水耕栽培設備2021年夏ver. LEDライトとエアレーションの導入でいろいろ大幅改善!

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自宅の出窓スペースを使って水耕栽培を始め、2年目です。

はじめは新聞記事に載っていたペットボトル水耕栽培を真似してみただけだったのが、徐々にハマって試行錯誤を重ねてきました。

日々、水耕栽培の作物をお世話している中でいろいろ分かってきたこともあり、この夏は大幅に設備を変えてみました。

その結果、こんな成果が得られました。

  • 日々のお世話がラクに!
  • 成長ペースがアップ!
  • 収穫量もアップ!
  • 見栄えも良くなった!

これまでのやりかたからの変更点は以下のとおりです。

  • LEDライトの本格導入
  • エアレーションの導入
  • ファンの設置
  • 大きな容器で6~50株程度をまとめて管理できるように

では、具体的な内容を以下から紹介していきます。

現在の水耕栽培設備の状況

出窓全体の様子です。

ひとつひとつ、見て行きましょう。

LEDライトの設置方法

何も乗せていない状態がこちら。

両サイドには、ダイソーの「積み重ねラック(スリム、高さ16cm)」を2つ重ねて置いています。
合計4つ使っていることになりますね。

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高さ16cmのラックを2つ重ねているので、32cmの高さがあります。

重ねているだけでは不安定なので、結束バンドでしっかりくくりつけてあります。

両サイドに置いた積み重ねラックに、LEDライトを3本設置しています。

マジックテープ式のバンドで固定しています。

LEDライトはこちらの商品です。

電源ケーブルも接続ケーブルも付属しているので、わたしのように電気関係なんにもわかりませーん。って人でも安心して使えます。

ファン代わりの扇風機を設置

片方のラックには、ミニ扇風機を取り付けています。

屋内栽培を始めてから痛感したのは、「風って大事なんだな!」ってこと。
植物は呼吸や光合成をおこないますから、常に新鮮な空気が必要なんです。

空気が動いていないと新鮮な空気が作物の周りからなくなってしまうので、新鮮な空気を届けてやる必要があります。

密閉式の植物工場では、必ず大きなファンがあるんですよね。
(水耕栽培にハマりすぎて、植物工場系の本もいろいろ読んだ)

わたしはクリップ付きのミニ扇風機を、逆さにして設置しています。

この商品です。

実は初期不良品に当たってしまったんですが、サポートに連絡したら丁寧に対応していただけました。
日本の大手メーカーじゃないところから買うときってドキドキするけど、ちゃんと対応してくれると分かると安心ですよね。

あ、それから、さきほどの画像で、手前のライトのところに屋根のようなものがかぶせてあるのが分かると思います。
洗濯ばさみでつけてある、それ。

これは、LEDライトが入っていた段ボール箱を切り取っただけのものです。
この出窓って、ダイニングテーブルの目の前なので、こういうカバーがないと出窓向きに座っている人(というかそれはわたし)がめっちゃ眩しいんです。

手前だけこうしてカバーしておけばライトの光を直接浴びなくてすみます。

培養液を入れる容器を薄くて大きなものに

これまではペットボトル容器や、大きくても2L程度の容器を使っていました。

それを、「広い・大きな容器2つだけ」を使うスタイルにしました。

使用するのは食品用コンテナとして売られているこれです。

「小さい容器をたくさん」より「大きい容器を少しだけ」のほうが、管理がラクなんですよね。

小さい容器がたくさんあると培養液の補充・管理も一つひとつやるのが大変だし、エアレーションをする場合は、容器が多いとエアポンプも分岐パーツもたくさん必要になってしまう。

ただこの容器、明るい色で光を通しやすいので、藻が発生してしまいました。

プラダンで囲いを作って遮光しました。

プラダンだけだと味気ないのでリメイクシートを貼ってみました。
出窓の木の色とまあまあ馴染んでいるので満足です。

発泡スチロール板を浮かべるスタイルに

前述の食品コンテナに培養液を入れて、そこに穴を空けた発泡スチロール板を浮かべる装置に変更しました。

ダイソーで売っているA3サイズの発泡スチロール板だと安あがりです。

厚さ1.2cmのものが2枚入っているので、2枚をボンドで貼り付けて使用しています。

栽培用の穴を空けますが、穴の数や間隔は、育てたい作物の種類によって調整する必要があります。

とりあえず、レタスなら4~6か所がいいかな。
わたしは6個栽培してわっさわさになりました。ギリギリセーフだと思う。

ちなみに、スチレンボードでもやってみましたが、藻が大量発生してしまいました。
上がスチレンボード、下が発泡スチロール板。

スチレンボードもダイソーで売っているもので厚さは1cmです。

多分ですが、素材の違いというよりも、厚さの違いが原因ですね。
発泡スチロール板は2.4cm、スチレンボードは1cmなので、それだけ光が透けやすいのでしょう。

スチレンボードの色が黒とかだったらよかったかもしれません。

今のところ、「厚さ2cm以上の発泡スチロール板」がベストなのかなと思っていますが、また新しいことがわかったら追記します。

エアレーション

水耕栽培を続けてきて大きな発見だったのは、「根をただ水(養液)に浸けているだけでは根が酸欠になる」ということでした。

土耕栽培の場合は土の隙間に空気があるし、水やりをするときに一緒に空気も入ります。
水耕栽培でも、ちゃんと空気が入るようにしてやらないといけないんです。

そこでエアレーション。
かっこつけて言ってますが、要は「ぶくぶく」です。
金魚とかの水槽に入れるあの「ぶくぶく」。

必要なものは「エアポンプ」「エアチューブ」「エアストーン」の3つ。
複数の容器に空気を送りたい場合は容器の数だけストーンを用意し、分岐栓を使ってチューブをつないでいきます。

わたしは今2つに分岐させています。

エアポンプはこれ。


これは1000SBですが、数字が大きくなるほどパワフルになるみたいです。

エアチューブは100均でも売っています。

エアストーンも、わたしが今使っているのは100均で購入したものです。

分岐用のパーツはAmazonで買ったかな。

こんな感じで使っています。

ちなみに、ペットボトル栽培など小さな溶液を使った水耕栽培ではエアレーションなんてまずしていませんが、それでも育つのは、こまめに空気に触れさせることができているからだと思います。

「培養液が足りているかな?」と毎日フタごと持ち上げていればそのときに空気に触れますし、多少は培養液内にも空気が入りそうです。
それに、こまめに培養液の補充や取り換えをするので、ちゃんと空気も補充されてるんでしょうね。

逆に、大きな容器で栽培する場合は、エアレーションはあったほうがいいと思います。

プログラムタイマーで管理

エアレーションや扇風機は、四六時中運転しておかなくてもいいんじゃないかと思って、プログラムタイマーで管理しています。

プログラムタイマーとは、これです。

もっとデジタルな商品もあるんですが、安さで選んだらアナログな感じになりました。

これは、コンセントにつないで、運転したい時間だけ設定してけば、自動的に運転してくれるというもの。
15分単位で設定できます。

わたしは、朝から夜までは30分~1時間おきに15分間の運転、夜間は無し、という感じにしています。
電気代をケチっています。

今のところ問題はなさそうです。
つけっぱなしにしたらもっと収穫量が増えたりするのかもしれないけど。

で、LEDライトについては、手動でオンオフしています。
朝起きたら点けて、晩ごはん食べる前に消す、みたいな感じ。

照明を当てる時間についてもいろいろ作物に合わせてやるといいのでしょうが、そこまで手が回っておらず。

とりあえず今はそんな感じです。

タイマーやコード類はこのようにまとめて置いています。

ECメーターで肥料の濃度を管理

ECメーターとは、肥料の濃度を計測するための機械です。
安いものだと1,000円ちょっとです。

わたしもこれを使っています。

これまでは肥料の説明書に書かれている通りに希釈して使用していましたが、ECメーターを使うとびっくり!
濃度が薄すぎたり濃すぎたり。
たとえばキュウリだと水をめっちゃ吸うので、どんどん肥料の濃度が濃くなってしまうんですよね。

ECメーターで濃度を見ながら、水だけ足すとか肥料だけ足すとか調整できるほうがいいです。

ECメーターを使わない場合は、培養液は継ぎ足していくより、1週間に1回ぐらいは総取り換えするなどして、濃度が大きく変わらないよう気を付ける必要があります。

LEDライトの導入で光はどれぐらい増えたのか?

LEDライトは去年1本導入していたのですが、1本つけたぐらいではそんなに大きな差はありませんでした。
でも、3本になると全然違います!

まずこれが、晴れた日の窓辺(照明無し)です。6060lx(ルクス)です。

LEDを1本つけたら。10290lxになりました。

2本だと……13470lxです。

3本つけると。17470lxになりました。

きっと、4本つけたら2万ルクスぐらいになるんでしょうね。

実際には作物を植えたらもう少し高い位置で浴びることになります。
ちなみに、ライトから10cmぐらいの距離まで近づけると、35,000lxありました。

レタスなんかは光飽和点も低いので人工照明でも育てやすいと言われますが、それでも2~3万ルクス程度確保できる環境のほうが、いろいろ育てやすいだろうなと思います。

種まきから育苗は端のラックスペースで

大きな食品コンテナをふたつ置くと、それだけで出窓のスペースがかなり取られてしまいます。

でも、育苗ぐらいなら端のラックのスペースで十分できます。

ほかにも小さな容器を使ったベビーリーフ栽培など、ちょっとした作物ならこのスペースを使えます。

また、それでもまだ出窓のスペースは開いているので、そこにもこまごまと置いてLEDの光のおこぼれをもらっています。
今は明るい場所に置きたい観葉植物と、ペットボトル容器で栽培しているローズマリーとパセリを置いています。

LEDライトの上のスペースは軽いものなら乗せられる

屋内水耕栽培でLED設備を自作されている人は、たいてい金属製のラックを使用しておられます。

が、わたしは頑丈さのかけらもない、「100均の積み重ねラックをふたつ重ねたところにLEDライトを渡しているだけ」という超簡易的な装置です。

スクラップ&ビルドがしやすいからそうしているんですが。

そういうわけなので、上に重量物を置くことができません。

置けるのはせいぜい、小さな観葉植物ぐらいです。

真ん中(ガジュマルとぬいぐるみがいるところ)には、軽めのワイヤーネットを敷いています。

LEDライトがけっこう頑丈な作りなので、もう少しいろいろ置いても大丈夫そうなんですが、ビビりなのでこれぐらいにしています。

発泡スチロール板に開ける穴の数について

発泡スチロール板に穴を空けて、そこにスポンジに植えた苗をセットして使うわけですが、穴を空けるのが、けっこう大変です……。

カッターナイフだとかなり大変だと思うし表面がボロボロになるんじゃないかな。
わたしはホットナイフを使っているのでわりと楽です。

ただ、ホットナイフだと高熱で一気にぐにゃりと加工できてしまうので、きれいな穴を空けられません。

このあたりは慣れの問題かもしれませんが、わたしは未だにガタガタになりがちです。

現在は、右側の容器は6か所だけ、左側の容器では54か所も穴を空けています。
まだ1列しか植えていないので、残りの穴はアルミシートで遮光しています。穴から光やほこりが入るので。

左側には、株間5cm前後とかの、小松菜やほうれん草などを植えていこうかなと考えています。

また、新しいことがわかったら追記しますね。