「お姫様のつくり方」を読んだ感想。つい自己犠牲しちゃう女性に読んでほしい本

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メンタルヘルス

HSP(超敏感な性質)で人の顔色ばかり見ちゃって、それゆえ人のために尽くしがちで、それなのに全然幸せになれない女。

はい。少し前までのわたしです!!

HSPってここ数年でよく聞くようになったけど、自分のことをガサツで大雑把と思っていたわたしには関係ないと思ってたんですよね。
でも昨年初めてメンタルの調子が大きく崩れてしまって、そのときようやく自分もHSPだと自覚したのでした。

で、2019年夏からは週1でカウンセリングにも通い、自分と向き合い続けたんですけど、そしたらいろいろな心の問題がクリアできて、ずいぶんとラクになったんです。

定期的なカウンセリングは11月いっぱいで終了しましたが、それでも、「思考のクセ」って油断するとすぐ戻ってしまうので、今は毎日、カウンセリングを通して学んだことを意識しながら生活しています。

わたしの問題は、「つい自己犠牲しちゃって、自分の幸せをおざなりにしてしまうこと」だったんですが、その改善をするために意識しているポイントがいろいろあって、今回紹介する本にはそれが分かりやすく書かれていたので、似たようなタイプの女性にもオススメしたいと思いました。

で、「つい自己犠牲しちゃって自分の幸せをおざなりにしてしまう」って、わたしだけでなく、多くの女性に当てはまると思うんですよね。

だから、自分のための読書メモだけど、ブログに書いて、似たような苦しみを抱えている人になにかしらのヒントを届けられたらいいなとも思います。

前置きが長くなりましたが、「お姫様のつくり方」から、大事だと思った点を紹介します!

いや、たしかにビックリするようなタイトルですが、内容はとてもよかったですよ。

人生は頑張らないほうが報われる

44ページ。

人生は頑張らないほうが報われるという話です。

「頑張る」っていうのもいろんな意味が含まれますが、ここでは「目標達成のために無理をしてまで頑張る」みたいなニュアンスです。

本の中で出てきた例では、「婚活をしている女性が、週1回婚活パーティに行っていたのを、がんばって週5回婚活パーティに行く」みたいなことが書かれていました。

つまり、無理してがんばると、変な方向に行動しちゃうんですよね。

そうじゃなくて、頑張らない(無理しない)ほうが、実は素直な行動ができて、目標に近づく

そんな話。

たしかに、「がんばろう!」「がんばらなくちゃ!」という気持ちが行き過ぎると、変な方向に努力しちゃいます。

素直な方向に努力するには、無理に頑張らないこと。
自分が変な方向に頑張ってないか、立ち止まることも大事かもしれません。

自分自身をお姫さま扱いする

50~53ページ。

自分自身をお姫さま扱いする。
自分を犠牲にしてまで人の役に立とうとしない、ということ。

で、自分をお姫さま扱いするっていうのは、「大事な人にするように、自分を扱う」ということだと書かれていました。

たとえば、友達が泊まりにきたときにゴワゴワのタオルを貸したりしないでしょ?とあって、分かりやすかったです。

「自分が使うだけだからこれでいいや」とヨレヨレの服を着たりゴワゴワのタオルを使ったりするのはやめたいですね。

隠れた思考、セルフトーク(頭の中のひとり言)が人生を決める。

79~82ページ。

潜在意識とかそんな感じの話になりますが、無意識のうちにネガティブな思考回路がクセになっていると、たしかによくないですよね。
被害妄想とか。

「いい感情からしか、いいセルフトークは生まれないし、ご機嫌なセルフトークが多いと当然のことながら毎日はご機嫌になるの。」
「『わたしはできる!わたしは愛される価値がある!』というセルフトークに変えていきましょう。」

わたしは9月ごろから毎朝、「わたしはなんでもできる」とか「わたしはきれい!」とか自分に言い聞かせているんですが、カウンセラーさんにもとてもいい方法だとほめてもらいました。

はじめは恥ずかしいけど、効果は抜群なのでやってみてください。

あと、69ページのこんな言葉も紹介しておきます。

「自分で◯◯になると決める。
こうすると決める。
それだけで脳みそがそうなるように動きだすの。」

苦しみから逃れるためには「幸せになる」と決意するだけでよかったのかもしれない
今年は、これまで生きてきて一番、しんどいことがありました。でもそれは主観的なことであって、状況的には今までのほうがしんどい時期はたくさんあったんはずなんですよね。どうして今年が一番しんどいのか?それは、これまでは、しんどさにフタ...

嫌いな気持ちも大切にする

83~85ページ。

嫌いなことを我慢せず潔くやめることも必要という話。

好きなもの・好きなことを追求するのはもちろん大事だけど、それは「嫌い」にフタをしたり目を背けたりすることとは違うんですよね。

好きなものを知るのと同じぐらい、嫌いなものを知ることも大事。

嫌いなものが分かっていないと、自覚がないまま嫌いなものから離れられない人生になってしまいます

たとえば、配偶者の実家に行くのが嫌なのに、その感情ときちんと向き合わず「実家に行くのが当然だから」と思考停止してしまうとか。

たとえ「どうしても配偶者の実家には行かなければならない」としても、思考停止したまま毎回嫌な気持ちになるより、きちんと自分の感情を自覚した上で「嫌だけど義務のためによく頑張ったわたし!」と思えるほうがいいですよね。

脳内執事を雇う

「脳内執事」とは、わたしの気分をよくするのが仕事。褒めてくれるし、批判してこない。

とにかく自分を肯定してくれる存在なんですけど、それを脳内でやるんですね。

本にはちょっとしたワークも載っていたので試すといいかも。

わたしは執事という言葉は使っていないけど、自分を客観視した上で自分で自分をほめたり労わったりするのは、去年からするようになりました。

すごーくつらいときも、「でもすごくがんばったよね」「あなたは誠実にやった、それで伝わらないなら仕方ない」などと自分に言い聞かせながら寝たりします。

そうすると、まず自分を客観視することになるからそれだけで少し冷静さを取り戻せるし、自分で自分を励ますことでネガティブな感情も早めに落ち着いて、冷静に問題に対処できるようになります。

やりたいことだらけの毎日を送る

108~110ページ。

『〜したい』で溢れていると、毎日happy

やりたいことだらけの毎日を送る❤️

これ、以前のわたしなら「それができたら苦労せえへんわ!」と一蹴してしまってたと思います。

でも、そうじゃないんですよね。
実は、やりたいことだらけの毎日を送ることは、可能なんです。

わたしは人に合わせすぎて自分を犠牲にして行動しがちだったからこそすぐに不満を持っていましたが、自分がやりたいことにフォーカスすると、今まで嫌々やっていたようなことも、能動的にできるようになったりもします。

で、やりたいことだらけの毎日を送るためにはまず、「やりたくないこと(一番やりたくないこと)をやめてみる」ことが推奨されています

一番やりたくないことって何ですか?

自分を犠牲にしがちな人だと、一番やりたくないことを考えるだけでも一苦労かも。
自分の気持ちに向き合ってないからね。

わたしの場合は、すぐに思いついたのは「頑張って料理をすること」。

しんどいときでも「自分はお母さんだから」という理由で頑張って料理をしていたフシがあるんですけど、それをやめました。

「今日はしんどいから焼肉食べに行く!」とか「今日はしんどいからコンビニ弁当!」とかにしちゃう。

で、今はとにかく「やりたいこと」「自分が楽しいと思えること」にフォーカスして、楽しく生活することにしています。

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自分の本当の願望を知る

115~118ページ。

幸せよりも贅沢な『至福』を求める

願いを叶えるのにはまず、
自分の本当の願望をわかっていただくこと、
そしてそれを妥協しないことが大切

わたしたちは大人になる過程でいろんな洗脳を受けてしまうんですよね。
常識とか固定観念とかそういうの。

で、自分の幸せについて考えるときも、その洗脳の範囲内でしか考えられない。

たとえば「(今は年収300万円だから)来年は350万円稼ぎたい!」とか。

今の自分の境遇とか、一般常識とか、そんなの無視して、誰にも遠慮せず、自由に考えるべきというお話です。

あと、数字にこだわる必要もないんですよね。

「月100万円稼ぎたい」とかもいいけど、自分の幸せに必要なのは、実際は月100万っていうより、「月100万円あれば実現できそうな範囲の贅沢」じゃないですか?

そのあたりを分解していくと「お金の心配をしたくない」とか「週に1回はお寿司か焼き肉が食べたい」とか、具体的な自分の幸せが見えてくると思います。

で、場合によっては収入を増やすより、物価の安い地域への移住など違う方法で願いを叶えられると分かったりします。

脳みそをお花畑にする

119ページ。

思考ってね、単純でいいの。

そうだったらいいな、ということだけを、疑わずに考える。
疑うと面倒くさいオンナになる。っていう話なんですが、「たしかに~」って思いました。

起こった事実は同じでも、それをどう捉えるかなんですよね。
何を信じるか。

被害妄想的にあれこれ疑ってかかったところで、どうしようもないどころか、無駄に人に突っかかったりキツいもの言いをしてしまったりして、むしろマイナス。

これまで、考えすぎて被害妄想に陥って勝手に不幸になってしまっていたわたしのようなタイプは、「脳みそお花畑」ぐらいにしてしまうほうが幸せになれると思います。

決めるだけですべては動きだす

122~125ページ。

ここは共感したところをまるっと引用します。

わたしは大切な人より先に幸せになってはいけないと思っていた。

いつもいつも誰かの顔色を伺い、誰かの言葉を信じ生きていたわたしは、自分というものが全くなかったの。

わたしの人生、わたしが主役!
あなたがそう決めるだけで、全ては動き出すの。

ほんと、その通り。

「嫌いな人」も必要

126~129ページ。

嫌いな人は本来、人生には不要です。
自分の周りには好きな人だけいればいい。

でも、もし嫌いな人が目の前にいるなら、それはその人が自分の人生にとって重要な役割をしてくれているから、と考えます。

「わたしはあんなふうにならないわ」とお勉強できるとか、何かしら意味があるんですね。

で、その役割が終われば、嫌な人も元の優しい人に戻ったりするとのこと。

自分本位で生きるということは、嫌いな人のことも、こうやって「自分の人生にとって何か意味があるんだろう」ととらえることができます。

他人本位だと、ただただ嫌な思いをするだけですからね・・・。

143~145ページにも共通する話が。

マイナスな出来事も全て至福への通り道

最悪なことが起こっても、そこからどうなれば嬉しいかを考える。
そしたら嫌な出来事も至福へと繋がっていることになる、というお話。

嫌なことが起こるとそのことに全意識を持っていかれて一気にどん底に落とされるような気持ちになりますが、「幸せにつながっている」と考えると心持ちが変わってきますよね。

で、「幸せにつながっているとしたら、ここからどうなっていくといいかな?」と考えてみる。
これはクセづけたい考え方です。

自分ワールドを作る

138~142ページ。

自分軸。流されない、揺るがない。周りの意見を聞くことはあっても、それに必ずしも従わなくてもいい、というお話。

あなたの世界には、一緒に住みたい人だけを、そして、その世界のあなたのお城には、あなたが入れたいと思う人だけを入れればいいの。

この言葉は胸にとどめておきたい。

人に合わせてばかりで生きていると、自分の世界なんて作れないけど、自分の世界がないって、本当にしんどいことだと思います。

これまで自分の世界をちゃんと作れていなかったので、これからは自分の楽しい世界を作っていきたいです。

愛されたいと思うから愛されない

149~151ページ。

「愛されたいと思うから愛されない」とはショックな言葉ですが・・・

愛される人は愛されることが当たり前だと思っている

これなんですよね。

愛されるかどうかは自分では決められないことなので、それならば、「愛されたい」と嘆くよりも「愛されて当然」という気持ちでいたほうが楽しい。

し、そういう心持ちの人のほうが情緒も安定しているし、結果、愛されやすいんじゃないかなーとか思いました。

ワガママを言う

152~155ページ。

ワガママは自分軸で考え行動することを言います。自分勝手とは違うものです。

で、ワガママは相手を信頼していないとできないので、まずは相手を信頼することが大事ですね。

また、162ページでも同じような話が出てきますが、恋愛関係においても、相手に合わせてばかりでは楽しめないから、ちゃんと自分軸で意見を言ったほうがいいんですよね。

本当は和食が食べたいのに相手に合わせてイタリアンに行くことはあってもいいけど、自分が我慢してばかりでは楽しい恋愛とは言えない
それに、結局それは相手を信頼していないことにもなるので、良い関係とは言えないんですよね。

和食がいいなら和食がいいと言うのが大事。

わたしも、本当に自分というものがなくて相手に合わせがちな人生でしたが、ワガママをちゃんと言えないと、良い関係は築けないよな、と今では思います。

自分至上主義。自分を優先する

171~173ページ。

自分の軸をしっかりもつ。
相手ではなく自分を優先する。

本では恋愛の話でしたが、恋愛に限らず、相手に合わせて振り回されてたらダメだなーと思いました

もちろん、相手を雑に扱うとかそういうことじゃなくて、ちゃんと自分軸で考えて自分がどうしたいかを自覚するという話です。

174〜176には、シンデレラも自分軸を持っていたから王子さまと結ばれたという話も。

著者の方やわたしのようなタイプは、シンデレラの物語を読んでも「シンデレラは苦しい境遇に耐えたから幸せになれたのだ、わたしも苦労に耐えなければ」などと勘違いしてしまいますが、シンデレラってそういう話じゃないんですよね。

シンデレラは、どんなときも自分軸を見失わず、ドレスもないのに舞踏会に行きたいと主張しました
自分軸を持ち続けたから幸せになれたんですね。

願いが叶うためには準備が必要

192~194ページ。

願いはすぐには叶うものではないけど、ただ待っているだけではダメで、準備しておかないといけない、という話。

いつチャンスが届いてもいいように準備しておかなければならないし、そもそも願いが叶うのに時間がかかるのは、準備期間が必要だから、ということでした。

たしかに、ただ待っているだけでは願いは叶わないし、何かしら行動が必要ですよね。
それが「準備」で、ちゃんと準備するからこそ願いが叶うというわけです。

自分だけの魔法の言葉

195~198ページ。

アファメーション」の話です。
アファメーションとは、自己暗示的なものらしいです。

前述したような、わたしが毎朝「わたしはなんでもできる」とか言い聞かせているのも、アファメーションなのかな。

まあググればやり方はいろいろ出てくるんですけど、本に書いてあったのは、「そういうノウハウがあなたに合っているとは限らない」ということ。

自分だけの魔法の言葉を見つけましょう、と。

で、それを考えるためのヒントとしては、「自分が言われてうれしい言葉」。

自分が言われてうれしい言葉をヒントに魔法の言葉を作って自分に言い聞かせるといいのだと思います。

どこかの誰かが考えた呪文ではなく、自分自身で考えた魔法の言葉を大事にしたいですね。

まとめ

あ~長くなっちゃった。

でも、大事だなーと思ったポイントは全部書き記したので満足です。

で、この本ですが、文体もキラキラ系というか、「~なの。」みたいな感じなので、好き嫌い分かれます。

わたしは正直、読みにくいと感じましたが、あまり本を読まない人には読みやすいかもしれません。

ただ書かれている内容としては心理学などもベースになっていたりするので、説得力がある内容が多かったし、だからこそわたしもこれだけメモとったんですけどね。

こういう系の本は一瞬怪しく思ってしまうものですが(すみません)、この本は良い内容だったので、気になる方はぜひ。