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2017年10月25日 20:52
Webライターという仕事は、ここ数年で一気に参入障壁が下がりました。
クラウドソーシングが普及したこと、Webメディアがどんどん増えてきたことが主な原因ですね。
さらに、国が進める働き方改革も無関係ではないでしょう。
でも、少し前まではWebライターなんていう名前すらありませんでした。
Webライターでなく「ライター」という仕事にしても、少し前までは簡単になれるものではなかったと思います。
出版社だとか新聞社とか、編プロに入ってライターになるとか、そういうプロセスが一般的で、ごく一部の人気ブロガーなんかがスカウトされてWebライティングをするとか、そういうこともあったと思います。
もっと時代をさかのぼると、そもそも識字率が低く、読み書きできる人自体が少なかった。
ごくごく一部の貴族とかだけが読み書きできて、一般庶民は文字を読むことさえできなかったわけですよね。
こういう、もとは一部の人だけができたこと・やっていたことが一般に広まる現象は歴史を見ているとたくさん例があります。
写真もそうですね。
そもそもカメラがとても高価なものだっただろうし、大きいし、それを買って自宅に置ける人なんてごく一部。その中からさらに、撮影技術を身につけて生業にできる人は限られていたと思います。
それが、カメラが庶民でも手に入りやすい値段になっていき、使い捨てカメラが出てきたり、携帯電話にカメラ機能がついたりして。また、難しい理論を学ばなくても簡単にきれいな写真が撮れる技術も高度化して、誰でも写真が撮れるようになりました。
こうして、プロにしかできなかったことが一般化していく。Webライターにしてもそうで、AIによって、「このアプリを使えば誰でもプロ並みの文章が書ける」とかになっていきます。
すでに簡単なニュース記事ならAIが書けるようになっています。
また、ウェブライダーさんが先日リリースされた「文賢」を使えば、校正・校閲がかなり高いレベルでできるようになっています。
文法や細かい言い回し、表記については文賢を入れれば誰でもプロ並みにできるようになる。
今のところはそんな感じですが、今後、原稿全体の構成とか、情報収集についても革新的な何かが登場するでしょう。
構成のやり方についてはちゃんと勉強しないとできないけれど、徐々にフォーマット化されたものは広がっていくだろうし、そのうち、自動で構成を作ってくれる機能が文賢に搭載されても不思議ではありません。
情報収集については、インターネットが登場した時点ですでにかなり大きな変化があったと思いますが、今後さらに、楽になるはずです。
Googleがもっと進化して、本当に質の高い情報だけが上位表示されるようになれば、もしくはサジェストがもっと最適化されていけば。
間違った情報をあらかじめ弾いてくれるようになっていったりすれば、情報の正確性について問題があるようなら問い合わせ先が自動で表示されるようになったりすれば・・・。
こうして、Webライターという仕事はどんどん楽になり、誰にでもプロ並みの文章が書けるようになる。
スキルの低いライターは淘汰されるし、ハイスキルなライターも仕事がなくなっていく。
これはAIがどうたらとか、今に始まったことではなく、昔からそういうことを繰り返して、人類は進歩してきたのだなぁ、などと考えています。
ただ、ひとつの職業の寿命はどんどん短くなってきてて、一方で人間の寿命は長くなっているので、わたしたちの親や祖父母世代とは違い、わたしたちはジョブチェンジを繰り返しながら生きていくことになるのかなぁ。
別に脅したくてこんなことを書いているわけではないのですが、やっぱり時代の変化に適応できないものが淘汰されるのは自然の摂理。
「そろそろこの仕事ヤバイんじゃないか」と思ったときにフットワーク軽く次の仕事に移る心構えだけはしておいたほうがいいし、自分の仕事がこの先どれぐらい食っていけるのかとか、そういうことはアンテナを張って情報を仕入れて、検証しておくのがいいかなと思います。