確定申告って言葉にアレルギー反応起こす人、めちゃくちゃ多いです。多すぎる。
「確定申告とか難しそうだからやりたくない、怖い」
みたいなこと言って何もやらない人が多い!!
やる前から難しいかどうかわかるなんてすごいですね!!
たしかに、難しい部分もあります。
でもね、Webライターに関して言えば、そんなに難しくありません。
特に、初心者は。
初心者Webライターだとお金の流れもシンプルなので、青色申告でも簡単。
さらに、マネーフォワードクラウド確定申告とかfreeeとか使えばびっくりするほど簡単です。
というわけで、わたしがWebライター向けの確定申告のポイントをまとめます。
確定申告とは所得税とかを適正に払うための手続き
先に確定申告の概要をまとめるので、知っている人は飛ばして大丈夫です。
所得税・住民税は、このように計算されます。
収入-経費=利益
利益×税率=税金
利益がいくらあったかによって税率が変わりますが、freeeとか使えば自動で計算してくれます。
つまり、収入と経費を計算して、利益がいくらになったか分かればそれでOKなんです。
収入と経費の計算方法
それぞれの数字について解説します。
Webライターの収入
収入は、1年間の売上の合計です。
12月のお仕事で振込が翌年1月になったとしても、それは12月分として計上するのが基本です。
Webライターの経費
仕事のために買ったものとか使ったお金の合計です。
初心者Webライターの場合、こんなものが経費になります。
- PC代
- 月々の通信費
- 文房具代
- 本や雑誌代(電子書籍やnoteなど含む)
- 事務所代
事務所代とは、家の家賃や水道光熱費ですね。
家で仕事をする場合でも、事務所として使った分だけ経費にできます。(家事按分と呼ばれる)
使用面積や使用時間で割合を決めてください。会計ソフトを使えば家事按分(部分的な経費)は勝手に計算してくれます。
それ以外の経費
国保や年金など社会保険料、医療保険とかの生命保険料などは、仕事以外の経費として差し引けます。
これを「控除」と言います。
社会保険料控除、生命保険料控除、なんて呼ばれます。
払ってないけど経費
職業に関わらず、払っても無いのに経費(控除)として使えるものがあります。
- どんな人にも使える基礎控除
- 配偶者を養っている人が使える配偶者控除
- 16歳以上の人を養っている人が使える扶養控除
- 所得が多くないシングル家庭が使えるひとり親控除
など。
実際にお金を払った経費とかじゃないけど、「誰かを養うとそれだけお金もかかるよね」とか「母子家庭だと大変だよね」みたいな感じで控除できます。
控除が多いほど「利益」は少なくなり、支払う税金が少なくなりますよ。
※ここではわかりやすく「利益」と言ってますが、実際には「課税所得」という言葉が使われます。
確定申告のために作る書類
確定申告をするには、以下の書類を作成しなければなりません。
- 会計帳簿
- 決算書
- 確定申告書
会計帳簿は仕訳帳だけでOK
仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳などいろんな帳簿をまとめて会計帳簿と言います。
でも、会計ソフトを使えば、実際に作るのは仕訳帳だけでいいです。
仕訳帳というのは日々のお金の動きをすべて記録したもの。
これさえあれば、あとは仕訳帳の情報から自動で他の帳簿が作成されていきます。
仕訳帳は後からもう少し詳しく解説します。
決算書と確定申告書は自動で作れる
確定申告で提出するのが、決算書と確定申告書です。
会計帳簿は要りません。
2月になれば、会計帳簿をもとに決算書と確定申告を作成します。
ただ、会計ソフトを使っていればこれも自動で数字が反映されます。
自分で入力するのは「社会保険料控除」とかの、仕事以外の経費のところだけ。あと住所とか。
それだけで書類は完成します。
それなのに毎年2月に焦っている人が多いのはなんでかって?
仕訳帳の作成をサボったからですよ(笑)
仕訳帳に記入するのを後回しにしていると、確定申告前に焦ってしまうので、せめて月に1回ぐらいはやっておきましょう。
とよく言われますが、わたしは毎月やっていても仕訳ルールを忘れてしまうので、今は毎年2月に、1年分をまとめて入力しています。
仕訳が分かればもう怖くない
仕訳とは、お金の動きの詳細を記すものです。
支出なら
何に対して
どこのお金が
いくら使われたか。
仕事の交通費で
現金を
200円使った
↓
旅費交通費 200 / 現金 200
収入なら
どこに、
何のお金が、
いくら入ったか。
普通預金口座に
仕事の報酬(売上金)が
50,000円入った
↓
普通預金 50,000 / 売上金 50,000
分からなくなりがちな仕訳
仕訳の中でも、わたしがはじめ困ったのが生活費の扱いと、クレカを使ったときの仕訳です。
使った生活費は事業主貸で処理
生活費にまわすお金はこんな感じになります。
生活費として
普通預金口座から
100,000円支払った
↓
事業主貸 100,000 / 普通預金 100,000
※生活費とか、家計用に使うお金のことを「事業主貸」という
はじめのうちは事業用口座とか分けてないと思うので、たまに現金出納帳とか預金出納帳を見て、残高が増えすぎていたらいくらかを「事業主貸」で処理しておく、みたいな感じでいいと思います。
クレカを使ったときは事業主借で処理
クレカで仕事のものを買ったときはこうすると楽です。
通信費を
家計のお金から
5,000円払った
↓
通信費 5,000 /事業主借 5,000
はじめは事業用のカードとかも持っていないですし、「家計用のクレジットカードで買った」という扱いにするんです。
事業用カードとして処理する場合は、使用日と引き落とし日の2回に分けて処理することになるので少しややこしいです。
こんな感じ。
未払金 5,000 /普通預金5,000
ただ実際には、1行目の「通信費/未払金」はそのままの金額だけど、2行目はそのクレカの引き落とし額の合計金額が入ります。
わかるかな?事業用カードの支出として「●●費/未払金」という仕分けが使った分だけ処理して、翌月の引き落とし費に合計額を「未払金/普通預金」として処理する感じ。
・・・当面は、事業主借を使って処理するのがおすすめです。
初心者は手入力がおすすめ
マネーフォワードクラウド確定申告とかだと、銀行口座やカードの履歴を自動で読み込んで仕訳までしてくれます。すごく楽!
ただ、初心者の場合は口座を連携させず、手入力の方が分かりやすいです。それなら無料プランでいけるかも。
全部読み込ませてしまうと、「プライベートで買ったもの」「配偶者の給料」とか余計なものもたくさん読みこんじゃうから。
だから銀行口座とかカード情報は同期せずすべて手入力したほうが、はじめのうちはいいかな。
収入は、銀行口座の明細をもとに入力。
経費は、銀行口座の明細やクレカの明細、それからレシートをとりあえず保存しておいて、その中から経費になるものを入力すればいいです。
難しいのではなく「面倒くさい」が正しい
確定申告は難しくありません。
確定申告というか、日々の仕訳が面倒くさいだけです。
覚えないといけないことは多いし、ちまちま経費を入力していくのも面倒くさい。
ただ、難しいということはありません! 覚える内容も簡単。
分からないことが出てきたらそのたびに検索すればいいし。
わたしも、勘定科目はよくググります。
※勘定科目とは、仕訳で使う「水道光熱費」とか「仮入金」とかの名目のこと。
やる前から難しそうとか言って、フリーランスになるのを躊躇したり、副業の稼ぎをセーブしたり。
そんなのもったいなさすぎる!
ライターの場合は商品の仕入れとかもないし、初心者Webライターなら取材費とか会議費とかもほとんどなくてシンプルだし、
まずは稼いでみましょう!
「難しい……」とか言って困るのは、事業規模が大きくなってからの話です!!
最悪、わからんかったら税理士さんを探して相談すればいいんだから!とりあえずやってみましょう~。