部に見え隠れする紐類を隠すために使う、おしゃれな布のことです。

おしゃれ着や普段着、浴衣などでは必須ではありません。

あと、高い。リサイクルショップで買ってます。

また、おしゃれ着として楽しむならスカーフなどで代用するのも楽しいと思います。

帯締め

帯を固定するために最後に使う固い紐のことです。

盛装以上の場合はあれこれマナー的なものがありますが、おしゃれ着として着るなら自由に選んでいいと思います。

また、お太鼓の場合は必須アイテムですが、そうでない場合は必須ではないです(多分)。

帯留め

帯締めにとりつける、小さな飾りです。

必須ではありません。

おしゃれ着だと、ボタンやブローチなどを帯留めにアレンジしたりして楽しめます。

草履

きものに合わせるのは、基本、草履です。
下駄ではありません。

浴衣のときは下駄です。

これも、おしゃれ着や普段着であれば自由だと思いますし、実際、ブーツだったりサンダルだったり、自由に合わせている人がたくさんいます。

盛装以上のときは、格に合った草履を用意しましょう。

和装バッグ

バッグも、盛装以上のときには気にしたほうがいいですが、おしゃれ着や普段着なら自由になんでも合わせてください。

和装バッグには、大きなトートバッグタイプのものや、小さなクラッチバッグタイプのものがあります。

荷物の量に合わせて調整してください。

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和装小物にはほかにも、こまごまといろいろありますので、必要に応じて買い足してください。

きものの保管方法

きもののハードルを上げている原因のひとつとして、「桐箪笥」の存在もあると思います。

きものを買ったら、桐のタンスに入れて保管しないといけないんでしょ?
みたいな。

全然、そんなことはありません。

たしかに、高級なきものを買った場合は保管にも厳重な注意を払いたいものですが、数千円で買ったリサイクル着物に、そんな手間をかける必要はありません。

洋服に、そんな手間かけてないですよね?

きものの保管方法でおさえておきたいのは、これです。

  • 絹の敵は湿気。湿気対策をする。防虫剤を入れない。
  • ウールの敵は虫。防虫剤を使う。

なんでもかんでも防虫剤を使えばいいってわけじゃないんですよね。

わたしは、普通の衣装ケースにきものを保管しています。

昔ながらの「押し入れ」ではなく「クローゼット」なので奥行きが浅く、きものはオーソドックスな二つ折りの畳み方ではなく、三つ折りに畳んでいます。

最近は「きものハンガー」なんかもあり、つるして収納している人もいます。

わたしは畳んで、一応1枚ずつ包んで保管していますが、きもの用の「たとう紙」や「きものケース」などではなく、不織布で包んでいるだけです。

こういう不織布の袋。

はさみで切り開く。

中央に、三つ折りに畳んできものを置いて、包む。

帯も、袋帯は不織布に包んで衣装ケースに入れています。

きものの「洗い方」

きものって、気軽に洗濯できないっていうのも、不便なポイントですよね。

たしかに、きものは着るたびに洗うものではありませんし、洗う際にはクリーニング店に任せるのが基本ではあります。

ただ最近は洗えるきものも売られています。洗える長襦袢もあります。
そういうものを買えば、洋服と同じ感覚で洗濯できるのでハードルが下がりますね。

また、きものは下に肌着や長襦袢を着るものなので、きもの自体は「コート」や「ジャケット」と同じ感覚で扱えばよいとも思います。

つまり、シーズン終わりにクリーニングに出す程度でいい、みたいな。

あとは、わたしのように安いリサイクル着物を買っているなら、ダメ元で洗えば良いんじゃないでしょうか。

わたしは絹のきものも洗いました。
さすがに洗濯機では洗いませんが、手洗いして、バスタオルに水を吸わせて、平干しネットに干しました。

自己責任でお願いします、としか言えませんが、わたし自身はけっこうなんでも洗ってしまいます。

手作りしたいときに参考にするサイズ

ここからは、自分で作りたい人向けのおまけ情報です。

半衿・帯・帯揚げは簡単に作れるので、そのサイズを記載しておきます。

きものは、作るのがけっこう大変です。

いつか挑戦してみたいとは思っています。

半衿のサイズ

15cm×90~110cm

市販の生地だと幅110cmのものが多いので、15cmほどにカットすればそのまま半衿として使えます。

また、手ぬぐいは長さ90cm程度のものが多いです。
幅は30cm程度のものが多いので、縦半分に切るだけで、半衿として使えます。

レース編みなどで作ってもかわいいです。
作ってみたいと思いつつ、まだできていません。

あと、刺繍を入れるのもすっごくかわいいので、得意な方はぜひ。

帯のサイズ

さずがに、礼装用の帯を作るのは無理があるので、作るとしたらカジュアルな名古屋帯、もしくは半幅帯です。

  • 名古屋帯:30cm×360cm
  • 半幅帯:15cm×360cm

柄ものの生地を使う場合は向きにも注意しつつ生地の注文サイズを決めてください。

なお、手ぬぐいを使うと簡単に帯が作れます。

手ぬぐいのサイズはだいたい30cm×90なので、4枚つなげば帯の長さになります。

表と裏で、合計8枚の手ぬぐいがあれば名古屋帯が作れることになりますね。
(あと、厚手の接着芯も使ってください)

半幅帯なら幅が半分なので、手ぬぐいを縦半分に切ります。
使う手ぬぐいの枚数は名古屋帯の半分で、合計4枚あれば作れます。

わたしはこれを持っていますが、半幅帯を作るのにちょうどよかったです。

帯揚げのサイズ

30cm×120~150cm

大判のスカーフだと、折りたたんでちょうどいい感じになると思います。

さいごに

きものについて、わたしなりに調べてわかったことや自分で考えたことなどをまとめたのがこのページです。

わたしはまだ着物歴も浅く、知識はまだまだですが。

きものは特に、ハードルが高いというか、とっつきにくいイメージが強いけど、こんなに奥深くて楽しいものを、もっとみんなが楽しめたらいいのにな、と思っているので、また機会があれば、わたしなりに発信したいと思います。