本記事は、noteで有料販売していた記事をブログに移植したものです。
2018年10月23日 11:00
こちらの記事↓で紹介した「自分がわからないことはネタをする」。
参考:記事のネタ出しで困らないための考え方
ライターというと、普通は得意ジャンルがあって、そのジャンルについて詳しく記事を書く、みたいな感じだと思うんです。
そういう、「専門的な話をわかりやすく伝える」とか、「専門家だからこそ書ける面白さ」とかも素晴らしいけれど、ライターの仕事ってそれだけじゃないですよね。
わからないことだって、仕事になるんです。
今回は、このことについて、具体的に紹介してみます!
■「レポ」「体験談」というジャンル
「体験談」というと、クラウドソーシングに登録したての人が小遣い稼ぎ程度でこなす低単価で簡単な仕事、というイメージを持っている人も多いです。
が、わたしはそうは思いません。
もちろん低単価で簡単な仕事という側面もあるけれど、プロのライターが書く体験談には価値があるし、十分な単価を払ってもらえる仕事でもあるはず。
体験談って、AIには書けないですよね。それっぽいことは書けるかもしれないけど、AIが体験談を書いてもニーズがないでしょ?
体験談っていうのは、実際に経験した人がどう思ったか、っていうのが大事なんだから。絶対に人にしか書けないの。
「体験レポ」とかそういう系の記事もよくあるけど、それも、そのライターが詳しい人だから依頼されてるわけではなくて。
むしろ、全然知らないジャンルに切り込んでいったりするから面白いのであって。
こういう記事に求められるのは、そのジャンルの専門知識ではなく、「現場で人とコミュニケーションをとりながら情報を引き出す力」だとか、「臨場感を伝えられる表現力」だとか、「体験したことが無い人に分かりやすく伝える文章力」だとか、そういうスキル。
だからそのジャンルに関してずぶの素人であっても、全然関係なかったりするわけです。
■わからないからよい記事が書けたりもする
自分がよく知っていることについては、改めて詳しく説明するのが面倒くさくありませんか?
もしくは、「そもそも、みんなは何がわからないのかわからない」みたいなことになっちゃって、読者のニーズとはずれた記事になってしまうことだってあり得る。
逆に、自分も初心者だからこそ、ほかの人が疑問に思うポイントがわかって、その部分に関して詳しく説明する記事が書けたり。
これも、素人・門外漢だからこその強みです。
■未経験だからこそ取材しやすい・素材を得やすい
たとえば「オイシックスの初回限定セットの体験談を書いてください」みたいな依頼があったとして。
これは、基本的にはオイシックスを初めて注文する人にしか書けないわけです。
たいていは注文方法からレポするはずなので、前に初回限定セットを注文したことがある人には難しい。
(親族にお願いして注文してもらうとかはできますけどね)
注文方法のレポだけでなく、こういう仕事だと画像も必要になるわけで、初回の注文画面のスクショもほしいですよね。
でも、すでに会員登録しちゃってたりすると、会員登録画面のスクショは撮れない。
そんなふうに、「経験がないほうが画像などの素材がゲットしやすい」とか「そもそも経験があるとできない」みたいな仕事もあります。
■まとめ:知らないことも武器にしよう
最近のわたしの例で言うと、この記事なんかはまさにそう。
わたし、最近よくGUで買い物するんですよ。
それで、GUによく行くならアプリを入れようかなと思ったんだけど、面倒くさい。
一応、どんな特典があるのかググってみると、「GU アプリ」とかのキーワードで出てくる公式以外の情報は、わりと弱め。
「あー、じゃあわたしが書いておこう」って思いました。
こういうのはもちろんブログネタにしてもいいんですけど、幸いわたしの場合は「ノマド的節約術」があるし、ノマドにはこういう系の記事は必要だと思ったので、運営者の松本さんに提案しました。
それで、記事にすることが決まったので、GUのアプリでできることや使い方などをしっかり調べて、記事にしました。
個人的に「アプリ入れようかな」と思ったときは面倒臭くて先送りにしたけど、仕事にしてしまえばすぐアプリを入れるし、調べるときも真剣だし理解できるまでしっかり読むこむから、プライベートでも役に立って一石二鳥です。
こういう記事の書き方はブロガー的かなとも思いますが、Webのライターはとくに、ブロガーさんの働き方で参考になる部分はたくさんあると思うので、いろいろ取り入れてみるといいと思います!