わたしは基本的に人見知り。
仕事と割り切れば愛想よく話すことはできるけど、すごく疲れてしまうことが多いです。
そんなわたしが、わりと深刻なうつ状態になって先月カウンセリングに通うことになったんですが、
もう仕事にも復帰している現在では、他人との会話が苦痛ではなくなってきました。
特に、店員さんとのやり取りの中でなにげない雑談を交えたり、目を見て会話をしたり、といったことができるようになってきているので、
もうわたしは「元気になった!」と言えるぐらいになったのかもしれません。
参考:35歳シングルマザーがうつ状態になって1か月のあいだ活動休止した話
うつ状態になると人と話すのが本当にしんどい
うつ状態になると、人と話すのが本当にしんどくなります。
はじめのうちは「人見知りが悪化してるかも」ぐらいの感じなんですが、だんだん、かかってきた電話をとることすらできなくなりました。
で、これは人によるのかもしれませんが、もともとわたしは、「知っている人より他人とのほうがよく話せる」タイプです。
この感覚伝わるかな・・・。
知っている人に対しては、知っているだけにいろいろ気を遣ってしまって、すごく疲れるんですよね。
でもエステのお姉さんとか、他人で利害関係も友人関係もない相手なら、リラックスして話せる。
しかも「客」という立場だから、ちゃんと話を聞いてもらえるのもわかっているし。
って感じだったんですが、そういうお店のスタッフに対してすら、会話する気力がなくなってしまっていました。
目を見て会話ができるようになってきた
うつ状態で休養すると、ある程度まではすぐに回復しました。
でも相変わらず、コンビニに行っても店員さんの目が見られないし、支払方法の指定(「iDで」とか)や、会計後の「ありがとうございます」ぐらいしか言えない。
休養後半は気力が回復してきたのでエステとかも行ってたんですが、スタッフの顔が見られないし、聞かれたことに回答するだけで自分からは言葉が出ない。
でも活動休止期間が明けて2週間ほど経ったとき、変化が訪れました。
はじめは、コンビニの店員さんに対して「ありがとう」と言えたことでした。
もともと、わたしは必ず「ありがとうございます」と言ってきたのですが、「ありがとうございますって長いし、ありがとうのほうが短い分、逆に丁寧に言えるのにな」とか思ってたんですよね。
けど、「ございますを省くと偉そうと思われるかも」みたいな謎のビビり方をして勇気がでなかった。
それが、ナチュラルに「ありがとう」と言えたとき、自分の中で何かが変化した感じがしました。
それから、牛乳とパンを買ったとき、「袋分けますか?」と聞かれたのでいつも通り「一緒でいいです」と答えたあと、「牛乳を寝かせて入れてもらえます?」と言えたのもよかったです。
わたし、スーパーで自分で袋詰めするときは、飲み物は寝かせて入れるんです。
立てて入れるより、パンなど柔らかいものを潰してしまう確率が減るから。
コンビニでこういうプラスアルファのことを伝えるのって、元気がないとできないことです。
こうして徐々に、目を見て話す、明るい声で話す、ほほ笑んでありがとうと言う、といったことができるようになっていきました。
気持ちが充実しているときは店員さんと話せる
これまでの人生を振り返ってみても、わたしは店員さんといろいろ話せる時期がありました。
私生活が充実している、仕事が充実しているなど、精神的なエネルギーが高いときにはゆとりがあるので、店員さんとの会話が生まれるんですよね。
「寒いですね~」とか「あ、そのネイルかわいい」とか話しかけちゃう。
店員さんに限らず、バス停で隣にいたおばあちゃんとかとも話す。
自分から話しかけることはさすがに無いけど、わたし、人からやたら話しかけられるので・・・
しんどいときは愛想笑いで済ませるけど、ゆとりがあるときは楽しく会話ができます。
つねに、他人と和やかに会話できるぐらいの気持ちのゆとりがあれば、よい人生が送れそう。
だから他人との会話が苦痛になってきたときには、「元気が減っているわ!」と自覚して、早めに休むとか楽しい予定を入れるとか、そうやって対処できたらいいなと思います。
同様に、家に花を飾るのも、エネルギー量の指標になりますね。
お花を毎日お世話して、最後の1本まで水切りしながら飾るとか、そういう心の余裕を常に持ちたいよね。ずっとは難しくても、なるべく意識したい🌻 pic.twitter.com/TBhir6YXix
— なつみと🍎Webライター・講師 (@NatsumiToshi) September 20, 2019
回復しただけじゃなく、心境の変化もあったかも
ただ「減ってたエネルギーが100%に戻った」ってわけじゃなく、そもそもの「エネルギーの入れ物」が大きくなった気もします。
前年比150%ぐらいな感じ。
というか、自信が出てきたんだと思う。
いわゆる自己肯定感。
わたしはなぜか「他者への申し訳なさ」があったんだけど、それがなくなった。
純粋に、何かしてもらったら「ありがとう」と受け取れるようになった。
これまではマナーとか道徳心とか謎の強迫観念で「ありがとうございます!」と言っていたのが、今は心から「ありがとうございます」と言える。
全然違う。
これまでも、ごくごく一部の「この人は絶対にわたしに悪意がなくてむしろわたしのこと大好きやわ」と確信できる人に対してはそういう感覚があったけど、今は、わたしのために何かしてくれた人全員に対してそういう気持ちが持てる。
だから簡単に幸せを感じる。よい。
知っている人への過剰な気遣いも改善したはず
自分に自信が持てて、店員さんなど「利害関係のない他人」と話せるようになったけど、知っている人に対してもそこまで気を遣わなくなった気がします。
カウンセラーさんにも言われてるけど、わたしはとにかくナチュラルに人に気を遣うというか勝手にいろいろ気が付いてしまうんです。
だから、ナチュラルに人助けをしてしまう。
もうそれは変えられないけど、だからこそ、「意識的に親切にする」のは、する必要がないんですよね。
だって、無意識レベルでもう十分すぎるほどやってるんだから。
もしかしたら、わたしは以前ほど親切な人じゃなくなっているかもしれません。
でも、異常に振り切ってたメーターが正常な範囲におさまっただけなので、ご了承ください。
まあなんにせよ、いつもご機嫌で楽しく生きられるのが一番だから、わたしはまず自分を大事にします。
そのほうが結局、みんなにとっても良いんだよね。
だから自分のことを後回しにしている人にも、ぜひ自分を大事にしてもらいたい。
とりあえず美容院の予約を入れたり、すべてを投げ出して旅行に行ってみたりしてほしい。
誰かに文句言われても、もう限界なフリをして「もう無理!!」って泣きわめいてやればいい。
でもきっとそれは「フリ」じゃない。
そんなことができるレベルって、すでに限界なんだよ。
わたしみたいに本当に何がなんだかわからなくなる前に、「もう無理!」って言って自分を甘やかすなり、もう少しやばければカウンセリングなり病院なり行ってみてください。