「クラウドソーシングなんて安い仕事しかないから稼げるわけない」
と言う人がいます。
「クラウドソーシングで稼ぐ!」
と意気込んでいる人もいます。
わたしは、ランサーズというクラウドソーシングサービスを使って稼げるようになりました。
が、冒頭の2つの言い分どちらにも、違和感があります。
クラウドソーシングが稼げると思ったら大間違い。
でも、クラウドソーシングで稼げないというのも大間違いなんです。
クラウドソーシングはきっかけでしかない。
わたしがWebライターになったきっかけは、ランサーズに登録したことでした。
ランサーズを使って仕事を探し、徐々にたくさんの仕事が舞い込むようになりました。
でも徐々にランサーズを使って仕事をもらうことは減っていき、今ではほとんどランサーズで得る収入がありません。
つまり、クラウドソーシングはただのきっかけ。
悪い言い方をすれば、踏み台でしかないのです。
クラウドソーシングの仕事が安い理由
ランサーズなどで募集されている仕事一覧を見て、
「安すぎw こんなもんで稼げるわけないやろw」
と言っている人を見ると、「分かってないな……」と思ってしまいます。
たしかに安い仕事は多いですが、安い理由があるんですよ。
予算の少ないクライアントもいる
クラウドソーシングは誰でも登録できます。つまり、発注者側にも初心者がいる、ということです。
アフィリエイトサイトを始めたばかりで予算の少ない人が、「これぐらいしか出せないけど、受けてくれる人いるかな……」と、安い単価で仕事を募集していることもあります。
口コミなど簡単な仕事も多い
ガチのライティングではなく、「体験談がほしい」「口コミがほしい」という場合、プロのライターに頼んでいてはお金がかかりすぎます。
その人の体験談や感想を書いてもらうだけであれば、一般的な単価よりも安く発注するのは当然ではないでしょうか。
嫌なら受けなければいいだけ。誰もあなたに強制しているわけではありません。
リテラシーの低いクライアントもいる
発注者側にも初心者がいるということは、リテラシーが低い発注者がいるのも当然です。
記事作成の相場を知らなくて、安い単価で出しているということもあります。
クライアントだって良い記事がほしいわけですから、わざと「安く買い叩いてやろう」と思っている人は少ないはず。
むしろ、予算が少なかったり相場を知らなかったりするだけの人のほうが多い。
そんな発注者も、提案が集まらなければ「もっと単価を上げないといけないんだな」と学んでくれるはずです。
お試し価格が設定されている
初めて取引をする相手だと、相手がどれぐらいのスキルがあるのかわかりにくいです。
いくら記事の内容が良くても、メッセージの返信が遅いとか、やたら文句を言ってくる、みたいな人だと発注者も怖いですよね。
だからこそ、はじめは「お試し」のつもりで安く設定している人も多いです。
で、お試しで書いてもらった記事が良ければ、次からは単価を上げて依頼する、というやり方をしているわけですね。
安い仕事を請けるメリットもある
「安いから嫌!」と、高単価の案件に絞って提案していくライターさんもいらっしゃると思います。
が、わたしのようにまったくの初心者からwebライターをやろうとしている人は、安い仕事を請けたほうがいいです。
お小遣いをもらいながら練習できる、と考える
わたしはまさに、はじめは「お小遣い稼ぎ」ぐらいの感じでランサーズを始めました。そもそもの期待値が低かったからこそ、長続きしたのかもしれません。
きちんとライティングを学ぼうと思えば、お金を払ってライティング講座などスクールに通わなければなりませんよね。
でも、ランサーズならお小遣いをもらいながらライティングの勉強ができます。
それだけでなく、ランサーズの使い方もやってみたほうがすぐ覚えられますし、ライティング以外のスキルについても学べます。
安くても実績にはなる
ランサーズでは、プロジェクト1件ごとに、実績がひとつ貯まります。その実績はプロフィールページにも表示されるんですよね。
そして当然、実績が多いほど提案が選ばれやすくなりますし、直接依頼も来やすくなります。
高単価の仕事に時間をかけるよりも、低単価の仕事を次々にこなしたほうが数字としての実績は増えていくので、短期間でプロフィール上の実績を作れるというわけです。
リピーターになってもらいやすい
スキルがないのに高単価の仕事を請けてしまうと、クライアントの満足度は下がります。
「この程度か……リピートはないな」と思われてしまうのです。
でも、安い仕事というのは求められるレベルも低いので、初心者でもクライアントの満足度を上げやすいのです。
満足してもらえばリピーターになってもらえますし、リピーターが増えるほど収入は安定してきますよ。
単価が上がることもある
リピーターになってもらえれば、単価は上がっていくことが多いです。
単価が上がらないクライアントもたくさんいますが、リピート率を上げていけば(母数を増やしていけば)、良いクライアントに出会える確率も高くなります。
また、良いクライアントにリピートしてもらうと、クライアントも成長していく、という魅力もあります。
はじめは初心者アフィリエイターだったクライアントが、徐々に売上を伸ばし、法人化したりして、お金持ちになって、ライターに原稿料として払える金額も増えていく、というパターンですね。
クラウドソーシングは稼げないは嘘
わたしは、ランサーズ登録から8か月後に、月収30万円を達成しました。
瞬間的に達成したということではなく、その後は平均して30万~35万程度をコンスタントに稼げるようになりました。
※その後も収入は伸び続けました。
自営業ですからここから国保・年金、それから税金を払わなくてはなりませんが、それでも月30~35万円ぐらいの売上があれば、手取り25万ぐらい?にはなりますよね。
「稼げる」の基準をいくらにするかという問題はありますが、「普通に食っていける」レベルでは稼げるということです。
クラウドソーシングだけで稼げるわけではない
別にクラウドソーシングにしがみつく必要はありません。
Webライターとしてブログなど自分のメディアを持っていれば、問い合わせ経由で仕事依頼が来ることもあるでしょう。
わたしのように、寄稿しているサイト経由で仕事依頼が来ることもあります。
つまり、実績ができてくると、別にランサーズを通さなくても仕事は来るということ。
クラウドソーシングにこだわる必要はないのです。
「クラウドソーシングだけでいくら稼げるのか試してみたい」と言うなら止めませんが、純粋に月収を増やしたいだけなら、ほかの経路からの仕事もありますよ、って話です。
クラウドソーシング批判のデジャブ
クラウドソーシングなんて稼げない、と言っている人を見ると、「あ、デジャブ」と思います。
以前、保険会社で働いていました。
いわゆるセールスレディをしていたわけではないのですが、セールスレディのイメージって悪いんですよね。
「契約がとれなければ身内を勧誘しまくる」
「自分で保険に入らなければならない」
「友達を勧誘しまくるから友達がいなくなる」
「外交員は使い捨て」
「体を売って契約をとっている」
などなど。
保険会社にもよるかもしれませんが、わたしがいた大手保険会社では、いずれもまったくありませんでした。
結局、こういう批判(というかむしろ中傷)をする人って、どちらかなんですよ。
- 経験者で、稼げなかった人
- やったことがない(噂だけて言ってる)人
クラウドソーシングについてとやかく言ってる人も同じだな~と。
自分が稼げなかったか、もしくはやったことがないか、どちらか。
特に、やったことがない人・すぐにやめた人の話は、聞くに値しないと思います。
特別な才能がなくても大丈夫
わたしは自分が経験しているし、稼ぐ方法があるとわかっていますから、参考になる話ができます。
わたし自身は、特別な経験も、才能もありません。
たしかに、子供のころから作文は得意なほうでしたが、実は国語は大の苦手でした。
大人になってからも、ライター業なんてやったことありませんでした。
普通にSNSで文章が書けたり、仕事のメールでちゃんと相手に伝わる文章が書ける人なら、とりあえずWebライターにはなれます。
月収50万とか100万とかの話になると微妙ですが、クラウドソーシングをきっかけに、普通に生きていけるぐらい(20~30万円)なら稼げるはず。
もちろん勉強は必要。
ちゃんと依頼内容を熟読して、わからないことは素直に質問して、渾身の記事を書いて、クライアントからのフィードバックを素直に受け止めて改善して。
それができれば、特別な才能がなくても、ちゃんと稼げると思いますよ。