本記事は、noteで有料販売していた記事をブログに移植したものです。
2018年8月27日 11:00
値段交渉というか、そもそもの「値付け」の話なんですけど。
フリーライターって、フリーランスなのに、相手の言い値で受けてる人が多いイメージ。
自分で決めればいいのに。
もちろん生活がかかってると強気で交渉するのが怖くて無難なラインで自分を納得させるしかないということもあるんですけど、必要な生活費より多く稼げるようになったなら、「本当はこれぐらいほしい!」っていう金額で交渉してみてもいいと思うんですよね。
とはいえ「いくらが妥当なのかわからない」ってなっちゃう人が多いので、そういう人には「時給換算」で報酬を決めてみようと話しています。
(個人的には、ある程度慣れてきたら時給換算は卒業して、自由に決められるようになったほうがいいと思ってるんですけど。だって、クライアントは成果物に対してお金を払っているんであって、それに費やした時間が何時間かは関係ないからね)
なんか前置きが長くなっちゃいましたが、今回は「時給換算」して報酬を決めるときのポイントをお話します!
***
ポイントは以下の2つです。
- そもそもの時給を高く設定する
- 時給が発生する時間をきちんと考える
まずひとつめ、「そもそもの時給を高くする」。
わたしが初めて値段交渉をしたのはライターを始めて4か月目ぐらいだったかな?
月収20万円稼げるようになったときでした。
当時は文字単価0.3円とかの仕事もたくさんあったし、それぐらいの単価だと受けた仕事はほぼ全部継続依頼がくるんですね。
だから、単価交渉して、安いのは断って、高いのを優先的に受けていくというやり方をしたわけです。
で、そのときにまず、時給換算をしました。
文字単価0.3円だと、1時間に3,000字書いたとして時給900円。
0.4円なら1,200円、0.5円なら1,500円になる計算です。
前職では時給1,000円+インセンティブで、いいときは実質時給1,400円ぐらいだったので、それをまずは目指すことにしました。
ただ、文字単価1円未満の世界だと仕事はいくらでも来るので、どんどん単価は上がり、時給2,000円を突破するまではあっという間だったような気がします。
時給3,000円ぐらいになって以降は時給換算しなくなったので、今ではどうなっているのかよくわかりません(笑)
でも月収80万円として、働いているのはせいぜい月100時間ぐらいかなと思うので、もしそうだとしたら時給8,000円ですね。
あ、でも最近は仕事を減らしてるので月収80万もないです。セミナーシーズンがきたらまた売上跳ねるけど・・・
***
さて、2つめのポイント。
時給が発生する時間についてです。
「時給2,000円ぐらいほしい」と思ったとして、クライアントに交渉するときには、「この案件だとトータル10時間ぐらいかかるから、時給2,000円×10時間で、2万円で交渉しよう」とか考えるわけですが、この「トータル●時間」も計算は注意してほしいです。
時給が発生するのは執筆中だけじゃないですよね。
PCに向かってる時間だけでもない。
取材の時間だって、取材のアポ取りの電話をしたり、メールの文章を考えたり、クライアントと打ち合わせをしたり、そういう時間も全部「稼働時間」。
きっちり正確に計算しなくてもいいけど、そういった時間も全部ひっくるめて計算しましょう。
もっといえば、仕事がんばって力尽きてゴロゴロしてる時間を含めちゃってもいいぐらい!
福利厚生費だ!
ぐらいの気持ちで計算してもいいんじゃないかな。
なんていうか、値段交渉で悩んでうまくできてない人ってすごく控えめな人が多いので、そういう人には、「もっと厚かましくいっていい」と言いたい。
わたしみたいにもともと厚かましい人間は、やりすぎないように注意。
でも、そういう「これは仕事時間とは言っちゃダメなんじゃない?」と思うようなことも時給対象に含めて考えられるぐらいになると、時給換算という考え方自体を卒業できるんじゃないかな、と思います。
***
時給換算してみようという話になると、つい一般的な相場(時給1,000円とか)で計算したり、PCに向かっている時間だけを計算対象にしたりしがち。
もっと気持ちよく働きたい!でも金額設定が難しくてよくわからない、という人は、
- 時給を高く設定する
- 時給が発生するトータル時間にいろいろ含める
というやり方で、クライアントに伝える希望報酬額を設定してみてくださいね。