若いうちに出産した人は必死に働くよりゆるく働くのがベストな気がする

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ひとりごと

わたしは大学中退で、結婚し、出産しました。出産したとき、21歳でした。

子どもは1人で、もう高校3年生です。わたしは39歳になりました。

同世代の友達で同時期に出産した友達なんていないし、一歩先をいく先輩もおらず。

大学中退で子どもを産んで、それからどうやって収入を得て子どもを育てていくのか、何もわかりませんでした。

でも、ここまでやってきて、「早くに子どもを生むのはかなりアリやな」と思っています。

若いうちの出産というのは、戦略などなく成り行きで授かった人が多いと思うけど、そういう人にはそういう人に合った、キャリアプランやマネープランがあります。

というわけで、今回はわたしのこの18年間を振り返りながら、若いうちに出産した人のキャリアプランやマネープランについて、考えてみます。

若いうちに出産することのメリット・デメリット

まずは、メリットとデメリットをまとめます。メリットとデメリットは表裏一体ですけどね。

メリットデメリット
若くて体力がある
甘えたらなんとかなる
所得制限なくいろんな支援が受けられる可能性が高い
子とのジェネレーションギャップが少ない
周りを頼るので子を多様な価値観に触れさせることができる
お金がない
自分が精神的に未熟で余裕が無い
舐められる
下に見られる
バカにされる

詳しく解説します。

若くて体力がある※ただしわたしは当てはまらない

若いうちに産んだほうが体力があるからラク、というのは、高齢出産した人がよく言うセリフです。

ただ、わたしは当てはまらないです。

文化系人間で運動オンチ、ヘビースモーカーでしたし、結婚前は大学そっちのけで水商売のバイトにドはまりしていたような人間なので、体力は全然なかったです。

子育てする中で体力がついていった感じですね。

出産後に、ダイエットをかねて筋トレやジョギングをするようになって体力がついたし、20歳のときより今のほうが体力はあると思います。

30代よりも20代のほうが体力も付きやすいという意味では、やはり若いうちに出産するのは有利ですけどね。

甘えたらなんとかなる⇔舐められる・下に見られる・バカにされる!!

若いママは、とにかく舐められるし下に見られるし、バカにされます!間違いない。

特に役所の人間やお医者さん。タメ口で怒られたことも何度もありますが、今思うと下に見られていただけで、怒られるほど悪いことをしたわけではありません。

そういう人ってだいたい、そもそもこちらの話を聞かずに思い込みでキレてくる。

だから髪も黒くして、メイクも薄くして、大人っぽく見せようとしていました。

が、優しい大人もたくさんいて、甘えたらなんとかなる、というのも学びました。

中途半端に大人ぶるよりも、素直にわかりません、できませんと言うほうが、周りが助けてくれるはずです。

何かしてもらったら、元気にお礼を言うようにしていました。

お金はないが、所得制限に引っかからず支援は一通り受けられる

わたしの場合、自分は大学中退だし、当時の配偶者は非正規雇用だし、めっちゃ貧乏でした。

が、お金がないということは、所得制限とは無関係なので、児童手当はもちろんもらえるし、保育園の保育料もかなり安く済みます。

離婚後は、児童扶養手当ももらえるし、ひとり親家庭医療ももらえます。

ただし、児童扶養手当は所得に応じて減らされるのが腹たちますけどね。満額で月4万円ぐらいだけど、満額もらえるのは年収130万円以下くらいのガチ貧困のときだけ。

年収360万円くらいでゼロになるという、かなりシビアな制度であることは申し添えておきます(ひとり親家庭が国のお金でラクしているという差別もめっちゃされる!!腹立つ!生活保護と混同している人が多すぎるし、生活保護だって贅沢できるわけではない!ごく一部の不正受給の人と一緒にするなバカタレ!!)

高収入な人は別として、フルタイム正社員で年収400万円シングルマザーよりは、高卒パートタイマー年収120万円シングルマザーのほうが、各種手当てや支援がフルでもらいつつ育児の時間も確保できる、という側面はあると思います。

わたしは必死に働いてしまったけど、今15年前に戻るとしたら、働くのは月100時間ぐらいまでにして、生活はギリギリでも時間と気持ちにゆとりのある生活を選びたいです。

子とのジェネレーションギャップが少ない※これは個人のキャラ次第かも

若くして出産すると、子どもとの年齢差が少ないので、ジェネレーションギャップも少ないんじゃないかって話です。

わたしと子は21歳差だけど、高齢出産になると40歳差とかになるから、感覚が全然違うんだろうなぁと思います。

ただこれは、個人のキャラ次第な気もします。若者文化への興味の有無とか?

あと、ジェネレーションギャップがあってもべつに問題ないですしね。

周りを頼らざるを得ない分、いろんな人と接することができる

個人的に大きなメリットだと感じているのがこれです。

自分が若くて未熟だと周りを頼らざるを得ないわけで、いろんな人に助けてもらうことになります。

すると、子どもも自分もいろんな人と接していくことになり、多様な価値観に触れられるんです。

わたしは、子どもはみんなで育てるべきで、親がべったりだと親の影響が大きすぎて良くないと思ってるんですよね。

息子は1歳半から保育所に通い始めました。また、親戚や友達などいろんな人に会う機会もたくさんありました。

ひとり親だと、自分の友だちと遊びたくても子どもの預け先が無いんで、子連れで会うしかないんですよね。

そういうのもむしろ子育てにはメリットだったんじゃないかな、と。

若いうちに出産した後のキャリアプラン

若いうちに出産した人がその後どういうキャリアプランを描けば良いのか、考えてみました。

わたし自身は働かざるを得なかったので、バリバリと働いてきたけれど、今思えば、もっとゆるくてよかったかもしれない、と思っています。

貧しくても、子どもとしっかり関わるほうがいい。ま、バリバリ働いても貧乏っていうワーキングプア問題もあるからぬるいことは言ってられなかったんですけどね。

でも理想を言えば、というかもしやり直せるなら、最低限の生活費だけ稼ぎながら、子どもとの時間をたっぷりとるかな。

特に、小学校高学年から中学卒業ぐらいまでは、子どもと一緒にいる時間が多いほうがいいです。

もう親とべったりの年ではなく思春期の難しい時期なんですが、だからこそ、異変に気づける余裕を持っていたい。

子どもって、はっきりと言わなくても、見ていると態度でいろいろ分かるじゃないですか。何か言いたいことがありそうだな、とか、学校に行きたくなさそうだな、とか。

逆に、乳幼児のあいだは、しっかり働いていてもいいかもしれない。

メンタル面より物理的なお世話の重要度が高い時期なので、ある意味、外注というと語弊があるかもしれませんが、保育園に預けてフルタイムで働いてもいいかもしれません。

まだ習い事とか塾とかもないから、お金を貯めやすい時期でもありますよね。

で、小学校低学年のあいだは、学童保育を使いながら、無理なく働くぐらいで。

  • 乳幼児期はフルタイムで働いてお金を稼ぐ
  • 小学校低学年のあいだは学童を活用しながら無理なく働く
  • 小学校高学年~中学卒業まではゆるく働く
  • 高校入学後は収入を増やす

みたいなイメージかな。

「キャリアプラン」と言いながら、ここまでキャリアらしい話ではなかったかもしれませんが、本格的なキャリアは、高校・大学以降かなって。

だって、早くに子どもを産んで、心無い人にバカにされたりしながら必死で働いて子育てしてる中で、自分のやりたいことを探すなんて、無理よ。

もちろん、自分がやりたいことも早くに見つけている人だっているけれど、わたしのように何も無いまま子どもを産んだ人だと、そもそも自分がやりたいことなんてわからない。

だから、子どもがある程度手を離れるまで(中学卒業ぐらいまで)はライスワーク(生活のための仕事)に徹する。

子どもが高校に入ったくらいから、自分にゆっくり向き合って、やりたいこと、ライフワークを探していく。

だって、21歳で産んだわたし、子どもが高校に入った時点でまだ37歳だったよ!

子どもの成長は個人差もあるから、中学生でもうしっかりしている子もいるだろうし、高3くらいでようやくしっかりしてくる子もいると思います。

でも早くに子どもを産んだ場合は30代のうちに子育てがほぼ終わるんですよ、すごくないですか?

人生100年時代なんでしょ?

え、まだめっちゃ後半戦残ってるやん!!

みたいな。だから、子どもの手が離れてからでいいんじゃないかな、自分のキャリアは。

若いうちに子どもを産んだ人のマネープラン

子育てってもちろんお金がかかるんですけど、若いうちに子どもを産んじゃうと、本当に大変なんですよね、お金。

わたしはこれでもマネーライターとかもしてきて、節約しましょう、貯蓄をしましょう、みたいな話もさんざん書いてると思うんですけど、なんか、本当にそうなんですかね?

だって、わたし自身は大学まで全部国公立で、塾とかも行ったことなくて、大学も中退して、資格とかもないけど、自力で子育てして自分の奨学金も全額返済したよ。

お金があるほうが子どもにしてやれることはたくさんあるんだけど、子どもとの時間を犠牲にしてまで働く必要ってあるかな?

それなら児童手当とかをフルでもらって、保育料も安く抑えながら最低限だけ稼いで、子どもと過ごす時間を増やしたほうがいいんじゃないかな。

高校の授業料も、普通程度の所得であれば実質無償です。

大学の奨学金も昔よりは充実していて、所得が多くなければ給付型の奨学金も使えます。

貸与型の奨学金も併用すれば大学の学費だってなんとかなるし、貸与型の奨学金は親が返してやればいいし。

あと、わたし自身は、モラトリアムとしての大学って考えると高すぎるから、それなら専門学校に行ったり留学したりしたほうがいいと思っている。

わたしは、大学はアカデミックなことをやる場所であってほしいから、アカデミックなことをやりたい人だけが行けばいい。世の中がそうなってないってのは分かってるけどね。

子育て支援ならぬ子育て罰金みたいな日本では、一生懸命働いて塾代大学代稼ぐより、所得制限にかからない範囲で最低限だけ稼いで、使える制度全部使って借りれるモン全部借りて、子が大人になってからがっつり稼いだらいいんじゃないかな。

若いうちに子どもを産んだ場合は、そういうことができるんですよ。

お金もキャリアも無いって、すごく不利なように感じるし、実際不利な場面はたくさんあるけど、やりようによっては全然そんなことないです。

むしろお金がないことを逆手にとって、使える制度を全部使って、「ゆとり」を死守することを優先するのが一番大事な気がします。

ゆとりっていうのは時間や体力、そしてなにより精神ね。

一生懸命働いて余裕なくてしてかわいい子どもに虐待してしまう、なんてことは絶対に避けたいじゃないですか。

キャリアもお金も無いうちに子どもを産んだ人は、子育て終了後の人生がたっぷりあるから、こういう考え方もいいんじゃなかなー。

わたしも、これからが自分の人生は本番っていう実感があります。

まだもう少し子育ては残っているので、もうひといき、がんばります。