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水耕栽培にハマって2年目の夏を迎えました。
ステイホームな日々、自宅でできる趣味というのは本当に素晴らしいですね。
今回は、いい感じの育苗容器が作れたので、記録しておきます。
育苗容器とは?育苗期間の必要性
まず、育苗容器とは?っていう話をします。
さっさと作り方を知りたい方は、次の見出しまで飛ばしてもらって大丈夫です!
さて、育苗(いくびょう)とは、苗を育てること。
水耕栽培に限らず、植物を育てる際には「種まき→育苗→定植」という流れで栽培することがけっこう多いです。
(「直まき」と言って直接プランターや畑に種まきする場合もあります。作物によっていろいろです)
水耕栽培の場合だと、作物の成長過程ごとに、必要な培養液の量や容器の大きさが変わります。
たとえばリーフレタスの収穫段階では、レタスの大きさを考えると、1株だけでもA6~B5サイズぐらいのスペースが必要ですよね。
でも成長途中のレタスに、はじめからB5サイズの容器を使うと、それだけたくさんの培養液を入れる必要がありますが、そこまで吸収できないので、栽培途中に培養液が痛んでしまう可能性もあります。
純粋に、場所もとりますし。
種まきは小さな容器で、育苗はひと回り大きい容器で、定植段階になってから大きな容器で、と段階を踏むほうが、管理もしやすいし、スペースの有効活用もできます。
スペースの有効活用というのはつまり、定植して育てている野菜があっても、別の小さい容器で種まき・育苗をしておけば、野菜を収穫したあと、すぐにまた別の作物を定植することができて、効率的に栽培ができるということです。
ちなみに、土で栽培していると「連作障害」がありますが、水耕栽培の場合は連作障害がないので、作物の種類を気にせず自由にローテーションを組むことおができるのも魅力です。
というわけで、水耕栽培でも、定植できる大きさになるまで育てる「育苗容器」を使うのはオススメです。
次から、作り方を紹介します。
保存容器を使った育苗容器の作り方
今回は、100均で手に入る保存容器を使った装置です。
準備するもの
- フタが柔らかいタイプの保存容器(ホワイトパック900)
- 工作マット
- カッターナイフ
- 定規
- 油性ペン
使用する保存容器ですが、800~1000ml程度の大きさのものが使いやすいと思います。
今回使用したのは、ダイソーで購入した「ホワイトパック」というシリーズの900mlサイズです。
参考に↓
商品サイズは17.7cm×12.6cm×5.4cm
フタは、カッターナイフで加工できるような、柔らかいタイプのものを使ってください。
ホットナイフを使えば固いフタでも加工できますが、それでも、きれいに切るのは難しいです
また、容器が透明や半透明のものは避けたほうがいいです。(フタはどうしても半透明のものが多いですが)
培養液に光が当たると、藻が発生して根が育ちにくくなるんですよね。
透明容器でも、アルミシートなどで遮光すればよいのですが、面倒くさいのと、見た目もおしゃれじゃないですよね。
今回使用した容器は白で、白もわりと光を通してしまうんですが、育苗期間って1か月以内であることが圧倒的に多いですし、それぐらいの期間なら多少藻が発生したとしてもそこまで大きな問題ではないかな、と思います。
育苗容器を作る手順
【1】穴を空ける位置を確認する
このようにスポンジを並べてみて、どんな感じで穴を空けるかをイメージしていきます。
今回使用した容器だと、3cm角のスポンジが6個並ぶ感じがちょうど良いです。
ちなみに、100均で売っている、6個入りのネットスポンジを8等分すると、この大きさになります。
これはセリアの商品ですが、ダイソーでもほぼ同じサイズの商品が売っています。
セリアのこのスポンジ、色がかわいいんですよね。買いだめしたい。
【2】穴を空ける位置に印をつける
スポンジの大きさに合わせて、3cm角の穴を空けることにしました。
なお、工作マットには目盛りが入っているので、定規を使わなくてもサクサクと印つけができます。
【3】カッターナイフで切る
ちょっと力がいりますが、ホットナイフだと切れすぎて、わたしのようなうっかりさんだと致命的なミスをするので、カッターナイフでゆっくり切るほうがよさそうです。
切るときは、まずは軽い力で線を書くように表面をすべらせ、そこから線をなぞって3回ぐらい切ると、安全にきれいに切れます。
このように、スポンジを入れてみて大きさに問題がないか確認しておきましょう。
これで完成です。
育苗容器の使い方
育苗容器への設置は、スポンジの下から根が数センチ伸びてきたころにおこないます。
双葉が完全に開いて本葉が出るころには、たいてい根も出ていると思います。
種まきは、こんな感じでおこないます。
ネットスポンジを8等分にしたものを用意し、表面に切れ目を入れる。
スポンジにたっぷり水を含ませてから、切れ目に埋めるように種をまく。
発芽までは種が乾かないよう管理。
発芽したら、明るい場所において、根が伸びるまで育てます。
今回は、すでに育苗中の苗があったので、それを移動させました。
もう、本葉が3~4枚出ているレタスミックスです。
根はこんな感じ。
容器にはハイポニカの培養液を入れてあります。
これを、明るいところに置いて育て、培養液が減ったら補充。
レタスの場合は本葉が4~5枚になったら、定植容器に移植します。
このレタスが定植できる大きさになるころには、さきほど紹介した画像の小松菜がちょうど育苗段階の大きさに育っているはず。
楽しみ。
フタ部分が柔らかいので、重たくなりがちな果菜類はオススメしませんが、葉物野菜であれば、定植用としても応用できます(穴を中央にひとつだけ開けるとか)。
これまでも育苗装置はいろいろ使いましたが、今回作った容器が一番シンプルで、見た目が良いです。
気に入りました。