生ごみコンポストに興味を持ち始めて早10年(以上)。
今年ついに、本格的に勉強を開始し、実践も始めました。
勉強したときのブログはこちら。
はじめから本格的な大きなコンポスターを導入するのは怖いのでまずは小さく実験してみることにしました。
このページでは、その様子を紹介します。
※その後、コンポストにハマって今でも続けています。
ペットボトルコンポストで実験
初心者が手軽にコンポストを体験できる方法として最適なのが、ペットボトルを使ったコンポストです。
ペットボトルの中に基材となる土と生ごみを入れるだけというシンプルなもの。
たまに混ぜて空気を含ませることで生ごみの分解が進み、最終的にはすべて土に還る、というわけです。
※家庭菜園などで土として使用する場合は、生ごみが分解されたあとに1か月~2か月ほど熟成期間を経て「完熟堆肥」になってから、土と混ぜて使ってください。
入れるのは生ごみと土だけ、というシンプルな方法ですが、「土」にも種類がありますし、発酵促進剤を入れることでどれぐらい違いが出るのかも知りたいので、比較実験をしてみることにしました。
生ごみコンポスト実験で用意したもの
まずは、実験に使用したものを紹介します。
- 600mlペットボトル4本
- 排水口ネット
- 輪ゴム
- 材料を混ぜる用の容器とスプーン
- 黒土
- 腐葉土
- 米ぬか
- 生ごみ200g
ペットボトルは、用意しやすいサイズでいいと思うんですが、わたしは600mlのものを用意しました。
これ、ラベルレスの水で、始末がラクなので定期購入しています。
ペットボトルは上の部分を切り取っておきます。
排水口ネットはフタ代わりに使いますが、ガーゼなどで代用可能です。
腐葉土は100円ショップで手に入りますが、黒土はネット通販で購入しました。
米ぬかは、わたしはメルカリで購入しました。
近所にコイン精米機があれば、そこで無料で手に入る可能性もあります。
うちの近所の精米機は米ぬかの持ち帰りができないようになっているので、仕方なく購入です。
スーパーなどで手に入る、ぬか床用の米ぬかでもいいですが、食べ物に使うわけじゃないから割高な気がします。
生ごみコンポスト実験スタート
4本のペットボトルに、「基材→生ごみ→基材」の順で入れて、排水口ネットと輪ゴムでフタをしました。
内容は以下のとおりです。
- 黒土のみ
- 黒土+米ぬか
- 腐葉土のみ
- 腐葉土+米ぬか
生ごみは、あらかじめ刻んでおき、50gずつ測りました。
米ぬかは、生ごみを容器に入れ、そこに米ぬかも入れ、生ごみ全体に米ぬかが付着するように混ぜました。
肉に小麦粉をまぶすような感じで、全体に行き渡らせるようにしました。
生ごみコンポスト実験の経過
2~3日に1回、スプーンの柄を突っ込んで、空気を含ませるように混ぜました。
また、乾かないよう霧吹きで水分も与えました。
と言っても、「土の表面に生ごみがあるとハエがわく」という情報も目にしたため、ビビッておとなしめに混ぜました。
なお、生ごみが目に入るところに置いてあるというのは家族からのクレームが予想されたため、知恵を絞りました。
置き場所は、小さな窓のフチ。
ここ、普段はシェードで隠れてるんです。
実験期間中、一度もバレませんでした。
4日後の様子。
あんまり変わらない気がしますね。
でも、わたしは気づきました。
カサが減っていることに!
スタート時に、油性ペンで満杯のところに線を書いていました。
あきらかにカサが減っていますよね。
また、米ぬかを入れたほうには、全体にうっすらと白カビが見えました。
さらに3日後(スタートから1週間後)。
さらにカサが減っています。
不思議なことに、米ぬかを混ぜたほうのペットボトルのほうが、生ごみが目立ちます。
続いて、スタートから2週間後。
ここから、がっつり白カビの画像を乗せるので、嫌な人は見ないか、薄目で見てください。
↓
↓
↓
すごくないですか!
あ、白カビは悪いものじゃありません。
生ごみの分解には必要なものです。
腐葉土のみのものは、全然カビが出てませんでした。
それぞれ混ぜてみると、中にはほとんど生ごみがありませんでした。
ペットボトル表面にはまだ生ごみが見えていたのですが、おそらく、ボトルに接地している部分は空気に触れにくいため、分解が遅れたのではないでしょうか。
土の中には生ごみはほぼありませんでした。
生ごみコンポスト実験の結果
スタートから17日後。
中身を取り出してみることにしました。
見た感じのカサは、かなり減っています。
順番に見てみましょう。
黒土のみ。
黒土+米ぬか。
腐葉土のみ。
腐葉土+米ぬか。
こうして見てみると、ほとんど同じに見えます。
写真じゃなく実物でも、ほとんど同じでした。
なんじゃそりゃって感じですね。
張り切って実験したのに。
ただ、途中経過で見ていた感じでは、最も分解が早かったのは、以外にも「腐葉土のみ」のペットボトルでした。
考察
今回の実験期間は、9月29日から10月14日までです。
真夏ならもっと早く、真冬ならもう少し時間がかかったかもしれません。
事前に調べた情報では、「米ぬかなどの発酵促進剤を入れたら分解期間が短くなる」「腐葉土より黒土のほうが良い」とのことでしたが、結果は真逆になりました。
米ぬかを入れていない、腐葉土のみのボトルが一番早く、きれいに分解されました。
これは、おそらくですが、もっとも空気に触れていていたからではないでしょうか。
あと、水分が足りなかった可能性もあります。
もっと水分が多ければ、微生物の活動が活発になり、米ぬかを入れたボトルの分解が早く進んだかもしれません。
というわけで、今回の実験結果としては、「腐葉土のみの基材が一番分解されやすいが、どれも大差は無い」ということになりました。
実験に使った土は、まとめてポリ袋に入れ、熟成させることにしました。
庭の日当たりの良い場所に置いて、たまに水分を足したりしながら、完熟堆肥になるのを待っています。
なんせ初めてやることなので完熟の見極めがよく分からないのですが、ゴミの原型がなく、嫌な臭いがしなくて、サラサラしていれば完熟しているってことらしいので、そうなるのを待とうと思います。
今回は実験のため小規模な生ごみコンポストでしたが、現在は本格導入に向け、実験第2段が進行中です。
その様子もまた、書きたいと思います。
書きました→