秋の家庭菜園で育てたいのが、大根やかぶ類です。
中でも「小蕪(こかぶ)」は初心者にも育てやすく、また調理もしやすいため重宝する野菜だと思います。
また、100円ショップで売っているような小さいプランターで育てられるため、費用も安く済みます。
ダイソーなら種も売っているので材料すべてそろいます。
このページでは、2021年栽培の様子とともに、こかぶの育て方について紹介します。
こかぶ栽培、準備するもの
準備するものは以下のとおりです。
すべてダイソーで手に入ります。
種以外は、セリアやキャンドゥ等でも手に入ります。
- こかぶの種
- 野菜用培養土
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- プランター(深さ15~20cm、幅30cm前後ぐらいでOK)
- 虫よけネット
- 曲がる支柱(アルミワイヤーでもOK)
- 水やり用のじょうろ
種はダイソーの「時なし小かぶ」です。
野菜用培養土は、とりあえず「野菜用培養土」「花と野菜の土」などと書かれた土を準備すれば間違いありません。
わたしはずっと家庭菜園をしているので、リサイクルして使用しています。
使い古しの土を使う場合は、事前に消毒と栄養補給を済ませておきましょう。
わたしは土をふるいにかけてゴミや虫を取り除いてから熱湯をかけて、そのあと「リサイクル材」などを混ぜて使っています。
自分で堆肥や腐葉土などを用意して配合していく方法もありますが、素人にはなかなか難しいので、よく分からない人は上記の手順で再生するのがオススメです。
リサイクル材は多分100円ショップでは売っていないので、ホームセンターか通販で購入します。
プランターは、小さいものでOKというか、小さくて浅いもののほうが良いです。
これは昨年の様子。
土の容量4Lのプランターでちょうどよかったです。2Lとかでも育てられますよ(数は減りますが)。
深さは15cmぐらい。
大きいプランターでたくさん育てても食べきれないです。
小さいプランターをいくつか用意して、1週間ぐらいずらしながら育てると、定期的に収穫できていいかな、と思います。
野菜向けの深いプランター(深さ30cmとか)だと、プランター内の水分が多くなりすぎて、逆に失敗しそう。
こかぶは、花の寄せ植えを作るような小さいプランターで育てるのが一番かな。
防虫ネットも100円ショップで手に入ります。
また、トンネル支柱として、アルミワイヤーがあると便利です。
好きな長さに切って使えます。
曲がる支柱としては、こういうものも売っています。
トンネル支柱(曲がる支柱)がなくても育てられますが、葉が虫食いだらけになる覚悟で。
小さいうちに虫に食われると成長しなくなってしまうので、防虫ネットは必須です。
じょうろは、水が出るところに細かい穴があいたものを用意してください。
100円ショップでは、ペットボトルに装着できるタイプの商品も売っていて、家庭菜園をしない人にはこういう道具のほうが、場所もとらないのでいいかもしれません。
こかぶ栽培の流れ
では、こかぶ栽培の流れです。
種まき時期は、9月~10月末ぐらい。地域や気候にもよりますが、11月でもいけそう。
【1】プランターに鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れる
鉢底石は、プランターの底が見えなくなるぐらい入れます。
【2】培養土を入れる
リサイクルした土を使う場合は、元肥も忘れず入れておきましょう。
【3】種をまく
「すじまき」と言って、ライン状に種をまきます。
まずライン状に穴をあけて、そこに1cm間隔ぐらいで種をまき、最後に溝を埋めるようにして土をかぶせます。
【4】水やりをする
勢いよく水をかけると種が流れてしまうので、細かい穴のあいたジョウロを、動かしながら優しく水やりします。
鉢の底から水が流れてくるまでたっぷりやってください。
【5】防虫ネットをかける
これは、防虫ネットをかけて、まわりを麻紐で縛っています。
万全を期すのであれば、トンネル支柱を使うほうがいいです。
アルミワイヤーを切って、プランターの両端に逆U字になるよう差し込んであります。
こうすることで、収穫までずっと守られるので、葉も食われずに済みます。
【水やりについて】
種まき後、発芽するまでは土が乾かないよう注意します。
防虫ネットをかけておくことで土が乾きにくくなる効果もあります。
【6】間引き
発芽してきたら、目が密集しているところを間引きします。
こかぶの場合、株間は5~6cmあればいいです。
本葉がで始めたら徐々に間引きして、最終的に株間5~6cmにすればOKです。
【種まきから2週間後の様子】
2021年は9月15日に種まきをして、上の画像が9月30日の様子です。
トンネル支柱をしなかったので、防虫ネットの中で葉がぎゅうぎゅうになっていますね。
この写真を撮ったあと、防虫ネットは外しました。
【7】土寄せをする
10月3日の様子です。
株元を安定させるために、土寄せをしましょう。
土寄せとは、株元に土を集めて、生え際を少し埋めるようにすることです。
こかぶや大根では、やったほうがいいです。
また、土が固くなっている場合は「中耕」と言って、株のまわりを軽くほぐすように耕すといいです。
土が固いと実が大きくなれないので。
【8】収穫
実の大きさが直径5cmぐらいになったら収穫できます。
今年は、体調を崩している時期があって土寄せが不十分だったせいか、不揃いなできあがりになりました。
昨年(2020年)はこんな感じ。良い形ですね。
収穫後の保存方法
収獲したらまず、土を洗い流しましょう。
それから、葉を切り落とします。
大根でもそうですが、さっさと葉を切り落とさないと、水分がどんどん葉から逃げてしまって、実がすぐしなびてしまいます。
なるべく早く使うのがオススメですが、保存する場合は湿らせたキッチンペーパーに包んでから密閉容器に入れておくといいです。
今回は、スープパスタっぽくしていただきました。
こかぶは皮をむかなくてもいいし、半分~1/4ぐらいにカットするだけで調理できるので、大好きです。
葉ももちろん食べられます。
が、今年は防虫ネットを途中で外したため、かなり虫がついていました。
やはり、収穫までずっと防虫ネットはしておいたほうがいいですね。
来年はそうします。
こかぶは簡単に短期間で育てられて、お金もさほどかからないので、家庭菜園ビギナーの方にもおすすめです。