うつ状態になって1か月間休んだときの心の変化と休養中にしていたことの記録

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メンタルヘルス

2019年8月7日から9月6日まで、1か月間活動休止していました、なつみとです。

その概要というかそういうのはこちらの記事に書いてます。

参考:35歳シングルマザーがうつ状態になって1か月のあいだ活動休止した話

さて、こちらのページでは、上記の記事では書ききれなかった、休養中の様子について書いてみたいと思います。

うつ状態だから休みましょうと言われて1か月間どのように過ごしたのか?
心はどのように変化していったのか?

わたし自身の記録として、残しておきます。

1か月間の過ごし方とカウンセリングのこと

詳細な振り返りの前に、ざっくりと「こんな1か月だった」ということをまとめてみると。

  • 前半:傷ついた心の治療
  • 後半:過酷なリハビリ

こんな感じでした。

期間中カウンセリングには通っていたのですが、カウンセリングは心の傷を治してくれるところではありません。

どうしてこんなことになったのかをじっくり振り返り、原因を見定め、
どうすれば今後はこんなことにならずに済むかを考え、
自分を「本来あるべき姿」にしていく。

これが、わたしが思うカウンセリングです。

元の自分に戻ることがカウンセリングの目的ではありません。
むしろ、「元の自分に戻りたくないから、自分を良い形に変えていく」っていうイメージ。

では、ここからは詳細に振り返ってみます。

経過

「おかしいな」と思ってから今に至るまでの経過です。

2019年1月:「これがうつ状態というやつかしら」

うつっぽいと自覚したのは、2019年1月頃だったと思います。
実際にしんどくなってきたのはもっと前、2018年春ごろからだったと思うし、もっと言えば子どものころからきっと、しんどさを感じていたはずなんですけどね。

まあとにかく自覚したのは今年の1月ぐらい。

「あ~、これ『うつ状態』ってやつや。この状態が1か月続いたら病院に行ったほうがいいっていうアレやわ」

よくある「うつ病チェックリスト」みたいなやつ、このころには半分以上に当てはまる状態になっていました。

具体的には、眠りが浅い、無性に泣きたくなる、そして泣く、これまで楽しかったことが楽しめない、などなど。

ただこのときは、うつ状態は長続きするわけではなかったので、まだ頑張りました。

この時点では、うつ状態になる原因もわかっていなかったですし、深く考えてすらいませんでした。

でも徐々に、うつ状態になる日が増えていったのでした。

2019年3月:初めてのカウンセリング、初めての睡眠導入剤

2019年3月には、初めて「カウンセリング」なるものに行き、そこで自分が不眠になっていることに気付き、近所の内科で睡眠導入剤を処方してもらいました。

(はじめは「マイスリー」次は「ルネスタ」でした。睡眠導入剤というのを初めて飲みましたが、依存が怖くてけっこう慎重に飲んでました)

ちなみにカウンセリングというのは、精神科や心療内科を受診したとかではなく、臨床心理士(かつ公認心理師)さんによるカウンセリングです。

巷には怪しい●●カウンセラーが溢れてますよね……中には良いカウンセラーさんもいらっしゃるのでしょうけど、弱ってる状態で良し悪しを見極める自信もなかったので、そういうの(臨床心理士以外のカウンセラー)は選択肢に入れませんでした。

カウンセラーさんから「抑うつ状態ですね」と言われたものの、この時点ではまだ、がっつりカウンセリングに通うほどでもなく。

とにかくちゃんと寝るように言われたので、よく寝ることを意識して生活しました。

カウンセラーさんからは、心療内科なども紹介できるけど、とりあえず睡眠をしっかりとりながら様子を見ましょうと言われていました。

2019年4月~7月:少しずつうつ状態になる日が増える

不眠自体は、「とにかく布団滞在時間を8時間確保する!」と意識すると、かなり解消されました。
わたしは入眠ではなく中途覚醒が問題だったのですが、「深夜に目覚めたら薬を飲む」方式がなかなかうまくいきました。

でも、うつっぽい状態になる日は、少しずつ増えていきました。
どんどん精神状態が不安定に。

カウンセリングにはたまに行って、愚痴を聞いてもらったりはしていたし、そのカウンセラーさんと話すとわりとスッキリして、方向性が見えたりもするのですが、それでも、根本的な解決とはなりませんでした。

歯医者さんで、食いしばりを指摘されたりもしました。
クレンチング症候群というそうです。

いつのまにか、自分がうつかどうかとか、何が原因でこうなっているとか、そんなことを考えられる精神状態ではなくなってしまいました

とにかく、苦しくて仕方ありませんでした。

どうすればこの苦しさがなくなるのかも分かりませんでした。

このままでは、息子や母など、家族にも迷惑がかかってしまうという焦りがありました。

2019年8月:1週間の休養

いろんな出来事があり、8月6日、わたしは初めて、声を出して泣きました。

何がどうしんどいとか、もう分かりません。

その翌朝、なんとか(もともと予約してた)美容院には行ったのですが、その後カウンセリングに行くことになりました。

カウンセリングを受けて、心療内科や精神科を紹介してもらうべきか、カウンセラーさんに判断してもらおうと考えたのです。

その日のカウンセリングで、「とりあえず1週間ほど休みましょう」と言われました。

1週間、とにかく人との関りを断ち、SNSももちろん断ち、やりたいことだけして過ごす。

その結果、状態が改善するのであれば環境に原因があると判断できるから、必要なのは医療ではなくカウンセリングということになるし、そうじゃない場合は病気の可能性があるから、病院を紹介します、とのことでした。

この帰りに、ひとまず松本さん(ノマド的節約術)には休養する旨を伝えました。

「仕事のことは気にしなくて大丈夫」と言ってもらえてうれしかったです。

この期間わたしは、はじめの3日間は必要最低限のことしかせずめそめそと過ごしていたのですが、4日目からは外に出かけたり、本を読んだりして過ごせるようになりました。

そして、少し客観的な視点を取り戻し、問題が見えてきたりもしました。

休養2週目:さらに1週間追加

盆休みの関係で1週間足らずではありますが、8月12日にまたカウンセリングに行き、経過を報告しました。

まあ、予想通り、わたしのうつ状態は「環境」に問題があったという感じになり、「じゃ、もう1週間休んでください」と言われました。
というか、カウンセラーさんははじめから「1か月間ぐらいはかかるだろう」と思っておられたようです。

やりたいこと・会いたい人、いろいろあるけど、かといって、今また無理をしたら、同じことの繰り返しどころか、悪化する一方

というか、もう無理する気力も残ってないので、素直に従うだけでした。

会う約束をしていた友人たちにキャンセルの連絡をして、取材案件(受けるほう)もキャンセルの連絡をして。

それから、この日のカウンセリングでは、自分の過去と向き合うことになりました。

その中で、どうしてわたしが人のために頑張りすぎてしまうのか、というのを見ていきました。

自分では気づいていなかったことに気づいたりして、それがまた吐きそうな事実だったりして、しんどかったです。

ただ、この日ぐらいから、「今しっかり自分に向き合うことで、今後の人生の質が上がるんだろうな。たった数週間費やすだけで今後の数十年が充実するなら、安いもんなのかも」とか思えるようになってきました。

休養2週目はたくさん本を読みました。

泥のように眠る日も多かったです。

少し回復してきて、読んだ本の感想をブログに書いたりもしました(発信することを控えるよう言われてたのですべて下書きですが)。

またこの週は息子がもともと予定していたサマーキャンプに行っていたので、1人でゆっくり時間を過ごせました。

思えば、息子が生まれてからは、完全に1人でがっつり過ごしたのは初めてのこと。

充実した時間を過ごせたと思います。

ただ、この時期、やたら「げっぷ」が出ました(汚い話ですみません)。
呑気症(どんきしょう)というものらしく、歯の食いしばりも関係あるそうですが、ストレスが原因になっていることが多いそう。

休養3週目:自分の感情を意識して過ごす

8月19日のカウンセリングでも、自分の問題に向き合って行ったのですが、とにかく、わたしは他人に合わせてばかりいるし、「自分はこうしたい」というのがなさすぎることに気づきました。

だから3週目は、自分の感情を意識して過ごすようにしてみました。

「この人はこう思っているだろうからこうしよう」とかじゃなくて「わたしはどうしたいか」を考える。
これが、びっくりするぐらい難しい。

あと、相変わらず本を読んだり感想をまとめたりブログを書いたりして過ごしてました。

それから、1人友達にも会いました。

わたしは誰といても気を遣う(遣いすぎる)のがデフォルトなんですが、その中では比較的「気を遣わずに会える人」という感じの。

息子以外の人と接点が無かったので、久しぶりのおしゃべりがすごく楽しかったです。
あごが痛くなるぐらい。

そしてこの期間は自分の感情を意識して過ごしたわけですが、過去のことも思い出しながら、「このとき本当はわたしはどう思ってたのかな」と振り返っていくと、嫌なこともたくさんあるんだけど、うれしいことのほうがすごく思い出されて、すごく泣きました。

あの人がこんなことをしてくれてうれしかった、という思い出は、宝物になるんですね。

けど、嫌なこともやっぱりいろいろ思い出すし、しんどかったです。

それから、取材依頼が来てて取材日も決まっていたのに、キャンセルしてしまったのもつらかった・・・。

あ、でも、原稿仕事が少しできたのはよかったです。

そうそう、「仕事をするな」とは言われてないんですよね。
ブログやSNSなどの発信はNGだけど、それ以外のやりたいことはなんでもやっていいし、仕事もやりたければやればいいということでした。

休養4週目:わたしの人生って一体・・・

8月26日のカウンセリングで、わたしは寂しくなることがなかった、ということを知りました。

わたしは他人に合わせてばかりというか、つい人のために動いてしまうんですね。
で、人のために動いてしまう傾向をもってしまったせいで、「助けてもらいたい人」が集まってきてしまうから寂しいと感じるひまがないってことなんですよ。

嫌な言い方をすれば「わたしの好意を使おうとする人」。
こういう人がひっきりなしにやってきてわたしにのしかかるから、わたしは「1人で寂しい」と思うひまもなかったんです。

普通、人間というのは1人のときは寂しいと思うもんなんですが、わたしは1人になることができていなかったということです。

この日のカウンセリング以降は、一番しんどかったです。

だって、幼少期に「人を助けること」「目の前に課題があれば自分が解決すること」を教えこまれて、それ以降の人生ずっと、人のためにというか、結果としては「人に使われまくる」状態だったんですよ。

「わたしのこれまでの人生ってなんだったの・・・」って、悲しいやら腹立つやら情けないやら。

ただ、2日ほど経つと「あれ?ていうことは、実は、目の前に問題があっても、わたしが解決する必要はないってことや???」って気づいて、すごく気持ちが軽くなりました。

「ほんまや、よく考えたらわたしに全然責任ないのに、なんで勝手に責任を背負い込んでたんだろう!」という感じ。

それから、もうひとついいことを知りました。

わたしはこういう性格のせいで、息子のこともないがしろにしてる気もしていました。
けっこう放ったらかしにしてたので・・・。

けど、カウンセラーさんいわく、「あなたのそのパワーが息子さんに行かなくてよかった、そのまま放っておいてあげてください」と。

わたしのこの「わたしがなんとかしなきゃ!!」っていうのが息子だけに向かってしまうと、息子がつぶれてしまうところだったんですね。

わたしはそもそも「すさまじいパワー」を持っているそうなので、そのパワーをちゃんと自分のために使えば、今からなんだってできますよ、とカウンセラーさんは言ってくださいました。

あと、この期間、はじめはしんどかったけど、3日目ぐらいからどんどん楽になってきました。

それまで、わたしにとって重大な問題のように思えてたことが、実はたいしたことじゃないのでは?と気づいたり。

仕事も普通にできるようになってきたし、「もう活動休止終わりやーん!」と気分もるんるん。

もともと予定していた「京都洋館めぐりの会」にも行けたし。
(めっちゃ楽しかった!!)

参考:『第1回 京都洋館めぐりの会 〜長楽館でアフタヌーンティ〜』に参加してきました♡

ただ一方で、エネルギーが回復してくると、けっこう暇なんですよね。

仕事はわりと普通にして、本も相変わらず読んで、ブログの下書きいっぱい書いて。

「他人のため」をやめて「自分のため」だけに生きると、こんなに時間が余るものなのかとびっくりしました。

暇だからと言って、読書や執筆作業は目も肩も腰も疲れるし、1日中できるわけでもない。

だから、エステの体験とか行ってました。
2回も行きました。

気持ちはかなり軽くなっているので、早くカウンセリングに行って「もう大丈夫です!」と言いたかったです。

休養5週目:復帰予定が決まる

9月2日のカウンセリングで、「もう大丈夫です!」的なことを伝えました。

仕事も普通にできているし、これまで問題だと思っていたことへの対処法もかなりわかってきたし。

ただ、いきなり完全復帰というわけにはいきません。

今気分が安定しているのは、ほとんど人と関わっていなかったから、とも言えます。

これまで通りの人間関係が復活することで、悪い癖が発動するかもしれません。

だからとりあえず「実践編」として、様子を見ながら復帰していくという形になりました。

その復帰日は9月7日と定められ、その日からブログやSNSもOKということに。

わたし自身は「今日このあとからでもさっそく復帰したいのに!」という思いがある一方で「たしかに人とがっつり関わるのはまだ怖いかも」という不安もありました。

でもせっかくの休養なので、今できることをやっておこうと、クローゼットの整理とか、そんなことをして過ごしました。

そして、ひとまず、休養期間を終えることができました。

今のこと

9月9日に、復帰のお知らせとしてブログを更新し、TwitterとFacebookでシェアしたところ、多くの反応をいただきました。

リプライやDMなどたくさんいただき、いいねもたくさんついて、うれしくて泣いちゃいました。

ただ、カウンセリングにはまだ通っていますし、精神状態もまだ元気!ってほどにはなっていません。

というか、カウンセリングを受けること自体がしんどいんですよ(笑)

回復する一方というわけでなく自分の課題を見つけてそれに向き合って行く作業で、わたしは今も、まだ向き合っている途中の課題があります。

だいたい、毎週月曜日にカウンセリングがあって、月・火ぐらいはどんよりして、水曜ぐらいからスッキリしてくるパターンが多いかな。

というわけで今日は水曜なのでスッキリしつつもややどんよりですが(笑)、こうしてPCに向かえているし、気分は悪くないです。

まだカウンセリングは続くので、もしかしたらまた続編を書くかもしれません。

とりあえずもうしばらく、がんばります。