自然にかえる鉢(プランター)を3種類買ってみました

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ガーデニング

ガーデニング用の鉢(プランター)が、だいぶ増えてきました。

 はじめのうちは何も考えずにどんどん買っていたけれど、ふと、「最終的にはこれ全部、ゴミになるんだよな……」と思ったんです。

100円ショップやホームセンターで購入するのはたいていプラスチック製(軽くて安くてデザインやサイズも豊富)になりがち。

でもプラスチックって、環境への負荷も気になるし、使っているうちに紫外線で色あせたり割れたりもする。

劣化の様子が、あんまり美しくない。ほら、テラコッタの鉢だと、多少割れていたとしても、それが味になったりもするじゃないですか。プラスチックには、そういう情緒はあまり無い。

最近はゴミを減らすことへの関心が高いこともあって、「最後まで美しく使えるもの」を意識して、鉢を探してみました。

これが意外と大変で、けっこう時間を手間をかけて探すことになってしまいました。

美しいものしか買わない。の練習を始めます

最後まで美しい素材ってなに?

まず考えたのは、最後まで美しく使える素材とは何なのか?ということ。

パッと思いつくのはテラコッタ(素焼きの陶器)

陶器だから自然に近い感じがして、そのまま自然に還ってくれそうな雰囲気です。

でも、だめなんです。

陶器って、何百年も昔のものが出土することからもわかる通り、土に還らないんです!!

だから、可燃ごみとして捨てて焼却処分することになる。

もしくは、最近は陶器のリサイクル活動も実施されているところがあるので、そういうところに持ち込む。京都市でも、移動式拠点回収では陶器の回収をおこなっています。ちょっと面倒くさい。

じゃあほかに、どんな素材があるのか?

次に考えるのは木。木製のもの。木なら、埋めておけばいつかは自然に還るでしょう。

ただこれも注意が必要で、割り箸とかつまようじとかもそうなんですが、意外と土に還らない(還るのにすごく時間がかかる)んですよね。

使えなくなった木製プランターを土に埋めて処分する、というのは現実的ではありません。

が、木製プランターなら小さく分解して捨てることはできるので、なかなか良い素材ではあると思います。

あと気をつけたいのが、「エコ」とか商品名についてるけど、土に還るわけでもなく、プラスチックと変わらない素材。

ダイソーでよく見かけるんですが、リサイクル材から作った鉢とか、麦わら(=自然素材)を使った鉢とか。たしかにリサイクル材を使っているならエコではあります。が、捨てるときは結局焼却処分するしかない。自然素材を配合した素材も同じ。

こういうリサイクル素材系の鉢も持ってますが、今回の趣旨とは違うかな。

最近少しずつ目にするようになったのが「竹プラスチック」など、生分解性プラスチック素材。

プラスチックといっても竹が原料なので、プラスチックほどの耐久性はなく、2~3年しか使えません。が、最後は土に埋めてしまえば、分解されて土に還る。

どっちみち、何年も同じ鉢を使っていると飽きてきたりもするだろうし、2~3年しか使えない鉢があってもいいと思います。

竹以外にも、もみ殻などの自然素材を使った鉢は増えてきていて、耐用年数や埋めてから土に還るまでの期間などはさまざま。

昨年から生ごみコンポストに取り組んでいるわたしとしては、「土に埋める」というのが非常にわくわくするものなので、この機会に、土に還る系の鉢を集めてみることにしました。

今回、3種類の鉢を購入したので、ひとつずつ紹介します。

竹繊維でできた「土に還る植木鉢」

まずは、竹繊維でできた「土に還る植木鉢」。

現在は、エラチオールベゴニアを植えています。

2~3年間使用できて、土に埋めたら約8ヶ月間で土に還るそうです。

無難な色・デザインなので使いやすいです。

ただ、形があんまりおしゃれって感じではないのと、はじめに貼ってあるシールがめちゃくちゃ剥がれにくくて、剥がすのにめっちゃ時間がかかったのはマイナスポイント。

いまどき、まだこんな剥がしにくいシールを使っている会社があるとは……。

2~3年経ったらどうなるのか、そのときが来たらまたここにレビューします。

もみ殻から作った「ecoforms(エコフォームズ)」

パッと見は、とても自然に還りそうもない、おしゃれな植木鉢です。

カラーバリエーションやサイズも豊富。

今はパキラに使っています。

エコフォームズは、土に埋めると1~5年で分解されるとのこと。けっこう長い!

耐用年数も長くて、屋外では5年、屋内では90年使えるとのこと。ほんまかいな??

まあまあお値段しますが、プラスチック鉢をバンバン買い漁るより罪悪感が少なくて良いです。

生分解性のルーツポーチ

みっつめは、生分解性のルーツポーチです。

ルーツポーチとは、不織布(フェルト素材)で作られたプランターのことで、布製なので持ち運びやすい・洗って再利用できる、通気性が良い、などのメリットがあります。

ルーツポーチの素材でも、普通のフェルト素材と「生分解性」のフェルト素材があるそうで、って自分が調べたことを書いてますが、正直「ほんまかいな??」みたいな気持ちです。

というのも、分解されると記載されている商品自体が非常に少なく、あっても信憑性に欠けるというか、エビデンスの無いものが多く、わたしもよくわからないのです。

とりあえず、今は「ナギ」を植えて、屋外に置いています。

でもこの商品、作りもちゃっちくて、それなのに高くて、なんだかな~?って気持ち。

まあ、判断のつかないことが多いので、様子見で。

ちなみに、先日購入した別のルーツポーチにも、「分解可能」と書かれていました。ほんまかいな……?

あんまり考えたり調べたりしても、それだけで一生が終わってしまいそうなので、深く考えないことにしています。

袋栽培も取り入れていきたい

今年は初めて、「袋栽培」にも挑戦しています。

袋栽培とは、培養土などが入っていた袋をそのまま植木鉢として使う栽培法のこと。

これまで、けっこうな数の袋を捨ててきてしまったなーと思うけど、今後は、新たな鉢を安易に買わず、袋栽培できるなら袋栽培する、という心がけでいきたいです。

あと、使い終わった土もちゃんとリサイクルするとか、そういうのも大事かなーって思ってます。

植木鉢、プランターには本当にさまざまな商品があって、こうして真面目に考えてみると、選ぶのも大変です。

でも、そういうのも含めていろいろ考えるのは楽しいこと。

今回購入した鉢が数年後にどうなったか、忘れず追記をしたいと思います。