高校受験体験記、3回目です。
1回目は公立高校について。
2回目は私立高校について、紹介しました。
今回は、受験生活の全体の流れを紹介してみます。
※京都市在住なので、京都市内の高校の話です
受験生活、高校入学までの流れ
まずはざっくりと、全体の流れを見てみましょう。
- 中1~:入試制度について勉強する
- 中1~:志望校についてざっくりアタリをつける
- 中2~:塾などを検討、必要に応じて通わせる
- 中3~:オープンスクールや入試説明会へ行く
- 中3~:志望校を絞り込む
- 中3~:受験勉強のサポートをがんばる
- 中3の12月:志望校決定
- 中3の1月~:志願書の記入や受験料払い込み
- 中3の2月~:入試
- 中3の2月~:合格発表
- 中3の2月~:入学金等の払い込み、入学者説明会への参加
- 中3の3月~:入学前の登校日等への参加、諸費用の払い込み
- 高1:入学!お疲れさまでした!!
早い段階で志望校が決まっている子がいたり、家庭の事情で進学先が限られたりと家庭によっていろいろかとは思いますが、うちの場合は上記のような流れでした。
このページでは、それぞれの行程について詳しく解説していきます。
中1~:入試制度について勉強する
入試制度についてわかっていなければ、対策のしようがありません。
もちろん試験は子どもが受けるものであって親ができることなどたかが知れているのですが、それでも、親が仕組みをわかっていないとサポートすらできません。
入試制度についてはネットで調べて自分で勉強することもできますが、それ以外にもこんな方法があります。
- 塾に行っていれば塾主催の勉強会・説明会
- 進研ゼミなどの通信教育講座を受講していれば親向けの冊子
- 中学校主催の勉強会・説明会
塾の説明会が開催されるかどうかは塾によって違いますが、大手の塾であればたいてい開催されるのではないでしょうか?
逆に、個人経営の塾などだと開催されないこともありますが、個人的に相談しやすい雰囲気はあるとは思います。
あと、中学校主催の説明会は、たしか中2のときにあったと思います。
中1~:志望校についてざっくりアタリをつける
子ども自身がまだなんにも考えていない段階でも、親は先に調べ始めていても良いと思います。
親の意向を押し付けるのは良くないですが、経済的なことや、距離的に通えるかどうかなどを踏まえて、現実的にピックアップしておくと良いでしょう。
京都市は都会なので選択肢はめちゃくちゃ多いわけですが、選択肢が多いほど迷います。
とはいえよほど「この学校で学びたい!」という強い意志がない限りは、あんまり通学時間が長いのはつらいはずなので、わたしははじめから、1時間以内で通える学校に絞ってリサーチしました。
あと経済的な問題についてですが、「うちはお金がないから公立しか無理!」と安易に決めつけるのは早計です。
昔と違い、今はさまざまな制度が充実してきていますし、授業料についてはほとんどの私立高校で実質無料になります。
生活保護世帯やひとり親家庭向けの給付金・貸付金等もありますし、高校ごとに特待生の制度もありますので、あきらめずに調べてみてほしいです。
中2~:塾などを検討、必要に応じて通わせる
塾や家庭教師などについては、必要に応じて通わせることになります。
塾に行かせる場合は、必ず体験授業は受けて、子どもとの相性を確認すること。
わたし自身は家が貧しかったため塾とか家庭教師とは無縁で知らないことだらけでしたが、行けるのであれば(そして子ども自身が行く意思があるなら)、行ったほうがいいですね。
学校の勉強だけで過不足なくいい感じに勉強できます!って子は少ないと思います。
いわゆる吹きこぼれの子であれば進学塾などが楽しい場所になるかもしれません。
逆に落ちこぼれと言われる子であれば、学校でフォローしてもらえない部分を、しっかりフォローしてもらえるのが塾です。
あ、もうひとつオススメしたいのが「くもん」です!
基礎が身についていない子の場合、塾よりくもんのほうがいいかもしれない。
うちは3か月ぐらいだけくもんに行かせたのですが、くもんでは本人がつまずいている場所まで戻って取り組ませてくれるので、基礎力がかなり上がりました。
うちは国語が特にひどくて、小5の教材からやり直していました(笑)
でも、おかげで基礎力が着実に上がっています。
数学も、計算はほぼ間違えなくなりましたし、英語も中1の範囲はほぼ完ぺきになりました。
中3~:オープンスクールや入試説明会へ行く
志望校が絞り込めてきたら、オープンスクールや入試説明会に行ってみましょう。
中3の子が多いと思いますが、1年や2年でも行く子は行くのかもしれません。
我が家では中3の夏休みから行き始めました。
2020年度はコロナ禍の影響で中止になったりオンライン開催になったりと例年と違うところが多かったですが。
部活体験や校内見学ツアー、個別相談など内容も盛りだくさんですし、説明会は12月いっぱいぐらいまで定期的に開催されているので、気になる学校は何度でも足を運ぶと良いですよ。
また、合同説明会的なものもありました。
「京都府私立中学・高校入試相談会」というものです。
うちは公立1校、私立6校行きましたが、本当に、学校によって全然雰囲気が違います!
先生の話し方が覇気があって無駄がなく頼もしい雰囲気だったり。
先生が威圧的で生徒に対して怒鳴っていたり。
生徒がだらしない・挨拶しない・雰囲気が暗い学校もあれば。
生徒たちが明るく楽しそうで気持ちのいい挨拶をしてくれる学校も。
もちろん相性の問題もあると思います。
ゆるふわ系だったりバリバリ系だったり、質実剛健だったり華やかだったり。
こういうのは行ってみないとわからないことなので、ぜひ説明会やオープンスクールはいろいろ行ってみてほしいです。
中3~:志望校を絞り込む
オープンスクールや入試説明会に行く中で、志望校はかなり絞り込めるはずです。
ネットで調べているだけでは偏差値や入試方式などで判断しがちですが、実際に足を運んでみるとわりとはっきりと「ここは嫌だな」「ここいいな!」ってわかるからです。
志望校のレベル感についてですが、三者面談で担任から勧められるのは、たいてい「確実に受かる学校」のはずです。
「可能性は低いけどここにチャレンジしてみたら?」なんて絶対に言われません。
うちは成績が良くなかったので、かなり偏差値が低い高校を専願で受けるよう勧められました。
でも結果的には併願で2校合格しましたし、今思えば、もう少し偏差値の高い高校でも合格したんじゃないかな、という気もします。
基本的には先生が一番よくわかってらっしゃるのですが、本人のチャレンジ精神をつぶしてまで先生に従う必要はないですよね。
もちろん、本人が第一志望でチャレンジしたい場合は滑り止めで確実なところを押さえておく必要はありますが、滑り止めさえ確保しておけば、挑戦すること自体は良い経験になるはずだとわたしは考えています。
中3~:受験勉強のサポートをがんばる
勉強のサポートも、親ができることのひとつです。
2020年度はコロナ禍の影響で休校期間があったり塾もオンラインになるなど自宅で過ごすことが圧倒的に増えた1年でした。
そこで、我が家では自宅学習用の問題集やドリルもいろいろ取り揃えました。
わたしが丸つけをしたり、問題解説をすることもありました。
過去問にも日々取り組みました。
※問題解説は、塾に任せるのがオススメです。親だとどうしても感情的になってしまいますし、親自身が内容を理解するのにも時間がかかり負担も半端ないので。わたしは塾講師や家庭教師経験がありますが、それでもかなりしんどかったです。
あと、塾やくもんは夜に行くので、食事の内容やタイミングも多少気をつけました。
夕方に食べすぎると勉強中に眠たくなってしまうので、夕方に軽く食べて、帰ってきてからまた軽く食べる、みたいな感じにしていました。
中3の12月:志望校決定
3年2学期末の三者面談で、志望校を決定します。
そして年始から願書作成が始まります。
うちの場合は前述のとおり先生の言う通りにはしなかったので、三者面談が終わってからも1週間ぐらいかかって塾の先生にもいろいろ相談しながら志望校を決定しました。
中3の1月~:志願書の記入や受験料払い込み
3学期が始まると、願書の作成や受験料の払い込みなど事務的な作業が出てきます。
普段、プリント類を一切出してくれない息子も、さすがに願書関係はちゃんと出してくれました(笑)
なお、私立高校はWeb出願できる高校が増えています。
中3の2月~:入試
2月からは試験が始まります。
京都の場合は、はじめは私立の1次試験、そのすぐあとに公立前期、そして私立の1.5次。
3月に公立中期、公立後期と続きます。
併願で何度も受験する場合は特に、試験日程をきちんと把握して、それぞれの持ち物や集合時間、昼食が必要かどうかなども確認しておきましょう。
うちは、もうきれいに整理することはあきらめて、冷蔵庫にぺたぺた貼りつけ、終わったら剥がす、という感じにしていました。
受験票も冷蔵庫に貼り、当日朝にカバンに入れていました。
(子どもの部屋に持ち込まれたものは行方不明になりがち)
中3の2月~:合格発表
試験が終わったら今度は合格発表です。
公立の場合はWebで確認できますが、合格者向けの資料は郵送してくれず取りにいかなければなりません。
私立の場合は郵送のところが多いんじゃないかと思います。
中3の2月~:入学金等の払い込み、入学者説明会への参加
入学する高校が決まったら、入学金等を払い込んだり、入学者説明会に参加したりします。
なお、公立が第一志望・滑り止めで私立を受けた場合(併願)、合格した私立高校への入学金の払い込みは、公立の合格発表まで待ってもらえます。
払込期日は、公立中期試験の合格発表日の当日もしくは翌日に設定されている私立高校が多そうです。
支払うお金は、入学金のほか、授業料の一部も必要ですし、なんだかんだで大金が飛んでいきます。
授業料が実質無料だからと言っても、「いったん払って後から手続きして返還してもらう」ことになるので、いったんは大金が飛んでいきます……。
(高校によっては、経済的な事情で難しい場合に支払いを猶予してもらえる制度があったりします)
入学者説明会は、親も行きます。
そして、制服の採寸・申し込みをしたり、その他必要な手続きをしたりします。
通学定期の証明書の申請とか。
中3の3月~:入学前の登校日等への参加、諸費用の払い込み
春休み中に、1回は登校日的なものがあると思います。
教科書の販売だったり、高校生活についての説明があったりします。
うちの場合は、子どものみの参加でした。
春休み中の宿題ももらってきていました。
それから、制服が届くので、制服代を払ったりします。
うちは、制服一式+体操服一式で9万円ほど。
教材費で1万円ほどだったので、合計で10万円ぐらいでした。
あと、iPadで5万円弱払いました(今どきはどこの高校もタブレットを使うと思いますが、学校によって端末代はけっこう違います、うちは安いほうかも)。
高1:入学!お疲れさまでした!!
はい、ようやく、入学式です!
お疲れさまでした!!
疲れた!!!!
まとめ
高校受験の全体の流れについて、ざーっとまとめてみました。
こうして振り返ってみると、たいしたことはしてないなーという気もするけど、志望校決めは本当に大変でした。
でも、最終的には子どもに合った高校に落ち着いたんじゃないかなと思っています。
わたし自身は勉強できるタイプだった上に親の協力などまったくなかったので戸惑うことも多かったけど、ちょいちょいガス抜きしながらなんとかやってこられました。
うちの場合、第一志望だった公立には落ちてしまいましたが、本人の受験したい意思は尊重できたし、本人も結果には納得しているので、良い経験になったのではないかな、と。
そうこう言っているうちに今度は大学受験のことを考えなければならなくなるんでしょうが、とりあえず今は休みます。
お疲れさまでした!!