観葉植物は、直射日光の当たらない室内でも育てられるものが多いですが、かと言って、光が足りないと、やはり上手に育ちません。
このたび、ミニ観葉植物用に、LEDライトスタンドを自作したので、その様子を紹介します。
室内って意外と暗い&観葉植物は意外と光が必要
なぜわざわざLEDスタンドを使うのか?
っていう話をしますね。
興味ない方は作り方のところまで飛ばしてください。
さて、観葉植物について調べてみると、「耐陰性がありますが、レースのカーテン越しなど明るい場所に置いてあげましょう」のような説明文をよく見ます。
こういう説明って、「結局どうすればいいわけ?」みたいな気持ちになりませんか?
耐陰性がある、と信じて暗い場所に置くと枯れちゃうこともあるし、かと言って、すべての観葉植物を窓辺に置くのは間取り的に難しかったりもする。
我が家の出窓はこんな状態で、水耕栽培ラボとなっているので、観葉植物が置けるスペースは少ない。
「まあ、なるべく明るい場所に置けばいいか」って誰もが考えると思うんですけど、意外と、室内って暗いんですよ。
我が家のLDKは、南に大きな窓があるし、東にも北にも窓があって、かなり明るいんです。
でも、棚の上や机の上などの照度を測ってみると、200~300lxしかなかったりします。
窓際だと、曇ってるときでももうちょっとある。
ちなみに、室内灯をつけていてもほぼ無意味です。
照明をつけている状態のテーブルの上でも、500lxとかなんですよ。
人間が心地よいと感じる程度の明るさって、たいていの植物にとっては物足りない可能性が高いです。
もちろん植物の種類にもよりますが、強い日差しが苦手なシンゴニウムでも、さすがに200~300lxでは厳しそうでした。
我が家にいる観葉植物はほとんどがミニサイズ。
今年お迎えしたものがほとんどなので。
大型の観葉植物であれば耐陰性も強くなっていくと思いますが、小さいうちって、葉の数も面積も小さいから、あんまり暗い場所だとうまく育たないんだと思います。
だから、観葉植物をしっかり育てるためには、しっかり日光が当たる窓際に置くか、もしくは人工光を当ててやるか、いずれかの対応が必要になります。
LEDライトスタンドの作り方
というわけで、LEDライトスタンドを作ってみました。
植物を育てるためのライトといえば「植物育成ライト」と呼ばれる専用のものもいろいろ売られています。
が、それらは高かったり、色が不気味だったり、デザインが良くなかったりして、わたしは導入する気になれませんでした。
野菜を育てるためならまだしも、おしゃれ観葉植物のためにダサい照明をつけるなんて本末転倒ですよね。
植物用でなくても、ある程度の至近距離から光を当てることができれば十分効果はあるので、それを踏まえて、作ってみました。
用意するもの
- LEDテープライト
- LEDテープライトをつなぐためのコネクタ
- プラダン1枚
- ブックエンド2つ
- リメイクシート(装飾用、なくてもOK)
LEDテープライトと、コネクタです。
先に言っておくと、今回の作り方だと、コネクタは不要でした。
わたしと同じものを作るなら、買わなくていいです。
LEDテープライトには、アダプタなど必要なものがすべて入っています。
大きさは自由に決められますが、ここではわたしが作ったスタンドをもとに説明します。
完成サイズは「幅50cm・高さ20cm・奥行17cm」です。
プラダンはセリアのものを使用しました。
ブックエンドは家にあったものですが、一般的なサイズのものです。
これとか、同じぐらいのサイズだと思います。
リメイクシートは、ダイソー。
水耕栽培用の容器に使ったものが余っていたので。
LEDライトスタンドの作り方
【1】プラダンを切る。
50cm×17cmを1枚、50cm×2cmを2枚、17cm×2cmを2枚。
【2】プラダンにリメイクシートを貼り、細いパーツ4本をつなぎ合わせる(セロハンテープでOK)。
【3】LEDテープライトをプラダンの板に貼っていく
画像では、カットしたテープライトをコネクタでつなげていますが、あとで、切らなくても貼れることがわかったので、真似したい方は、ややこしいことはせずそのまま貼りましょう。
こんな感じで。
最後の最後に「曲げるだけでよかったんかーい!」って気づいたのはショックでした。
でも、テープライトの加工作業もやってみたかったので、良しとします。
(加工作業も、せっかくなのであとでやり方載せておきますね)
【4】細いプラダンパーツを取り付ける
周りを囲うようにして貼り付けます。
セロハンテープで貼り付けてますが、本当はボンドとかのほうがよいと思います。
わたしも、また時間があるときに接着剤で補強するつもりです。
【5】ブックエンドを向かい合わせに置き、その上にプラダン板を置く
完成!
下から見るとこんな感じ。
でも横から見てもごちゃごちゃしたライトは見えません!
よーく見ると作りの雑さがバレますが、よーく見ることも、よーく見られることもないので別にいいかな。
自分が気になるようであれば直します。
サイズ感や素材は自由に工夫してみてください
仕組みとしては、「ベンチみたいな形のものを作って、天板部分の下にライトをたくさんつける」という感じです。
ホームセンターに行って、理想の大きさのベンチがあればそれを買えばいいです。
わたしが作ったスタンドの大きさは幅50cm・高さ20cm・奥行17cmです。
余ってたプラダンの長さが50cmだったので、そのまま幅を50cmにした感じです。
で、プラダンで作った天板を、家にあったブックエンドに乗せただけ。
ブックエンドのサイズが高さ20cm、幅15cmだったので、結果的に上記のサイズ感になりました。
まあとにかく、こういう形状のものにLEDテープライトを貼り付けたら簡単に、小さな植物がいっぱい置けるスペースが作れるよ!ってことです。
おまけ:LEDテープライトを切ってつなげて使う方法
これ、わたしけっこう一生懸命調べたんですよ。
自分の技術力や装備でできるのかまったくわからなかったから。
で、一生懸命調べて、「できそうかも?」と思って挑戦したんです。
今回の作品では不要な技術でしたが、せっかく習得したので。
まず、「LEDテープライト」と「コネクタ」は、ちゃんと対応した商品を買ってください。
- テープライトの幅
- 接続部分の金属の数
この2点がチェック事項です。
今回使用したものは、8ミリ2ピンのものですが、幅のバリエーションはいろいろありそうですし、ピンの数は4ピンというのもあります。
よく確認してから購入しましょう。
では、切ってつなげて使う方法です。
【1】LEDテープライトを必要な長さに切る
ただし、カットしていいのは、ハサミマークがついているところだけです。
別のところをカットしてしまうと、もう使えなくなっちゃいます。
【2】コネクタのカバーを開ける
中に銀色のピンが2つありますよね。
このピンの下にテープライトを入れます。
が、わたしが購入した商品はピンがすごくキツかったので、爪でピンを持ち上げてからテープライトを入れました。
【3】テープライトを入れる
このように、ピンの下にしっかりテープを入れてください。
このとき、はくり紙ははがしておいたほうが入れやすいです。
わたしは一度ピンを持ち上げているので、テープを入れてから、また爪でピンをぐっと押しつけて戻しました。
また、テープの幅が微妙に合わなかったので、少し切りました。
【4】コネクタのカバーを閉じる
ちゃんと接続されているか、一度電源につないで点灯するか確認するといいですよ。
何本も切ってつなげる場合は、この作業を何度も繰り返します。
LEDスタンドライトは約2,000lxの明るさがあります
現在の様子がこちら。
夕方、室内が暗くなってくると、こんな雰囲気になります。
ちなみに、朝起きたら点けて、夜21時ごろに消しています。
今のところプログラムタイマーは使っていません。
この簡易的な照明でも、ライトから10cmほど離れたところで、だいたい2,000lx程度になります。
ちなみに、水耕栽培ラボのほうだと、場所にもよりますが2~3万lxあります。
でも観葉植物の場合、明るすぎても葉焼けしてしまったりするので、とりあえずこれぐらいでいいかな、と。
強い光が必要な観葉植物は出窓のラボ側に置く、もしくは屋外に出してしまうことで対応します。
このライトを使ってから、アーモンドネックレスが明らかに元気になりました。
二度ほど枯れかけたり、挿し木しても徒長したりとさんざんだったのが、今では復活しつつあります。
窓辺の様子
観葉植物も、種類によって求める光の量が違います。
求める土も違いますしね。
でも、たっぷり光が入る場所に置いたほうがよさそうな植物がけっこう多いので、水耕栽培ラボのスペースに、観葉植物用のラックも設置しました。
けどこれ、観葉植物たちが大きくなってきたら対応できなくなるんですよね……。
簡易的なものではなく、5~7号鉢ぐらいまでは対応できそうな頑丈なラックを導入検討中です。
次の春にはほとんどの植物が植替え必須っぽいので、冬のあいだに対策を考えなければ。
そうそう、モンステラやシンゴニウムは特に、明るすぎるのが苦手なようなので、我が家では北側の窓に置くようになりました。
なお、窓には目隠しシートを貼りました。セリアで買ったかな。
こちらも、ひと回り大きな鉢に植え替えたらどうするか考えておかなければなりません。
今回作成したLEDスタンドは、小さな植物にしか使えないので、挿し木後の育成とか、そういう感じで使おうかなと考えています。