機能性を無視した服がわたしにもたらしたもの。

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ひとりごと

最近、シフォンスカートを買いました。

ワンピースにレイヤードしてみたら、すごくかわいい。

このワンピースと、

このシフォンスカート。

ワンピースだけだとちょっとカジュアルすぎるけど、シフォンスカートを重ねるとおしゃれ度が上がるというか、出かけられる範囲が広がる感じがしますよね。

ワンピースの商品画像でもレイヤードしてる写真が多い。

けどわたし、こういうファッションが、今までできなかったんです。

なぜなら、機能的な理由がわからなかったから。

何を言ってるかわかりますかね・・・?

わたしは、服としての機能を重視していて、機能上必要なさそうな装飾や重ね着などがことごとく苦手でした。

意味がわからないから。

あ、ほかの人がどんな服を着ていても、「機能的な意味がなさそうな服を着てる変な人だな」とかは思わないですよ。むしろ、「素敵な服だな」とか「おしゃれでうらやましいな」とか思ってました。

わたしは、圧倒的に、自分に自信がありません。ファッションに限らずすべてにおいて。

いわゆる「自己肯定感」。

自己肯定感とは、自信とは違って、自尊心というか、「自分はこのままで価値がある」みたいな感覚のことです。

何ができるとか、そういうんじゃなくて、何もできなくても、わたしはわたし、と思えているか。わたしの言葉だと、「安心してこの世に存在できているか」みたいな感じ。本来は幼少期に育まれるべき感覚です。

そんなわたしがこの地獄のようなこの世を生きるためには、絶対に人から攻撃されない状況を作る必要があって、万が一攻撃を受けても「この世(=常識とか法律)」が味方をしてくれる状況を作っておく必要がありました。

だんだんと話が大げさになってきました。

が、こういうマインドが(もちろん無意識に)あったので、ファッションに関しても、「わたしがいいと思うから着る♪」ということはできませんでした。無意識に封じ込めている。

だから、まずは「人前では服を着る」という常識、次に「TPOに合った服装」だったり「気温や気候にあった服装」だったり。

その枠からはみ出ない限りにおいては好きな服を着るけれど、枠から出ている服(=機能上必要なさそうな装飾がついた服やコーディネート)は無理だった。

だから、最近だと「ジレ」とか着れないんですよ。

冒頭の、「ワンピースからシフォンスカートが見えているコーデ」も、意味がわからないというか。

かわいいけど、暑いやん。とか、丈が長すぎて歩きにくいやん。とか。「ペチコートが見えちゃってますよ」みたいにならへんか?とか。

そうそう、むしろ機能を損ねてるやん、みたいなファッションが本当に苦手なんですよね。

なんか、機能的な服は、人から「なんでそんな服着てるの?」とか言われても、ちゃんと説明できるじゃないですか。

自分で説明できる服しか着たくないというか、説明できない服を着ると、不安で仕方ない、みたいな。

自分で書いてても若干引いてますが、ほんとに、こんな感じで生きてきてるんですよね、すべてにおいて。

それなりに好きなことをしてきたつもりだったけど、あくまでも、「この世で安全に生きていく」という条件を満たすものの中からしか選べてなくて、それが実は、かなり狭い世界だったのだ、と、この年になってようやくわかってきました。

わたしの生きづらさというのは幼少期の育ち方に起因していますが、かといって、「現在の自分を縛っているのは自分自身だ」ということも、無視できない事実です。

今のわたしはすっかり大人になり、親とも連絡とってないし、誰も、わたしに命令できる人はいません。

命令してくる人や虐げてくる人から距離をとることも、選べます。

なのに、積み重なった毒はガチガチに固着してしまって、大人になってからのわたしの動きを封じ続けてきました。

プラークが歯石に変わり、やがて歯周病になって全身を蝕むように。

急に歯の話になったのは、最近歯医者さん通いを頑張ってるからなんですが、歯医者さんで歯石を取ってもらうように、心に固着した毒も、ガリガリと削っていきたい。

歯石取りは血が出たり歯茎が腫れたりするけれど、それは必要な痛み。

心の毒と向き合っていくことも痛いし辛いけど、しっかり毒を除気しないと、その毒はやがて全身にまわってわたしを殺すから。

なんて、とりとめもなく考えたりしています。

シフォンスカートを重ねてみたら、やっぱり、すごくかわいい。

で、歩きにくいし暑いです。でも、かわいい。

ついで、そもそもファッションの経験値が少ないんですよね。

これは、親からファッションセンスをボロカス言われてた&お金もなく服をろくに買えなかったみたいな背景があるかな。

子どもに服を選ばせたらへんてこなファッションするに決まってるのに、なぜボロカスに言われなくちゃいけなかったんだろうね。

いろいろ失敗しながら学ぶのが人間なのにね。

もうこんな年齢だけど、この超高齢社会ではまだまだ若者だと思っているので、これからたくさん失敗して経験値を積みたいと思います。

歯医者さん通いもがんばろう。