ダイエット研究家が選ぶダイエット本の名著9選

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体づくり

こんにちは、ダイエット研究家です。万年ダイエッターと名乗るよりかっこいいのでそう名乗ることにしました。

さて、ダイエットといえば、昔から膨大な数の本が出版されています。次々に「○○ダイエット」「○○するだけダイエット」みたいな本が出てきますよね。

わたしもけっこうな数のダイエット本を読んできたと思いますが、その中で、名著と思えるものをまとめてみることにしました。

だって、しょーもない本も多いし、デタラメ・エセ科学みたいな本も多いし、そんなのに騙されて、真似しても痩せなくて、ストレス溜まってリバウンド!とかアホらしいでしょう。

わたしはこれでも勉強はできるほうだし、ライターという仕事柄、本の良し悪しを判断する力もあるほうだと思います。ので、「良いダイエット本が知りたい」という方のために、わたしが良いと思うダイエット本の名著を紹介します。

発行年順に紹介します。

『脂肪と言う名の服を着て』安野モヨコ 1997年11月

発行年順に並べたら、初っ端にドギツイ本が登場してしまいました。

ハッピーマニアや働きマン等でおなじみ安野モヨコ先生の漫画です。

ダイエットをテーマにしたストーリーで、救いようのない話なのですが、それゆえ考えさせられることも多く。

方法論ではなくマインド、「ダイエットとは何か」という哲学的な視点を意識せざるを得なくなる作品です。

ダイエットをする上での必読書ではないかもしれないけど、わたしはこの本を読んでよかったと思うし、ダイエット本の名著を決めるとしたらこの本は外せません。

『モムチャンダイエット』チョン・ダヨン 2007年6月

当時、大ブレイクしたチョン・ダヨンさんの、(たぶん)はじめの著書です。

チョン・ダヨンさんといえば「フィギュアロビクス」が有名ですが、わたしはそれより、オーソドックスな筋トレを紹介しているこの本が好きです。

DVDもついています。

またご本人がダイエット成功するまでのストーリーも胸を打ちます。

痩せられない原因にもいろいろありますが、自分の人生を見失っている状態がゆえのストレスが原因の人には、すごくいい本です。

チョンダヨンさんが、ダイエットを通じて自分の人生を取り戻していく様に、勇気がもらえますよ。

具体的な筋トレのメニューも詳しく載っているし、食生活の基本的な考え方に加えてご本人の食事内容も掲載されているので真似しやすいと思います。

『世界一の美女になるダイエット』エリカ・アンギャル 2009年4月

ミス・ユニバースジャパンの公式栄養コンサルタントとして活躍されたエリカ・アンギャルさんの本です。

著書は多数ありますがこれは初期の本で、基本的な内容が網羅されている点がまず素晴らしいです。

また、ミス・ユニバースジャパンの裏話なども散りばめられていて、メンタル的にも刺激をもらえます。

栄養コンサルタントなので食事内容がメインで、その他の生活習慣にも少し触れられているという感じ。運動に関する記述はほとんどありません。

でも食生活に関してはヒントがたくさん得られるし、ご本人の食生活についても具体的なメニューが掲載されているので真似しやすいです。

ただ、エリカ・アンギャルさんのほかの本は、年々、ちょっと非科学的な要素が増えているように思います。わたしは非科学的な内容やスピリチュアルな内容には警戒心が高いので、やっぱりこの初期の本が好きです。

『ゆるゆる糖質オフダイエット』関由佳 2013年1月

糖質制限の本ではベストだと思います。そんなに知られてない気もするけど・・・。

糖質制限というと、糖尿病治療をしているドクターが書いた本がけっこうありますが、我々ダイエッターは、ダイエッターなのであって、糖尿病患者ではありません。専門家が書いている本ほど参考にならないことが多々あります。(こういう本は、糖尿病の方や糖尿病の気がある方にはいいと思います。)

で、この『ゆるゆる糖質オフダイエット』は、予防医学の専門家である関由佳さんの初の著書ですが、本当に良い。

タイトル通り「ゆるゆる」なので糖質制限をしすぎる心配もないし、難しい計算もしなくていいし、レシピも満載でわかりやすく真似しやすい。

糖質制限って、わたしの場合、やりすぎてしまうんですよね。いったんダイエットモードに入ると糖質を制限するのがさほど苦じゃなくなるので制限しすぎてしまう。

けど、この本を参考にするとやりすぎることはなく、いい感じの糖質制限ができると思います。

実際、糖尿病じゃないならそこまで極端に糖質制限をする必要はないし、むしろ制限しすぎるリスクのほうが怖い。

特にダイエット初心者の方にはこういう本をおすすめしたい。本自体薄くてすぐ読めるし、ハードルが低いと思います。

『誰でも理想の体になれる!超実践 美ボディメイク』石本哲郎 2017年10月

『神やせ7日間ダイエット』で有名な石本哲郎さんの初の著書です。

やっぱりどなたでもそうだけど、初期の本ほどオーソドックスな内容が多いですよね。

こちらの本も、オーソドックスな内容です。

しかも運動も食事も、ダイエット計画の立て方まで、ダイエットに必要なすべての情報が網羅されているので、ものすごくいい本だと思います。

内容がわかりやすくて真似しやすい。具体的になにをすればいいのかすぐわかる。

わたしには一部、耳が痛い情報や自分と違う考え方もあるのですが、全体としては間違いのない名著です。

You Tubeもあるので、そちらもおすすめです(関西弁で親しみを感じます)。

『痩せない豚は幻想を捨てろ』テキーラ村上 2019年11月

インパクトのあるタイトルですが、名著です。

わたしは太っている人のことを「豚」と表現するのが嫌で、この本も読まずにいたのですが、この本に影響を受けている人は多いし、ダイエット研究家として読まないわけにもいかないな、と読んでみたところ、大変良い内容でした。

あと、テキーラ村上さんのキャラクターが良いです。このキャラクターなら口が悪くても許せるな、という感じ。まあ、表現がもう少しマイルドであれば、もっと良いとは思いますが。

でもこれも3年前の本。年々、ルッキズムや表現に対する社会の関心は高まっているし、今ならここまでのタイトルは付けられないかもしれませんね。

内容は正統派で、正しい食事管理、正しい運動について網羅的に書かれています。それからマインドについても、軽快な語り口で言い訳を論破してもらえるので爽快感があり、納得しながら読み進められます。

『医療記者のダイエット』朽木誠一郎 2020年6月

Webライターの方なら知っている方も多いであろう朽木誠一郎さんの、ダイエット本です。朽木さんといえばWELQ問題をいち早く発信されていた方でもあります。

この本は、朽木さん自身のダイエットレポートと、医学部出身の医療記者ならではの科学的なダイエット情報が満載。

科学的根拠の強いダイエット情報が網羅されている点と、朽木さんが具体的にどんなことをされていたのかがわかる点が素晴らしいです。

また、「ダイエットとは」「ボディポジティブとは」といった点にも言及されており、さすがでした。

ただ、具体的なダイエット法については、「肥満の方向け」ではあります。標準体型以下の人には参考にならない部分もあります。が、基本的な知識は体型関係なく同じですから、この本が肥満の方向けに書かれていることを加味しても、総合的に優れたダイエット本であることには変わりありません。

『人生が変わる!かのまん整形級ダイエット』かのまん 2021年1月

2020年にTwitterで大ブレイクした、一般の主婦の方が書いたダイエット本です。

わたしはTwitterでブレイク当初からフォローしているんですが、キャラクターが魅力的でおもしろくて、PR案件は一切受けないという姿勢も好感が持てるし(PR案件がダメとは思わないですが)、ビフォーアフターの写真のインパクトがすごいし、痩せてからのスタイルがかっこよくて、かのまんさん自体の魅力が半端ない感じです。

で、肝心の本の内容としては、筋トレ+高たんぱく食という昨今の王道のダイエット。糖質制限ではなく、どちらかというと脂質制限です。

また、PFCバランスについて解説されており、PFC目標を設定し、日々食事を記録するやり方でもあります。このレコーディングについては人によっては苦手だろうなあと思いますが、わたし自身はもとから記録魔なのでまったく苦になりません。むしろ記録するほうが安心です。

これが苦になる人は、さきほどの「ゆるゆる糖質オフダイエット」のほうがおすすめ。

またこの本は、レシピが大量に掲載されている点も素晴らしく、わたしがダイエットに取り入れているメニューもいろいろあります。

トレーニングも写真付きでたっぷり解説されているし、You Tube動画もあるので、ぜひチェックしてみましょう。

『何度でも立ち上がる!かのまんダイエットの戦い方』かのまん 2021年7月

かのまん本、2冊目です。

こちらはダイエット中のメンタルの持ち方について書かれている本です。これが、すっごくいいです。

痩せられない人って、「実は痩せるより食べるほうが好きでそこまで真剣に痩せたいとは思ってない・楽して痩せられるなら痩せたいけど!」という人も多いですが、一方で、かのまんさんやわたしのように、自分の人生を見失っているというか、メンタルに問題を抱えてダイエットが成功しないっていうパターンも少なくないんですよね。チョン・ダヨンさんもそのパターンです。

ダイエットというと食事と運動の話ばかりになりがちですが、実はメンタルの部分がとっても大事で、そのメンタルのコントロールや考え方について、優しく丁寧に述べられているのが本書です。

なお、わたしもそうですが、メンタルに問題を抱えている可能性があるなら、精神科を受診したり、公認心理師のカウンセリング(怪しいカウンセリングではなく、国家資格をもった人によるカウンセリング)を受けたりするのが良いです。

ジムとかダイエット食品にお金かけるより、先にメンタルを元気にしてから取り組んだほうがいい。メンタルぐにゃぐにゃでダイエットしても成功しない(or成功したように見えてもリバウンドしたり摂食障害になったりする)ので。

まとめ

わたしが思うダイエット本の名著は以上です。

ここに加えてほしい本があればぜひ教えてください。自薦他薦問いません。

わたしが選んでいる本は普遍的・基本的な内容のものが多いです。

○○式ダイエット、みたいな独特なメソッドや理論は再現性がないものも少なくありません。特定のエクササイズも、合う・合わないがあるから、わたしは基本的な筋トレをベースにしている本が好きだし、食事に関しても、「○○だけ」など言語道断、王道のバランス重視の食事が好みです。

結局、物珍しさではダイエットは続かないってことですね。本当かどうかわからない・怪しい新情報より、普遍的で確からしい情報のほうが信憑性が高く、効果もあるということ。

情報に振り回されている時間がもったいないし、物珍しい情報は結局なにかウラがあることも多いから、この記事を読んだ方には、そういう情報には振り回されないでほしいと思います。

お互い、引き続きダイエットがんばりましょう。