水耕栽培の種まき・育苗してから定植する場合の流れとオススメの方法

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水耕栽培にはいろいろな方法があります。

種まきから収穫までの流れも、やり方はさまざま。

  • 別のところで種まき。育苗してから装置に定植する方法
  • はじめから装置に種まきする方法

おもにこの2パターンあります。

このページでは、前者の場合の、「種まきから定植するまで」の流れについて紹介します。

もちろん、苗を買ってきて水耕栽培装置に定植するのもOKですが、種から育てる場合は装置とは別の場所でおこなう必要があるのです。

種まきに必要なもの

以下のものを準備します。

  • 小さなプラコップや透明の食品トレイなど透明な容器
  • バーミキュライト
  • (あれば)ピンセット

種まきから定植までの流れ

【1】透明容器にバーミキュライトを入れる

バーミキュライトとは、「土壌改良材」の一種ですが、土と違って栄養分はまったく入っていません。
それでいいのです。
栄養がないということは雑菌が繁殖するおそれもないので、種まきから発芽まではむしろこのほうがいい。

種まきに使う素材はほかにもありますが、バーミキュライトは安価で何度も使える素材なのでオススメです。

使う容器はなんでもいいのですが、透明のほうが根っこの伸び具合を確認できて便利です。

わたしはダイソーで買った、フタ付きのプラカップを使っています。
プラコップより浅くて使いやすい。

【2】バーミキュライトに水を含ませ、種まきする

バーミキュライトは保水力が高いので、水を入れ過ぎないように慎重に。

「種まき」は、種の種類によってやり方が異なります。
浅くまくのか深くまくのか、説明に従いましょう。

【3】フタをして発芽を待つ

発芽するまでは乾燥させないよう注意します。
フタをしておくと乾燥しにくいです(ラップでもOK)。

与えるのは水だけです。
この段階で肥料は要りません。

【4】発芽確認

たいていの種は2~3日で発芽します。

【5】根っこの伸び具合を確認

根が短いと、装置に移動させたときに扱いづらいので、できれば5cm以上伸ばしたいところ。

透明容器の底を見て根が張っているようであれば、定植してよいでしょう。
だいたい、種まきから1~2週間後になると思います。

苗を装置に定植

以下のモノを用意しましょう。

  • 水耕栽培装置
  • スポンジ
  • 水耕栽培用肥料

【6】バーミキュライトを水でゆるめる

芽をそのまま引っ張ると、根が切れてしまうことがあります。

バーミキュライトの場合、画像のように水びたしにしてやると、優しく引っ張るだけでするっと抜けます。

根にバーミキュライトがついているので水で洗い流します。

そうそう、ひっこ抜くときはピンセットを使うとやりやすいです。

【7】水耕栽培装置に定植する

根元をスポンジでくるんで、水耕栽培装置に定植します。

根が培養液にちゃんと浸かっているか確認してください。
※培養液が多すぎて根が全部浸かるのはNG

培養液は、水耕栽培用の肥料を使います。

おすすめは、微粉ハイポネックスかハイポニカ。

今回使用している装置の作り方は以下のとおり。

以上が、種まきから定植までの流れです。

定植してから間引くのもOK

植物を育てるときには「多めに種をまいて、成長具合を見ながら間引きする」ことが多いですよね。

水耕栽培でも同様に、必要に応じて間引きします。

小さいうちに定植する場合は、多めに定植して、定植後に間引くのがいいです。

作物ごとの最適な株間に応じて、徐々に間引きして、間引きした若い葉は食べられるし。

挿し芽もバーミキュライトでできる

バーミキュライトは、挿し芽(挿し木)にも最適な素材です。

これは、庭のバジルを切って挿し木にしたもの。

ハダニの被害に遭ってしまったので、屋内でも育てようと思って挿し木に。

根が生えてきたら水耕栽培装置に定植するつもりです。

バーミキュライトは繰り返し使える

使用後のバーミキュライトは、再利用できます。

芽を抜くために水浸しにしましたが、ゆっくりかたむけて水を捨て、日に当てて乾燥させます。

すぐ次の種をまく場合は、多すぎる水を捨てたらすぐ種まきできますよ。

ただし、何度も使っているうちに種の殻など有機物が混ざってきて衛生的ではなくなります。

使い方次第ですが、3~4回ぐらい使ったら廃棄かな、と思っています。

バーミキュライトは水耕栽培に限らず、土壌改良にも使えますし、土耕栽培向けの種まき・育苗にも使えるので、家庭菜園をやるなら持っておくのがおすすめです。