『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』は片付け本の中で最近一番のヒット!

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読書レポート

片付け・収納系の本で、久しぶりに「これは!!」という本に巡り合えたので、多くの人に知ってもらいたく、ブログに書いておきます。

『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』という本です。

著者はseaさんという方で、家事代行サービス「タスカジ」に在籍する方。

わたしはセブンルールというテレビ番組がきっかけで知ったのですが、それよりも前から多くのメディア出演をされている、けっこう有名な方です。

断捨離やときめきに抵抗がある方には特におすすめ

seaさんの片付けメソッドの特徴は、「無理に捨てなくていい」というところ。

詳しくは本書を読んでほしいのですが、「封印」という手法を使うことにより、「モノを捨てる」必要がありません。

また、片付ける際の判断基準が客観的なので、「ときめくかどうか」で判断できない人にも優しい。

なお、わたし自身は断捨離のやましたさんも、ときめきのこんまりさんも大好きです。断捨離は無理やりモノを捨てさせるメソッドではないし、こんまりさんのやり方は曖昧で怪しいものでもありません。彼女らのメソッドをよく知りもしないのにイメージだけで批判している人には、個人的には嫌な印象を持ってしまいます。

が、このお二方はあまりに有名なため、著書を読む前からプレッシャーを感じて先に進めない方も多いのでしょう。

そんな方には、seaさんの片付けメソッドを強く勧めたいです。

とにかく、捨てなくていいし、ルールがシンプルでわかりやすいですから!

読みやすく、理解しやすいから真似しやすい

この本のもうひとつの特徴は、本の構成自体が素晴らしいとう点。

編集と構成の方の仕事が素晴らしい。

わたしも一応物書きのはしくれですから、この本の編集・構成の良さがわかります。

理解しやすい流れで書かれているので真似しやすいですし、読者が負担に感じそうなところではすかさずフォローの一言が差し込まれています。

一気読みしてもいいし、読みながら同時進行で片付けを進めることもできると思います。

(わたしは一気読みしました)

具体的な商品やアイテムを教えてくれるのがいい

この本の特徴みっつめは、具体的な商品を教えてくれる点です。

本を通して多くの方に自分のメソッドを伝えたい場合、どうしても、普遍性を持たせるために具体性が犠牲になりがちです。

具体的に書くほど情報も古くなってしまいますし。

でもこの本では、seaさん自身のおすすめアイテムがしっかり出てきます。

商品名を出すと、数年後にはその商品が廃盤になってしまったり、その商品より良い商品が出てきたりして情報が古くなるけれど、それでも、「今」の読者にとっては、今のイチオシが書かれているのはうれしいものです。

商品名が出ていればそのまま真似できるし、同じ商品が手に入らなくても、似た商品を探すこともできますよね。

家事代行スタッフとして数多くの現場を経験してきたseaさんだからこそわかる、多くの方にとって役に立つリアルな情報が、ふんだんに盛り込まれていると感じました。

とはいえ片付けとは大変なものだよ

seaさんの片付けメソッドは素晴らしく、このメソッドにキャッチーなネーミングがあれば爆発的にヒットするのではないかと思います。

が、どんなメソッドであろうと、片付けって、大変なことには変わりないです。

特に、大量にモノを溜め込んでいる人にとっては。

seaさんのメソッドなら魔法みたいにらくらく片付く、なんてことはありません。

モノは動かさないと片付かないし、モノの数だけ動かす数も多くなるわけですから……。

魔法は無理でも、少しでも楽に片付けたい方は、労力の代わりにお金を使って、プロに来てもらうのが良いでしょう。

片付け好きの方にもぜひ!

この本は、これまでの片付け法でうまくいかなかった方に強くおすすめしたいです。

でも一方で、片付けが好きor得意な方にも、刺激になる本だと思います。

わたしも、片付けは多分できるほうで、モノは少ないし、断捨離もこんまりも大好き。

片付けや収納の情報をインスタで見たりもします。

なので、わたしにとっては「画期的!」「これは知らなかった!」という情報はありませんでした。

が、やはりプロの方が実践していることを知るのはおもしろいですし、seaさんの誠実な人柄に触れるだけでも心地よいです。

あと、「わたしも同じやり方だ!」というところを発見することで自信もつきます。

片付けや収納の本はたくさんありますが、この本は本当に素晴らしかったので、多くの人に読んでもらいたいと思います。