【課題の分離】人を変えることも自分が変えられることも、本当はできないと理解したら気を遣わなくても大丈夫になった

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メンタルヘルス

わたしは、生きづらさを感じていることも自覚できず、どんどん追い込まれていることにも気づけないまま、気づいたときには「なんで泣いているのかわからないけどとにかく無性に悲しい」みたいな状態に陥りました。

そこからカウンセリングに通って今はかなりラクになったのですが、ラクになったのは「課題の分離」ができるようになったからだと思います。

課題の分離とは、問題を細分化してそれぞれの責任の所在を明らかにすること

今回は「課題の分離」という言葉を使っていますが、わたしは

問題を細分化して、それぞれの責任の所在を明らかにすること

と考えています。

たとえば子どもが勉強しないのがストレスなのであれば、

  • 子どもの成績が悪いと子どもが将来困る
  • 子どもが宿題をやらないと子どもが先生に叱られる
  • 子どもが宿題をやらないとわたしが先生に申し訳が立たない
  • 子どもの成績が悪いと親のせいだと言われそうで嫌

などなど、細かく考えていくといろんな要素というか感情というか、出てくるんですよね。

細分化したそれぞれの要素について、誰が責任者なのかを考えてみると、自分が責任をもつべき問題がはっきりとわかります。

というか、子どもが勉強しない問題に関しては、ほとんどが自分の責任じゃないはずですよね。

子どもが困ることに関しては子どもの責任であって、親が背負い込む必要はない。

先生が叱るかどうかも、親にはどうしようもない。

問題を細分化していくと「先生や世間に『ダメな親』と思われたくない」みたいな感情にも気づけたりしますが、そういう感情と向き合うことで、

「子どものためじゃなく、結局自分がよく思われたいからイライラしてただけかもしれない」

とか、自分の気持ちを整理できたりもしますよね。

わたしの場合、「人のために」といろいろやりすぎてしまいがちでしたが、結局自分が責任を負うべき問題なんてほとんどありませんでした。

「あれもこれも背負い込んでたけど、実は背負う必要なかったのね・・・」って気づけたときは本当に驚きました。

が、背負わなくていいと気づいてからは、めちゃくちゃラクになりましたよ。

今はまだ逐一考えながら「課題の分離」をしているけど、もう少し慣れてきたらもっとラクにできるんだろうと思います。

人のことを変えられるわけがない

課題の分離ということができるようになると、さらに気づくことがあります。

人のことは変えられない」ということです。

いや、当たり前のことなんですけど、でも心のどこかで、「わたしが尽くせば何か変わるんじゃないか」とか思ってしまってたんですよね。

どれだけ尽くしても人のことは変えられないし、
どれだけ怒っても人のことは変えられないし。

たしかに、「影響を与える」ことはできるかもしれません。

わたしも今まで、いろんな人の影響を受けて生きてきました。

ただ、影響を受けるかどうかを決めるのは本人だし、自分が誰かに影響を与えて行動や考え方を変えてやろうと思うのはムダ。
強制することはできないんだから。

自分も、人に形を変えられる必要はない

人を変えられると思っている人は、同時に、「自分も人によって変えられる・変わるべき」と思っていませんか?

わたしは、そう思っていました。
「この人がこれだけしてくれたから、わたしはそれに応えないといけない」とか。

「~しないといけない」って思考、ほんと良くないですよね!!

自分が好きで「この人にお返しがしたい!」と思うならいいけど、義務感からやるのは良くない。

わたしは義務感を持たないと人としてダメになる気がしていたんですが、全然そんなことありません。

今のほうがむしろ、義務感ではなく心の底から感謝できてる気がする。

人が良かれと思ってくれるアドバイスにも「応えなきゃ」「従わなきゃ」と思ってたけど、全然そんなことない。
まともな人は、アドバイスしても「その通りにしろ」なんて全然思ってないから。

「せっかくアドバイスしてやったのに従わないのか!」とか言ってくるような人とはそもそも関わる必要もない。

人に、自分を変えられることはできないし、変えてもらおうと思うことも、変わらねばと思うことも、不要です。

よそはよそ、うちはうち、わたしはわたし。

「そんなにがんばらなくていいんだよ」という優しい言葉では何にも変わらなかったわたしも、「課題の分離」という考え方を理解したことで、「ていうかがんばるの無駄やん」という身もふたもない結論にたどり着いたので、がんばるのをやめられました。
まあ、一応人の役に立つこともあるから無駄っていうのは言い過ぎですが。

今となっては、わたしがどうしてあれほどまでに、すべて自分が背負わねばならないと思っていたのか、ちっとも分かりません。

「あれもこれも、わたしが頑張らなくちゃ!」と張り切ったところで、他人が責任者になってる問題はわたしにはどうしようもない。

「そんなこと言ったって、わたしがやってあげないと、あの人自分ではできないんだから!!」と心の中のオカンが叫んできても無駄。

あれこれやってあげたところで、本人がやらない限り問題は解決できないし、わたしが代わってあげられることなんかないんです。

わたしは他人の問題に首突っ込まず、自分の人生に集中して、自分が楽しく生きることを最優先にしないといけません。

とはいえわたしは人に喜んでもらうのが好きだし、こうやって、「少し前のわたしみたいに、いろいろ抱え込んでしまう人がもっとラクに生きられるようなメッセージを送りたい!」とか思ってこんなブログを書いています。

誰かに、届いたらいいな。