久々に、すっごく良い本を読みました!
薄井シンシアさんの『専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと』という本です。
NHKの逆転人生で知った薄井シンシアさん。色々と凄すぎる人なんだけど本を読むと自分と考え方が似ているところがたくさんあって勇気をもらえた。勇気と元気をもらえる良い本だった!反省する点も多々あったので今日からひとつずつ改善していきたい💦https://t.co/qX6rpMupDX pic.twitter.com/47ibCDuabD
— なつみと🍎Webライター・講師 (@NatsumiToshi) April 20, 2021
読み終わってすぐ上記ツイートをしたのですが、それだけじゃ身にならないと思って読書レポート用のフォルダにメモを書き。
「いや、それだけじゃダメだ、こんな良い本、みんなに勧めないと!!」と思って今こうしてブログを書いている次第です。
わたしがこの本を読んで、共感したり反省したり勇気をもらったりした箇所について紹介していきますので、「これは!」と思ったらぜひ本を読んでみてください。
共感したところ
まずは共感というか、「わたしも同じだー!」って思ったところ。
「新しいことを習得するスキル」とバージョンアップ、「自分プロジェクト」
身につけるべきスキルについて、大事なのは「新しいことを習得するスキル」とありました。
「○○の資格」とか「○○力」とかいろいろありますけど、結局は「新しいことを習得するスキル」が最強ですよね。
シンシアさんははじめに徹底的に基礎を学ぶと言われていますが、わたしも同じです。
新しい仕事をするとき、新しいことを勉強するとき、はじめに入門書を読み漁ったり寝る間も惜しんで勉強したりして、基礎を頭に叩き込むみたいな。
それに似た話で「自分プロジェクト」という言葉が出てきました。
自分プロジェクトとは、趣味でもなんでも、プロジェクトとして取り組むということ。
シンシアさんだと、たとえば刺繍にハマったときには、クリスマス用のタペストリーを作るというプロジェクトを考えて、実践したそう。
なんとなくやる、というのではなく、はじめからプロジェクトとして取り組むほうが挫折しにくく、達成感も味わえますよね。
わたしの場合は達成欲が強いため、自分の中で「今月中にこれを習得する」とか「この分野の本を10冊読む」とか勝手にプロジェクト化して、それを達成して一人喜ぶ癖があります。
それから、スキルのバージョンアップについても言及されてました。
スキルは古くなっていくので、バージョンアップすることも怠ってはいけないと。
ひとつのスキルを身につけたら一生それで食っていける、なんていうことはそうそうありませんから、新しいこと学び、それをバージョンアップしていく姿勢を持っていたいですね。
あと「ちょこちょこ勉強」というフレーズも出てきたのですが、これも似たような話で、趣味でもなんでも、短期間のちょっとした勉強をしていく、ということでした。
このように「つねに学習する」ことを身に受けておくと、さまざまなスキルが身に付きますし、勉強することへのハードルも下がって気軽に勉強できるようになりますよね。
わたし自身もつねに何かしら勉強したいタイプなので、勉強系のエピソードにはとても励まされました。
PTA活動の全肯定
PTAはさまざまなスキルが身につくというお話。
これは賛否両論あるだろうな、と思いますけど。
PTAを労働力の搾取だとか形骸化した無意味なものだとかそんなふうに捉えている人もいると思う。
でもわたしは、シンシアさんの考えと同じです。
PTA活動って対人力だったり事務スキル、企画力、会計や交渉・根回しなどなどさまざまな要素があります。
PTAという組織に属して活動することは、就職するときにも絶対に役に立つ経験です。
わたし自身は保育園の保護者会に始まって小学校でも中学校でもPTA活動に関わってきましたし、やってよかったです。
もったいなかったのは、それを積極的に楽しまなかったこと。
断り切れない性格のせいでなんとなく引き受けてしまったというパターンがほとんどだったんですよね。
今ならもっと積極的に関わって楽しむのに。
でも息子が6年生のときにやった卒対はすごく楽しかった!
立候補してみんなでワイワイして。
そういえばシンシアさんが引継ぎ資料を過去1年分を残してそれ以外すべて捨てたってエピソードがありましたが、わたしも同じことをしたことがあります。
みんな捨てるタイミングを逸しているだけで、まったく見てないもんね、いらないよね。
あ、PTA活動を楽しむコツとしては、なるべく「長」のポジションにつくことです。
委員長になったほうが権限が大きいのでわりとやりたいようにできます。
逆に平の委員だと、委員長さんのタイプ次第ではけっこう大変になる。。。
体力づくりはしておくべき
シンシアさんは毎日のウォーキングに加え、週3回ジムに通っているそうです。
この本はそもそも「子育てが一段落した50代専業主婦」に向けて書かれているのですが、50代にとっては本当に、体力があるかどうかって重要なんでしょうね。
体力はどんどん衰えていくのだろうし……。
就職しても、体力がついていかなくて辞めてしまう人がけっこういるのだそう。
せっかく50代ならではの経験やスキルがあっても、体力不足で働けなくなるのはもったいないですよね。
ただ一方で、「50代主婦の体力不足だけでなく男性社会の問題もあるのでは?」とちょっと思いました。
まだまだ、いろんなことが男性中心で設計されていますよね。
働き盛りの男性を基準に設計されている労働制度に、50代の女性がついていくのはそもそも無理なんじゃないの?
シンシアさんのような、一部のタフでバイタリティのある女性にはできても、大半の女性にとっては厳しい世界かも。
もちろん体力は絶対にあったほうが良いしわたしも大人になってから体力づくりには力を入れているんですが、一方で、会社や社会が、もっと女性の体力に沿った働き方も受け入れていかなければならないと思います。
それは、体力のない男性や、障害がある人が働きやすい社会になることともつながります。
ちなみにわたしは、そんなにガッツリ運動をするわけではありませんが、意識的にウォーキングやジョギングをしたり、筋トレをしたりしています。
特に春先は、夏の暑さに負けない体を作るための運動を強化します。
安売りけっこう、小さな実績を積む
思うような仕事が見つからないときは、条件を下げる。
それでもダメならさらに条件を下げる。
自分の理想の仕事でなくてもいい。
小さな実績を積んでそこからステップアップすればいい。
わたしも同じような考えです。
Webライターの世界でも、文字単価が○円以上じゃないと…みたいな話をよく聞きますが、その条件のせいで仕事が得られなければ意味がありません。
高単価案件ゆえに求められるものも高く時間がかかりすぎたら、もしかしたら「低単価案件をハイスピードでこなすほうが稼げる」かもしれません。
わたしははじめから高単価に絞って仕事を探すのは反対派。
スキルが低いうちから高単価案件を受けてしまうと実力不足で信頼を失うリスクが高いし。
仕事として受ける以上は相手に満足してもらいたいし、ちゃんと満足してもらえるだけのスキルがないのに難しい仕事を受けるのは嫌です。
目の前のお客さんに満足してもらうことに全力投球していけば、おのずとスキルは上がるし、スキルが上がればおのずとさらに良い仕事が舞い込んでくることは、経験から知っています。
どんな世界でも、やりもしないうちから仕事を選り好みしてしまう人は、結局同じ場所でずっと同じような仕事をしながら文句を言っているイメージ(とっても偏見ですすみません)。
まあ、考え方は人それぞれですからね、わたしはこういうタイプだってだけです。
ゼロからのスタートは怖くない
シンシアさんは17年間の専業主婦生活を終え、再就職したのはいわゆる「給食のおばちゃん」としてでした。
そこからどんどんステップアップして華々しいキャリアを築いていく……というわけでもなく、その後も日本に戻ったときにはまたゼロからのスタートだったそうです。
海外での実績が評価されず、ゼロから仕事を探し、今度は電話受付の仕事から再スタート。
でもシンシアさんにはこうした経験があるからこそ、「ゼロからのスタートも怖くない」と思えるのだそうです。
わたしもそう思います。
わたしも期間は短いものの専業主婦をしていた期間があります。
時給900円の契約社員からスタートしたり、時給1,000円のアルバイトからスタートしたりしました。
Webライターの仕事は、100文字120円のタスク案件(アンケートみたいなもの)からスタートしました。
20代のころは「大学も中退だしなんの資格もないし、この先どうやって生きていくんだろう……」と不安に思っていましたが、今はあんまり不安はありません。
わたしには稼ぐ力があると知っているからです。
勇気をもらったところ
ここまで紹介してきた内容に関しても勇気をもらえるものばかりでしたが、わたしになかった考えで、勇気をもらえたのがこれです。
苦手なことを乗り越えると自信になる
わたしはもともと我慢強い性格で自己犠牲しやすく、嫌なこともつらいことも頑張ってしまうタイプです。
が、ここ2年ぐらいはメンタルの調子を崩したり、それでカウンセリングに通ったりもして、「もっと好きなことをしよう」と思うようになりました。
実際、自分が何をしたいのかしっかり考え、やりたいこと・好きなことを見極めてそれに割く時間をすごく増やしました。
が、それだけでいいのかな、と思うこともありました。
たとえば面倒くさいことでも、「洗濯面倒くさいけど、服がきれいなほうがうれしいからやろう」みたいに考えるようにしてたけど、「でも、やっぱり面倒くさいときもあるやん……?」というモヤモヤ。
それで、シンシアさんの場合はどうかというと、
苦手なことを乗り越えると自信になる、嫌なことをやると「嫌なのにそれでもやってる私すごい」と思えて自信になる
とのこと。
専業主婦の仕事って誰からも評価されませんよね(家族からの「ありがとう」は評価と言えなくもないけど、それは愛情からくるものであって仕事で得られる評価とはまた違うとのこと)。
誰からも評価されない中では、自分で自分を評価するしかありません。
そして、自分の評価につながるのが、「苦手なこと・嫌なことをやる」なんです。
好きなことをがんばるのは当たり前。苦手なことでもがんばってるのはえらい。
あ~、わたしもそうやって考えてみるといいかも。と思いました。
反省したところ
最後に、反省というか、わたしがやってなくて、これからやりたいなと思ったこと。
家事の「ジョブ・ディスクリプション」を書きだす
ジョブ・ディスクリプションとは、職務内容を細かく記述したもの。
日本ではあまりなじみのないものですが……。
これを家事にも当てはめて、家事の内容を細かく書きだすことをオススメされていました。
「雑用」と簡単な言葉でまとめずに、細かく書きだすことで家事の全容が見えるし、改善すべきところも見える。
そしてやり方や順番を調整することで家事を効率化していく。
そういえば20代のころはそんなことをしていたけれど、最近はむしろ逆方向、「丁寧な暮らし」方面にいってました。
いや、それはそれでいいんですけどね。
効率化ではなく暮らしそのものを楽しむ。ゆっくり向き合う。
メンタルやられてたので、丁寧な暮らしにはリハビリ的な効果もありましたし。
でも今のタイミングでこの本に出会ったということは、そろそろまた、効率化に舵を切る時期にきているのかな、と。
だって、丁寧に暮らしてたら仕事する時間が削られますからね(笑)
いつまでも丁寧な暮らしをしている場合ではない。
家事のジョブ・ディスクリプションを作成して、家事の効率化に取り組みたいと思います。
そしてそうした取り組みがまた仕事にも役立っていくという良いスパイラルへ。
献立をルーティン化する
家事の効率化の一環として、献立のルーティン化を検討することにしました。
シンシアさんは1か月分の献立を作っていたそうです。
曜日ごとにメイン食材が決まっていて、それに沿って買い物するだけなので効率的で栄養バランスもばっちり。
あんまりガチガチに決めてしまうとその日の気分や予定に応じて柔軟に変えられないのが嫌なんですけど、ある程度ルーティン化してしまうのはラクだろうなと。
どの程度決めてしまうのかは実際にやりながら調整します。
1か月分じゃなくて1週間ごとに決めるとか、毎日じゃなく週5日分だけ決めて残りは柔軟に対応するとか、いろいろやってみる。
節約する
もうね、仕事がばかみたいに忙しくなってからは、節約とか言ってられなくなりますよ(言い訳)。
もともとムダ遣いは好きじゃないし、マネーライターという仕事柄知識もあるので節約はつねに意識してきてはいましたが、それでも、ゆるいところはゆるいし、ゆるくなりすぎていた部分も多々あり……。
それを、また締め直そうかな、と。
シンシアさんは子どもの教育費と夫の小遣いはしっかり確保し、自分のものはあれこれ買わず、家庭という組織を健全に運営すべく節約に励んでいたそうです。
わたしはこの数年、お金をかけるべきところと節約すべきところのメリハリがうやむやになってきていたので、気を引き締めないと。
だいぶ勘が鈍ってる気がするので、勘を磨くところから始めたいと思います。
あと、ウィンウィンになる交渉についても書かれていて面白かったです。
かたまり肉しか売っていなくて日本食が作れないから、お店の人と交渉して「薄切り肉があれば日本人が買う」と説得し、実際に日本人の知り合いを大勢連れていく。薄切り肉が売っているとうわさが広まりそのお店が大繁盛したという。笑
こういう、自分が得するだけじゃなく相手に得してもらう方法を探る姿勢は、わたしも忘れたくないです。
無理なルールは自然と消えていく
これは一番反省したところです。
生活の中で、家族間でも、いろんなルールがあると思いますが、無理なルールは自然と消えていくんですよね。
わたしは頭が固く、平気で無理をしてしまう性格もあって、つい無理なルールでも無理やり存続させようとしてしまう悪癖があります。
でも無理なルールは無理なので守り切れずにイライラしてしまう。
「無理なルールは自然と消えていく」と肝に銘じておけば、無理なルールに固執しなくて済みそうです。
気を付けよう。
まとめ
勢いでばーっと書いてしまいましたが、それだけ、胸を打たれたということです。
エネルギーのかたまりみたいな本でした。
最近エネルギーが枯渇気味だったわたしですが、元気を分けてもらえた気がしました。
がんばりすぎるとまたすぐ枯渇してしまうのでオーバーヒートしないよう気を付けつつ、少しずつより良い日々に向かって進んでいきたいと思います。