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小松菜は、お浸しだけでなく和え物全般やソテー、パスタなど幅広く使えて、値段も安いのが魅力の野菜です。
そんな小松菜を、自宅で栽培できたらいいですよね。
今年から、屋内水耕栽培で小松菜を育て始めたので、その方法を記録しておきます。
なお、屋外でのプランター栽培だと、葉物野菜は虫に食われやすいのが難点で、わたしもそのせいで葉物野菜を栽培しなくなりました。
屋内だと虫の心配がないですし、気候にも左右されにくくなるので、安定して育てることができますよ。
小松菜を水耕栽培で育てる流れ
まず水耕栽培についてですが、わたしは以下の流れで栽培しています。
- バーミキュライトに種まき
- 根が伸びてきたら根元をスポンジでくるんで装置に固定し培養液で育苗
- 本葉が2~3枚になったらゆとりのある大きさの容器に定植
水耕栽培装置についてはこういったものを使用しています。
では、実際に流れを紹介しますね。
種まきから定植まで
100均で売っているプラスチックカップにバーミキュライトを入れ、水をたっぷり含ませ、種まきします。
種は7~8粒まくことが多いです。
ピンセットで軽くしずめてやるといいですよ。
(ピンセットも100均で買えます)
このように、マスキングテープを貼って作物名と日付を書いておくと分かりやすいです。
バーミキュライトが乾かないように、静かに水やりします。
わたしはスポイトを使っています(もちろん100均で買える)。
1週間~10日ほどで、移植可能な大きさになります。
目安としては、双葉が完全に開き、本葉がひとつ出てきたぐらい。
プラスチックカップを下から見たときに根っこが数センチ分は目視できるぐらい。
バーミキュライトにたっぷり水を入れてゆるゆるにすると小さな苗が簡単に引っこ抜けます。
根についたバーミキュライトを流水で洗い流し、根元をスポンジでくるんで水耕栽培装置に定植します。
詳しいやり方についてはこちらの記事も参照してください。
定植した容器を横から見るとこんな感じ。
定植してから1週間もたつと、こんな風に大きくなります。
※2021年追記※
今年はスポンジに種まきするほうが多かったです。
スポンジに種まきするときは、先に定植穴のサイズにスポンジをカットし、切込みを入れて、そこに種をまきます。
根が伸びてきたら水に少しずつ培養液を混ぜて慣らしていきますが、培養液のスタートが早いほうが成長も早いように思います。
十分に育ってから定植しています。
バーミキュライトのほうは、小さいうちに定植します(バーミキュライトに培養液を入れたくないので)。
手前の、ブルーのスポンジが定植直後の苗です。
間引き・収穫・撤収
水耕栽培で育てている場合でも、容器が狭い場合は間引きします。
あと、こんな風に倒れてしまったような株も、早めに収穫してOKです。
根元でカットしてください。
「かきとり収穫」してもOKです。
かきとり収穫とは、大きくなった外側の葉から少しずつ収穫していくことです。
チンゲンサイと小松菜をかきとり収穫。
葉が倒れて邪魔な場合もかきとってすっきりさせることができます。
これが、
こう。
あと、もし病気になった葉があれば、すみやかに取り除いてください。
株全体に病気が広がっている場合は株ごと撤去します。
しっかり大きくなると、こんな感じになります。
すべて収穫しました。
根元でカットしたので、こんなふうに根が残ります。
容器にポリ袋をかぶせておけば、培養液を捨てて袋をしばるだけで片付けが済むのでらくちんですよ。
※2021年追記※
2021年からは本格的にLED照明やエアレーションを導入しました。
エアレーションとは、水槽に入れる「ぶくぶく」、エアポンプで空気を送り込む装置です。
すると、小松菜の生育もずいぶんと良くなりました。
LED照明が無いときは、どうしても室内栽培ではひょろっとしてしまいましたが、LEDで十分な照度が確保されると、屋外で育てた小松菜のようにどっしりとした形に育つようになりました。
装置自体も大きくしたので、栽培できる量自体も増えました。
小松菜はかきとりより株ごと収穫
小松菜を何度か育ててみて思ったのですが、間引きやかきとり収穫をするよりも、「大きくなったらサクッと株ごと収穫」「収穫後にすぐ定植できるよう数週間おきに種まきして育苗しておく」みたいな感じで育てていくのが一番良さそうです。
小松菜はレタス類のようにたくさん葉が出るわけではないので、かきとり収穫だと少ししか採れないんですよね。
わたしは、8株ほどまとめて栽培し、収穫時期に合わせて3週間ほど前から次の小松菜を種まき、別の小さめ容器で育苗。
収穫が終わったらすぐ苗を移植、という流れにしています。
なお、早ければ1か月ほどで収穫できますが、基本的には40~50日程度かかります。
今回掲載した小松菜は、7月14日に種まき・8月6日にかきとり収穫開始、9月8日にすべて収穫しました。
収穫した小松菜の保存方法
小松菜は、わりとすぐにしなびてしまう野菜です。
収穫したあとしばらく食べる予定が無い場合は、長持ちするように保存しましょう。
わたしは、保存容器にキッチンペーパーを敷き、洗った小松菜を水がぽたぽたするまま容器に入れます。
こうして保存しておくと2週間ぐらいはシャキッとしているのでゆっくり使えます。
※2021年追記※
あらかじめ5cmぐらいにカットしてから保存しておくと、すぐ調理に使えるので、最近はカットしてから保存することが多いです。
深型の容器を使うほうが育てやすいかも
小松菜は縦に長く伸びる野菜ですが、屋内で太陽光が少ない環境だとややひ弱に育ってしまい、葉がぱたぱたと倒れやすいです。
そのため、上記で紹介してきたような装置ではなく、以下のような深型の容器を使うほうがよさそうです。
ちなみにこれは、左側が小松菜で右側はルッコラです。
この深型水耕栽培容器は、こちらのブログで紹介されているものを真似させてもらっています。
土耕栽培との違い・屋外栽培する際の注意点
小松菜は、もともとはプランターで育てたことがありました。
ところが、葉物野菜って、とにかく虫がつきやすいんですよね。
小松菜は葉をそのまま食べる野菜ですから農薬もあまり使いたくないし。
土(プランター栽培)は栽培終了後に土のリサイクル作業をするなどの手間がかかるのも難点。
屋内水耕栽培だと、室内で環境が安定しているし、虫の心配もほとんどないので、安心して育てられます。
もし屋外水耕栽培に挑戦する場合は、防虫ネットをかけて、冬はビニールハウスに入れれば大丈夫かと思います。
ただし、屋外水耕栽培は培養液の温度管理が大変なので、発泡スチロール製の容器を使うなど、温度管理は徹底してください。
さいごに
そういえば、今年(2020年)は梅雨が長かった影響で、一時期葉物野菜がかなり高騰しましたよね。
このときは、「家で栽培しててよかった~!」と思いました。
屋内水耕栽培にすれば厳しい気候の中ベランダに出る必要もありませんし、多少日照不足で弱く育つ面はあるものの、メリットは多いです。
「早どり」「四季どり」などさまざまな種類の小松菜があるので種選びも楽しいと思いますよ。