映画『怪物』を見に行きました。公開日の2023年6月2日に見に行きました。
映画、『怪物』見てきた。ちょっと、さすがとか、すごいとか、もうなんか。これは見に行ってよかった…。あれこれ語りたいけど、これは見た人と語り合いたいやつ…。
— なつみと🍎Webライター・講師 (@NatsumiToshi) June 2, 2023
で、今日は6月6日なんですけど、まだ引きずっている。
こういうのはブログに書いておくべきだな、と思って、書きます。
『怪物』は誰だったのか
ネタバレ無しで書くので意味不明な話だと思いますが、まあ自分用の記録なので許してちょうだい。
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この作品は、すごい作品でした。是枝裕和監督で、坂元裕二脚本。音楽は坂本龍一。
ある意味では想像通りの仕上がりでしたが、ということは、すごいってことです。
これから見る人には何も知らずに見てほしい。
大どんでん返しという陳腐な言葉を使うのは憚られるけれど、そんな言葉では言い表せないほどのレトリックというか、でも、びっくりするから。
びっくりさせてもらえてよかったという、不思議な感覚になりました。
この映画は、自然と、「どの人が怪物なんだろう?」と考えながら見ることになると思います。
きっと、人によって、怪物の正体は異なると思う。
わたしは観終わったあと、放心状態になりました。
はっきりと描かず観た人に委ねている部分が大きく、わたしはなるべくハッピーな方向に解釈したいんだけど、
「あれ?この場合はどうなるのが幸せってことになるんだろう?」と、幸せの定義から考え直さなければならないような、そんな作品でした。
お友達と一緒だったので観終わったあとはみんなで飲みに行って、ああでもないこうでもないと盛り上がったのですが、直後はちょっと変なテンションだったかも。
帰宅後またぐるぐると考えてしまって。
で、わたしは、1人でぐるぐると考察をやって、最終的には絶望しております。
前情報無しで観られた幸運
今回よかったのは、前情報無しで観られたことでした。
映画に誘ってくださった堀さん(堀香織さん)から、前情報無しで見たほうがいいと教えてもらっていたのです。
それで、わたしはホラーとかグロいのはだめなので、そういう映画ではなさそうだということだけ確認して、観に行くことを決めたのでした。
そして、記憶力が超絶ポンコツなわたしは安藤サクラが出ていることすら忘れて当日を迎えたのでした。
これは本当に贅沢なことです。
だって、前情報無しで映画を選べば、大ハズレの可能性もあるから、普通は自分であらすじとか調べて作品を選ぶよね。
なんの情報も無しにおもしろい作品に引き合わせてもらえたというのは、すごく幸せなことだと思いました。
映画見なさすぎ問題
怪物を観たあと、ずーーーーーんってメンタルが落ちて、寝付きが悪くなり、まだちょっとしんどいです。
で、これは作品のすごさとか、わたしの感受性の強さとかもあるんだろうけど、なんていうか、映画を見なさすぎなんですよね。
本当に見ないんですよ。
映画館で観るのはセーラームーン以来(さすがに90年代の話ではなく、2021年公開の)。
自分が観たい映画を観に行くということはセーラームーン以外ではほんとになくて、子どもに付き合って仮面ライダーとかそういう子ども向けのを観るくらい。
家でも、本当に観ない。というか、バック・トゥ・ザ・フューチャーを300回くらい観てます。
映画でも漫画でも、同じのを何回も繰り返し楽しむタイプです。記憶力がポンコツだから何回でも楽しめるのです。
で、振り返ってみると、基本「娯楽映画」しか観てない。あとはディズニーやジブリか。
怪物みたいな「ずーーーーーん」ってなるタイプの映画は、、多分「ショーシャンクの空に」以来。
あれは最後のカタルシスがすごくてハッピーエンドなのかもしれないけど、途中がしんどすぎて、わたし的には「ずーーーーーん」ってなるタイプの映画です。
もうちょっといろんな映画を観たいなぁとは思うものの、習慣としても無いんだよな。
連ドラも観ないし。
そうそう、今までちゃんと観た連ドラは人生で10個あるかないかぐらいのわたしだけど、その中の2作が坂元裕二さんの脚本なんだよね。
というか、「大豆田とわ子」がすごすぎて、大興奮しちゃって、それで「カルテット」も観て、すごいすごいなんでこんなの書けるんだーすごすぎるーって勝手に尊敬しまくっていたのでした。
ちなみに是枝裕和監督の作品は今回の「怪物」が初見です……。
これまでのどの作品も「ずーーーーーん」ってなりそうな雰囲気がありすぎて、観たら絶対面白そうなんだけど、観る勇気がないままここまで来てしまった。
でも、今回は誘ってもらえて本当によかったです。
みんなで感想を言い合うのがあんなにおもしろいものだとも知らなかった。時間が足りなかったのでもう少し話したい。
よい趣味を見つけた気がする。心の体力つけて、娯楽映画以外の作品ももっと観られるようになりたい。